逐次刊行物の識別コード  −−biblidとSISAC−− ↑戻る

1998.04.29 完全版と差し替え。
規格についての概要は90年当時のままで、現在は大きく変わっている可能性があります。

このページは『情報の科学と技術』42巻5号(1992)に掲載された私の論文をもとに構成してあります。


目次
はじめに
1.資料の識別コード 1−1.識別コードの要件  
1−2.biblid 
1−3.書誌票からbiblidへ
2.逐次刊行物の識別コードのバーコード表示 2−1.JANコード 
2−2.出版物へのバーコード表示 
2−3.SISACコード 
2−4.SISACの周辺
おわりに
参考文献
biblidの制定とISO/R30(書誌票)
各種コードの概要 国際標準図書番号ISBN
国際標準逐次刊行物番号ISSN
逐次刊行物と図書の論文(著作)の書誌的識別biblid
国際標準レコーディングコードISRC
国際標準楽譜番号ISMN
国際標準テクニカル・レポート番号ISRN
参考文献:完全版 01. ISBN
02. 日本図書コード
03. (株)書籍データセンター
04. ISSN
05. 共通雑誌コード
06. ISDS
07. ISDS,ISBD(S)
08. biblid
09. R30
10. CODEN
11. コード
12. X12
13. Z39
14. Z39.56
15. SISAC
16. ADONIS
17. ISRC
18. ISMN
19. ISRN
20. JANコード:日本商品共通コード
21. SIST


はじめに


 書誌コントロールのシステムは,目録規則や書誌交換フォーマットとしてとらえられるので,図書館や情報サービスの世界でもよく知られているが,資料の識別コードのシステムは,あまり知られていない。資料の識別コードは,書誌記述の一項目であり,書誌記述にアクセスするための一つのキーとしての認識の範囲から抜け出ていない。一般によく知られている国際的な資料の識別コードには,図書を識別するISBNと,逐次刊行物を識別するISSN及びCODENがある。図書と逐次刊行物以外の資料用に,論文を識別するbiblid(後述),録音・録画原盤を識別するISRC(International Standard Recording Code:国際標準レコーディングコード)が国際標準規格として出版されており,楽譜を識別するISMN(International Standard Music Number:国際標準楽譜番号),テクニカル・レポートを識別するISRN(International Standard Technical Report Number:国際標準テクニカル・レポート番号)が開発中である。

 国際規格を各国内において適用する際には,それらの国々の業界事情にあわせた国内規格及び業界規格として実用化されている。その場合,国際規格との整合性は確保されていなければならない。日本における日本図書コードは,ISBNに分類及び価格のコードを付加した国内コードであるが,図書を識別する機能の国際的な整合性は,ISBNを使用することで保っている。また,既存の識別コードをもとにして,全く別の識別コードとして制定されたbiblidは,ISSNに年,巻号,論文の掲載頁をコード化して付加した論文識別の国際規格である。

 まず最初に,biblidの概略を紹介し,資料の識別コードの問題点と,規格が制定されるまでの複雑さについて考える。後半では,逐次刊行物の号や論文を識別するSISACコードを取り上げ,最近の逐次刊行物における資料の識別コードの動向を紹介する。


1.資料の識別コード


1−1.識別コードの要件

 資料の識別コードは,書誌情報の交換に使われ,一般的に認定された登録管理機関によって登録・管理される必要がある。米国国家規格の,コード開発用ガイドライン◆1)によれば,識別コードの具備すべき要件は,以下のようになる。

1)必須の項目

2)全般的留意点 3)コードの構成 4)管理項目  資料の識別コードは,資料のひとつひとつに固有のコードを付与して,発注,受入,整理,情報検索などにおける書誌情報の交換のために,以下のメンバーで構成される書誌コミュニティーにおいて使用される。  国際的な資料の識別コードの規格を制定するのは,ISO/TC46/SC9である。ISO(International Organization for Standardization:国際準化機構)/TC(Technical Committee:専門委員会)46は,「情報及びドキュメンテーション」に関わる国際規格の制定を担当している。TC46はいくつかのSC(Subcommittee:分科会)にわかれており,SC9が「文献の表現,識別,記述」を担当し,資料識別コードの規格の制定も行なう。

1−2.biblid

【逐次刊行物と図書の掲載論文の書誌的識別】

1)国際規格:ISO 9115:1987 Documentation - Bibliographic identification (biblid) of contributions in serials and books.◆2)

 この規格は,ISSNを割り当てられている逐次刊行物中の個々の論文,ISBNを割り当てられている1冊の図書で異なった著者による著作集のなかの個々の著作を,biblidと呼ぶコードによって識別する。このコードは書誌コミュニティーにおいて利用される。

 biblidの機能は,論文の最初の頁に目で読める形での標準化された識別コードの表示を規定することである。biblidは,自動レコード同定,情報検索,個々の著作の識別,文献の依頼や受付に効果を発揮する。

2)コードの構成

 逐次刊行物の場合は4つのグループで構成され,図書の場合は3つのグループで構成される。コードは,英数字(区切り記号を含む)で表現され,字数は各構成グループの関係で一定の桁に定められてはいない。

3)表示例

・逐次刊行物 biblid
BIBLID  0272-1719 (1983) 3:3 p.68-70
 
(1)
(2)
(3)
(4)

・図書 biblid
BIBLID  0-8600-0002-8 (1972) p.154-172
 
(1)
(2)
(4)

4)表示位置 

 論文及び著作の最初の頁の適切な位置に表示する。厳密な表示位置は,各国のガイドラインなどに従うことになっている。

5)開始年と普及

 規格は1987年に出版された。学術雑誌においては,論文の最初の頁にbiblidと類似した項目が印刷されているが,その形式,順番,表示位置はまちまちで,統一されたものではない。

6)コードの登録管理機関

 国際的な登録管理機関については規定されていない。ISSN及びISBNの割り当てを受けた出版者が,掲載論文にbiblidを印刷する。

7)その他

 米国において,論文レベルと,さらに号レベルの識別機能をも持った,biblidと整合している米国国家規格(Z39.56-1991 Serial issue and contribution identifier)◆3)が1991年後半に成立した。Z39.56は,「頁」を開始頁だけに簡略化している。

 1991年からCD−ROMベースによる文献配布サービスを開始したADONISの文献コード◆4)は,巻号,頁のかわりに年間の一連番号を付与し,さらに簡略化を進めている。ADONISコードの表示例は,以下の通りである。
00120472 91 00047 6
(1) (2) (3) (4)


1−3.書誌票からbiblidへ

 1956年に制定されたISO/R30:1956

Bibliographical strip(書誌票)は,逐次刊行物の号レベルを識別する規格である。この推奨規格の目的は「書誌票とは,書誌的な参照事項を簡潔に要約したもので,逐次刊行物の表表紙の下のほうに印刷する。これは逐次刊行物を整理するときに,また引用文献として利用するときに役立つものでその大きさは別に決めていない」◆5)とあり,変形が加えられて広範囲に使われている。タイトルの省略形はISO4(タイトルの略記)によっている。このR30の改訂が,1979年にDIS30 Bibliographic identification (biblid) of serial publications. (逐次刊行物の書誌的識別)◆6)を原案として開始され,1987年に先に概要を紹介したISO9115が出版された。何故これほど手間取ったのか詳しい記録は残されていないが,1979年からの経緯をまとめると以下のようになる。

 1979年の原案から大きな2つの方針転換が行なわれた。

 この転換に対するコメントが出された。  自動レコード同定,情報検索,論文の識別,文献の受発注(ILL)のため,機械可読の識別「コード」の必要性が優先されたとの指摘がある。◆7)この調整のために,以下の3つの確認がなされ,ISO9115が成立した。  その後の動きは,以下の通りである。

 1988年には,Presentation of serial identification data elements (Revision of ISO/R30-1956 Bibliographical strip)Working draft が回送されたが,R30の改訂は進展しなかった。

 1991年 5月のコペンハーゲン総会では,その後R30は,改訂作業が進んでいないので削除することが決定された。「作業が進まない」のは,改訂作業を引き受けるメンバー(プロジュクトエディター)を毎年のTC46の会議で募っても,引き受け手がなく作業が改訂が進まないということである。

 1991年12月に,突然ドイツからR30の削除を中止し,ドイツ規格協会がR30改訂のプロジェクトエディターを引き受けることが申し入れられ,R30の削除を中止する事の可否を問う投票に付されている。


2.逐次刊行物の識別コードのバーコード表示


2−1.JANコード

 1991年の秋から,文庫本主体に日本図書コードが2段のバーコードで表示され始めた。また,欧米の図書では,ISBNのOCR表示と併せてバーコード表示が始められている。これは,日本ではJAN(Japanese Article Number )コード,北米ではUPC(Universal Product Code)コード,欧州ではEAN(European Article Number )コードと呼ばれている,コンビニエンスストアで一般日用雑貨として日常お目にかかっているバーコードと同じタイプのコードである。

 JANコードはEAN協会(International Article Numbering Association )(ベルギーのブラッセルに本部がある)で登録管理されている。日本は1978年に協会に加盟し,JANコードをJISX0501-1978(JANシンボル)として規格化している。EAN協会に加盟して国コードを付与されるとその国の人口,GNPに対応した額の年会費を支払う義務が生じる。日本は,EAN協会から国コードの「49」を付与され,「流通コードセンター」(五反田の(財)流通開発センターにある)が「商品メーカーコード」を一元的に登録管理している。「商品アイテムコード」は各メーカーが付与しており,消費者に売る単位(単品)ごとのコードを付けなければならない。 表示例は,以下の通りである。
49 12345 99999 X
(1) (2) (3) (4)

 この規格は,「ISOのシステムに登録されていない。登録していない理由はISO扱いになると内容の変更や新規追加の手続きが複雑で大変だからといわれる。ISOに採用されていなくても十分普及してきている。」◆8)とあるように,現実の必要から国際的な業界標準化がはかられ,使用する側により積極的に普及・推進されてきて,消費者にも十分受け入れられている。

2−2.出版物へのバーコード表示◆9)

 出版物へのバーコード表示の状況は,1980年にEAN協会と国際ISBN機関の間でEAN/ISBNの体系について合意し,国コードの替わりに書籍用フラグ「978」が決められた。逐次刊行物用フラグとしては「977」が決められた。一般の大量市販雑誌には,逐次刊行物用コードでなく普通の商品コードが表示されている。

 日本では,出版者及び取次会社の流通合理化や,各方面からの要望を背景に,日本図書コード及び共通雑誌コードのバーコード表示が,前者は1991年から,後者は1986年から開始されている。ISSNによるバーコード表示については,今のところ言及がない。

 JANコードは,POS( Point of sale:販売時点情報管理)システムのために開発されたが,受発注システムにも使われ始めたためEDI(コンピュータ間の情報交換)システムのための商品情報のキーとしても利用されるようになり,応用範囲も拡大しつつある。流通している書籍の点数が50万を越えている日本書籍コードとJANコードが同じレベルで,同一コード体系で運用されることは書籍にとってよいことなのだろうか。1987年12月に設立された「書籍データセンター」◆10) が,POSにおける商品情報の処理を行なうストアコントローラ及び情報交換システムと同等の役割をどう果たしていくのだろうか。


2−3.SISACコード

 1980年代初頭から,欧米の学術雑誌においても,雑誌の識別コードの開発,雑誌の発注及びクレーム等のためのシステム開発など,商品コードの世界と同様の展開がみられた。1991年後半には,逐次刊行物の号レベルを識別するためのSISACバーコードシンボル(以下,SISACコード)が,欧米の学術雑誌の表表紙又は裏表紙に表示され始めた。◆11)◆12)◆13)

 SISACコードは,数字しか表現出来ないUPCコードでは目的を達成できないため,フルアスキー128文字を表現出来るCODE128を採用している。

 SISACコードの表示例は,以下の通りである。

  sisac.jpg
0022-2836 (199111) 222:1 -E
(1) (2) (3) (4)

 SISACコードは,キー・インからハンドスキャナーによる自動入力を可能にし,機械化された逐次刊行物システムおける受け入れ作業を迅速化することにある。受け入れ作業以外にも,雑誌の編集,出版,発注,出荷,配送,ドキュメントデリバリー,クレーム,貸出,製本にも応用できる。出版者の立場からは,受け入れ作業コストの低減分が資料の購入費に当てられることが期待されている。

 現在運用中のシステムの多くは,店頭で大量に販売される一般的な雑誌に表示されているUPCコードや,貸出カードのバーコードにのみ対応している。しかし,一部のシステムでは既にSISACコード読取りの実装が可能になっている。

2−4.SISACの周辺

 SISAC(Serials Industry Systems Advisory Committee )は,1982年に,BISG(Book Industry Study Group) に以下の目的で設置された委員会である。◆14)  具体的目標は,以下の2点である。  雑誌の識別コードは,ANSI/Z39.56-1991 Serials issue and contribution

identifier.として制定された。発注及びクレームノフォーマットは,Z39.55として開発されていたが,1990年に開発が中止された。理由は,出版者及び予約講読代理店などで従来使用していたデータ交換フォーマットを,ビジネスにおける受発注,支払い請求のためのデータ交換フォーマットのASC(Accredited Standards Committee)X12のサブセットに置き換えるという変更を行ったことによる。

 SISACコードは,Z39.56の学術雑誌の出版流通の場への応用である。Z39.56は,逐次刊行物の号と論文の識別コードとして開発された米国国家規格で,国際規格であるbiblidとの互換性が保証されている。

 Z39.56の開発は,1983年のSISACによる逐次刊行物識別コードの検討から始まった。最初の規格案が1986年にメンバー回送され,1987年の規格案(第5版)により最終的な投票に付され,1991年に成立したが,検討開始から7年の年月が費やされている。さらに遡って1975年に,Z39.56と同様の機能を持った規格(American national standard identification code of serial articles )◆15) が,機械可読ファイル間の情報交換のコードとして開発されようとしたが,コードが長く煩雑なため成立しなかった。現在,Z39.56-1991 は,発行準備の段階である。


おわりに


 コードに関する規格の概要とその開発及び運用について述べてきた。コード規格に限らず,国際規格の適用にあたって制定する側の留意点は色々あるが,実装の見通しと使いやすさの2点を指摘しておわりたい。

1)実装の見通し

 SISACコードの開発では,最初の規格案が回送された1986年に使用実験が行われた。規格案をもとに,22の学術雑誌の出版者の発行する56のタイトルが選ばれ,1986年5月から10月にかけて出版された号へ,SISACコードが実験的に表示された。図書館関係の雑誌では,American library に印刷されていた。システムベンダー側の協力として,いくつかの図書館システムベンダーから,SISACコードの読み取りシステムが実験用に提供された。関係各社の開発段階からの協力で,コードが実装される見通しはすでに出来ていたといえる。

 関連業界団体をまきこんでの規格開発が,規格普及の必要条件であろう。この条件を満たすSISACコードは,ISSNやISBNのような普及が見込めそうなため,今後の進展に注目していきたい。

2)使いやすさ

 逐次刊行物にはコード情報として,CODEN,R30による書誌票類似のコード,ISSN,SISACコード,モノグラフシリーズにはISBNなどが印刷されることになり,使う側も作る側もなかなか大変である。類似機能をもったコード間で何らかの調整がそろそろ必要なのではないだろうか。

 また,SISACコードの表示を行なうには,Z39.1(逐次刊行物の様式),Z39.9(ISSN),巻号表示のためのZ39.44(所蔵事項),Z39.56と四種類の規格を参照しなければならない。さらに,逐次刊行物を規格通りに作る場合には次の規格の参照が必要になる。

 規格自体の内容や使いやすさ以前に,規格の数の整理を行なうか,「規格使用のためのガイドライン」を作成しなければ身動きが出来ない状態である。規格が普及しないのは,このへんにも原因があるのではないだろうか。

参考文献


1)ANSI Z39.33-1977: American national standard for the development of identification code for use by the bibliographic community. New York, American National Standards Institsute, 1977, 8p
2)ISO standards handbook 1; Documentation and Information. 3rd edition. Geneva, International Organization for Standardization, 1988, p.747-750.
3)Wright W, Geroge. Serial issue and article identifiers. Information standards quarterly. Vol.2,No.1,p.21-22(1990.1). 
4)Stern, Barrie; Campbell, Robert. International document delivery: the ADONIS project. Wilson library bulletin. Vol.63,No.6,p.36-41(1989.2).
5)ISO standards handbook 1; Documentation and Information. 3rd edition. Geneva, International Organization for Standardization, 1988, p.418-419.
6)正奈奈恵, 佐々木肇. Biblid(逐次刊行物の識別標示)−機能, 構造及び問題点−. ドクメンテーション研究. Vol.30,No.10,p.467-474(1980).
7)Wegelius, Pirkko. Biblid: Bibliographic identification of contributions in serials and books. Internationai cataloguing. Vol.14,No.4,p.45-46(1985.10/12).
8) (財)流通システム開発センター. 流通EDIのキーとなりつつあるJAN. Computer report. Vol.31,No.13,p.26-30(1991).
9) 中川浩徳. 書籍・雑誌のバーコード化の歩み 1-3. 月刊バーコード. 1990年 9月号〜10月号.
10)重要データベース開発計画調査報告書 書誌データベース. 東京,(財)データベース振興センター. 1988, 206p.
11)Clapper, Marry Ellen; Goessling, Ted. Bar codes, serial publications, and the SISAC test. Serials review. Vol.12,No.1,p.35-42(1986).
12)Clapper, Mary Ellen. The SISAC test report: Results, recommendations, what's next. Serials review. Vol.13,No.3,p.7-11(1987).
13)McKay, Sharon Cline; Landsesman, Betty. The SISAC bar code symbol. Serials review. Vol.17,No.2,p.47-51(1991).
14)Sabosik, Patricia. SISAC: Standardized formats for serials. Information technology and libraries. Vol.5,No.2,p.149-154(1986.6).
15)American National Standard Committee Z39 X/C 34 on code identification of serial articles, draft code proposal. february 25, 1975. (American national standard identification code of serial articles). Journal of library automation. Vol.8,No.2,p.155-161(1975).

biblidの制定とISO/R30(書誌票)[CD−111−1.JXW]


 以下の経緯が1987年のモスクワ総会で報告されている。

 1956年にR30(書誌票)が制定された。この推奨規格の目的は「書誌票とは、書誌的な参照事項を簡潔に要約したもので、逐次刊行物の表表紙の下のほうに印刷する。これは逐次刊行物を整理するときに、また引用文献として利用するときに役立つものでその大きさは別に決めていない」タイトルの省略形はISO4によっている。

1979年には、R30の改訂のためにDIS30:Bibliographic identification (biblid) of serial publications. (逐次刊行物の書誌的識別)が投票に付された。号、掲載論文、頁の3レベルの記述を行えるようになっている。佐々木、正論文に詳しい。

TC46 N-1221

 1982年には、DISの前段階のDP30として投票に付されている。R30、DIS30を継承した内容となっている。呼称が strip から biblid となっている。論文レベルの記述で、ISO690:Bibriographic rererence (書誌参照)の改訂と重なり、書誌項目の並びなどの点で意見がまとまらなかったようである。

 SC7 N203

 1983年には、DP30(第2版):Bibliograpfic identification (biblid) of contributions in serials and books.(逐次刊行物及び図書の掲載論文の書誌的識別)が投票に付された。識別が言語表現からコード表現へ、号・論文・頁の3レベルの識別から論文レベルの識別へ、複数著作の図書の著作識別を追加するなど、大きく方向が転換された。当然前の版の「号識別」、「言語表現」の必要性を求めるコメントが出された。

 DIS9115では規定されない言語表現のものは、そのままで書誌参照に使える。書誌参照の記述ミスや不統一をなくすため、号レベルの記述法を保証することはぜひ必要。

 SC7 N238, SC7 N238rev.

 1984年には、DP30(第3版)が投票に付された。号識別と言語表現のR30(書誌票)とは別の規格案であること、逐次刊行物及び図書の論文識別のコードであること、言語表現の規格としてR30の改訂を継続すること、以上3点が、1985年のロンドンでの会議で確認された。このDP30(第3版)が、DIS9115へと制定されていくことになる。この第3版の投票に日本も参加しており、コメント付きで反対をしている。

 1985年には、SISAC(後述)とともに2つのオプショナル事項が追加された。(Wegelius) 頁付けのない電子出版及び同一頁の2つ以上の論文では、頁による識別不能なため、論題から作った4文字のコードを付す。新聞、会議録のため出版年月日を付与してもよい。

 1987年

 ISO9115:Documentation - Bibliograpfic identification (biblid) of contributions in serials and books. が発行された。

 SC9 N11

 1988年には、Presentation of serial identification data elements (Revision of ISO/R30-1956 Bibliographical strip) Working draft が回送された。

 1991年 5月のコペンハーゲン総会では、その後R30の改訂作業が進んでいないので Withdraw する事に決定された。「作業が進まない」のは、改訂作業を引き受けるメンバー(プロジュクトエディター)を毎年の会議で募っても引き受け手がなく作業が改訂が進まないということである。

 1991年12月に、突然ドイツからR30の Withdraw を中止し、ドイツのDINがR30改訂のプロジェクトエディターを引き受けることが申し入れられ、R30の Withdraw を中止する事の可否を問う投票に付されている。

 ISDS mannual. Draft 1983. や ISBD(S). 2nd ed. の改訂作業も影響したのかもしれない。

 Wegeliusによれば、自動レコードマッチング、情報検索、論文の識別、文献の受発注(ILL)のため、機械可読の識別「コード」の必要性が優先されたとの指摘もある。


各種コードの概要[CD−HYZ−0.TXT]


【国際標準図書番号】(International Standard Book Numbe (ISBN) ) WI−28

(1)国際規格 ISO 2108-1978: Documentation - International standard book numbering (ISBN) [第2版 初版は1972年]

  この規格は、国際標準図書番号(ISBN)の構成及び図書に印刷する番号の位置について規定する。これによって、一つのISBNが特定の出版者から刊行される一つの図書叉は図書の版を識別し、その図書叉は版に対して唯一であるように図書番号の使用を調整し、国際的に標準化する。

(2)国内規格: JIS X0305-1988 国際標準図書番号 (ISBN) (ISO 2108-1978 の翻訳規格)
(3)目  的: 図書や図書の版の単位を識別する。
(4)対  象: 図書
     
  • いわゆる図書(Printed materials)
  • マイクロ形態の出版物(Microform)
  • 教材用のビデオ、スライド、映画(educational videos or movies)
  • 出版物を主体とするカセットやレコード等との混合形式の出版物
  • パーソナルコンピュータのソフトウェア
  • 地図帳
  • 点字出版物
  • * 電子出版物(機械化読テープ、CD−ROMなど)
対象としないもの
     
  • 新聞、逐次刊行物
  • 日記、カレンダー、広告などの寿命の短い出版物
  • 一枚ものの印刷物
  • * 楽譜 
(5)構  成: 4つのグループで構成される数字10桁。
     
  • 1)グループ記号(国、地域、言語圏)(1〜5桁 99915;モルジブ)
  • 2)出版者記号(出版者記号と書名記号の合計で8〜4桁)
  • 3)書名記号
  • 4)検査数字(1桁)
グループ記号の範囲:181の識別が可能 日本は「4」。グループ記号が1桁の場合は、55万の出版者による1億タイトルの図書の識別が可能。
     
  • 0−7
  • 80−94
  • 950−997
  • 9980−9989
  • 99900−99999
出版者記号の範囲  書名記号の総数
     
  • 00−19       1000000
  • 200−699      100000
  • 7000−8499     10000
  • 85000−89999    1000
  • 900000−949999   100
  • 9500000−9999999  10
出版者記号の桁数が少ないほど出版者記号の総数が大きい。

 出版者記号の桁数は、その出版者の在庫点数と新刊発行のペースにより日本図書コード管理センターが割り当てる。出版者が書名記号を使いきったときには、出版者の申し出により、新しい出版者記号が割り当てられる。

(6)意  味: 「何処の国の、何処の出版者の、何番の本」を示す。
(7)表示例 : ISBN 0 571 08989 5
ISBN 90-7000-234-5
(8)各国での開始年: 英国1967年、米国1968年、・・・、日本1981年(新刊、重版)
(9)表示位置: 表題紙裏、できなければ表題紙に印刷する。また、図書の裏表紙、ケースやカバーの裏表紙側にも印刷するのが望ましいが、できない場合は、外側の適切な位置に印刷する。
JIS;さらに、奥付を加えてある。
日本図書コードではさらに、スリップ。 
(10)運営機関: 国際ISBN機関(International ISBN Agency) の役割:
     
  • グループ(国、地域、言語圏)の確定
  • グループ記号の付与 
  • 各国及び地域機関の設置と活動についての勧告
  • 出版者記号の付与についての勧告
  • ISBNシステムの世界的利用促進
  • ISBNシステムの管理
ベルリンの国立図書館内に事務局がある。

 諮問団:International Organization for Standardisation (ISO)・International Publishers Association (IPA)・International Federation of Library Associations (IFLA)・個々のISBN機関の代表

 各国及び地域ISBN機関(national and regional ISBN agency) の役割:

     
  • 出版者に対するISBN実施の勧告
  • 出版者記号の付与
  • コード実施に関する指導
  • 出版者台帳の維持・管理
  • 業界でのコード利用のバックアップ
日本では、日本図書コード管理センター(Japan ISBN Agency)
日本図書館協会内に事務局がある。
日本図書コード管理委員会:日本書籍出版協会・日本出版取次協会・日本書店商業組合連合会・国立国会図書館・日本図書館協会の代表、学識経験者

 出版者の役割:

     
  • コードの管理:
    • 書名記号を自社の書籍の1点1点に割り当てる。
    • 一つのタイトルの一つの版に対して与える。
    • 年鑑や年報は、その年度ごとに与える。
    • 年鑑や年報の全体(全年度)は、逐次刊行物としてISSNの対象となる。
  • ISBNの図書への表示 
(11)普  及: 出版者数;187,000  ISBN機関数;   71  (1990年現在)◆17
日本;出版者数;7,833   新刊表示率;   93% (1990年6月現在)◆09
(12)その他 : 対象拡大のため改訂作業中。

 日本では、「ISBN番号」に「分類コード」と「価格コード」を加えた三つの部分からなる「日本図書コード」として使われている。

 "ISBN newsletter"によれば、電子媒体への対応が今後の問題である。

 1)ISMNの国際維持管理機関をISBN Agencyが引き受ける意向を表明している。しかし、各国のISBN機関の対応は一様ではなく、国レベルの維持管理機関がすべて確保されている状況ではない。

 2)電子媒体への対象拡大が考えられている。

 2-1)データベースへのISSN及びISBNの表示については、データベース自体を電子出版の一種とするかどうかが根本的な問題であり、ISO ではその扱いの合意に達していない。

     
  • データベースは、ISSN、ISBNの対象範囲外という考えもある。
  • 電子出版とデータベースの区別は明確にならないという考え方もある。
2-2)CD-ROMへのISSN及びISBNの表示については、CD-ROMでは一定頻度の内容改訂が行われ、一定の刊行頻度で刊行されることから、どちらを表示するか、各国で対応が異なっている。
     
  • ISSN及びISBNの対象範囲に含まれることでは合意されている。
  •  CD-ROMは単なる媒体であって、その内容によってどちらをつけるかを決めるという意見もある。一般に印刷形態の慣例に従うことが推奨されている。
  •  米国では、各版にISBNを、シリーズにISSNをつけ、ISSNとISBNを両方つけることが行われている。但し、出版者によっては図書として流通させるためシリーズにISSNを使っていないところもある。イタリアでは、ISBNの表示がないという報告もある。
  •  年に6から10回発行されている場合は、ISSNを適用することで問題ないという意見もある。
  •  ISBNとISSNの接点として、電子媒体へのコード付与、年鑑や年報などへのISSNとISBNの両方の表示、さらに、 EAN flag が、978=図書、977=逐次刊行物となったことで、EAN の体系内で出版流通としての共通の立場を取る必要がある。 

【国際標準逐次刊行物番号】(International Standard Serial Number (ISSN) ) WI−38

(1)国際規格: ISO 3297-1986: Documentation - International standard serial numbering (ISSN) [第2版 初版は1975年]

  この規格は、国際標準逐次刊行物番号(ISSN)の構成及び逐次刊行物に印刷する番号の位置のついて規定する。それによって、逐刊を一義的に識別する標準コードの使用を調整し、国際的に標準化する。

(2)国内規格: JIS X0306-1988 国際標準逐次刊行物番号 (ISSN) (ISO 3297-1986 の翻訳規格)
(3)目  的: 誌名単位で逐次刊行物を識別する。
(4)対  象: 逐次刊行物(印刷物又は非印刷物の形態で、継続して刊行され、通常、番号又は年月次の表示をもち、かつ終期を限定しないで継続することを意図した出版物。
定期刊行物、新聞、年刊出版物(年報、年鑑、要覧など)、雑誌、紀要、会議録、議事録、モノグラフシリーズ、あらかじめ終期を定めて分冊刊行される著作物は含まない。
(5)構  成: 8桁の数字 1000万タイトルの識別が可能。最後の1桁が検査用数字。
(6)意  味: 単に一つの誌名に対応する固有の番号で、ISBNような特殊な意味づけは全くない。
(7)表示例 : ISSN 1234-5679
(8)表示位置:
  • 逐次刊行物の外側又は内側(表紙、裏表紙、表題紙、奥付)の目に付きやすい位置に印刷する。定期刊行物では、できる限り表紙の右上の隅に表示する。
  • ”biblid”(後述)の一部となる。
  • 逐次刊行物のある号が、ISSNと同時にISBNをもつ場合は、両方の番号を表示する。
  • 主シリーズ名、副シリーズ名があるときには、それぞれのISSNを表示する。 
(9)開始年 : 米国1972年、西ドイツ1973年11月、カナダ1974年1月、・・・、日本1976年1月(0385-0005から0389-9993の5,000番を得て開始)  ◆48
(10)運営機関: 国際逐次刊行物データシステム(ISDS : International Serials Data System);国内センター(national centre)又は地域センター(regional centre)及びこれらの調整を行なう国際センター(international centre)から成る。

 国際センターの役割:

     
  • 1)基本ファイルの作成 
  • 2)国内(地域)センター設置の促進 
  • 3)ISSNのブロック番号の割り当て 
  • 4)ISDS基本ファイルの維持及びISSNの管理
  • 5)国内(地域)センターのない国の逐次刊行物の登録
  • 6)刊行物:"ISDS register." "List of serial title word abbreviations.(ISOとの共同刊行、ISDS責任編集)" "ISDS manual."
国内(地域)センターの役割:
     
  • 1)国際センターへの登録
  • 2)自国内の逐次刊行物の書誌コントロール
  • 3)ISSNとキータイトルの付与
  • 4)刊行物:「日本全国書誌(逐次刊行物の部)」、「国立国会図書館所蔵国内逐次刊行物目録」◆46
出版者の役割:
     
  • ISSNの逐次刊行物への表示
ISDS国際センター(ISDS International Centre)(パリ)
日本;ISDS日本センター(Jananese National Centre for ISDS) 
(11)普  及: 50万タイトル、500タイトル以上登録が約50センター   ◆51
日本;18,000タイトル (1990年9月現在)
(12)その他 :
  • ISSNは、登録時にISDSによって定められたキータイトルと対応している。逐次刊行物のタイトルが変更される際には、新しいISSNとキータイトルが付与される。ISDSファイルは、逐次刊行物を識別するのに十分なデータ要素群(ISDSマニュアルによる)を含んでいる。
  • 日本では、一般の市販雑誌に付けられる”共通雑誌コード”(後述)がある。
  • 他のコードとしてCODEN、他の書誌記述としてISBD(S)がある。
  • 応用として、著作権、郵便、biblid 及び SISAC がある。
  • 逐次刊行物の定義の修正のため改訂を予定している。(ISDSより)
  • ISO 4 も、略誌名の関係で改訂を予定している。 

【逐次刊行物と図書の論文(著作)の書誌的識別】(biblid) WI−109

(1)国際規格: ISO 9115-1987: Documentation - Bibliographic identification (biblid) of contributions in serials and books

  この規格は、ISSNを割り当てられている逐次刊行物中の個々の論文、ISBNを割り当てられている1冊の図書で異なった著者による著作集のなかの個々の著作を、biblidと呼ぶコードによって識別する。このコードは書誌コミュニティーで利用される。

  biblidの機能は、論文の最初の頁に目で読める形での標準化された識別コードの表示を規定することである。biblidは、自動的レコードマッチング、情報検索、個々の著作の識別、文献の申込や受取に効果を発揮する。

(2)国内規格: なし
(3)目  的: 逐次刊行物や図書の内容を、論文(著作)単位で識別する。 
(4)対  象: ISSNを割り当てられている逐次刊行物中の個々の論文、ISBNを割り当てられている1冊の図書で異なった著者による著作集のなかの個々の著作。 
(5)構  成: 3つもしくは4つのグループで構成される英数字(区切り記号を含む)で、字数は定められていない。
     
  • 標準番号(ISSN又はISBN)
  • 出版年
  • 巻号(逐次刊行物のみ)
  • 頁 
(6)意  味: ある特定の逐次刊行物及び図書の何頁にある論文及び著作。 
(7)表示例 : 逐次刊行物 biblid:BIBLID 0272-1719(1983)3:3p.68-70

 図書 biblid:BIBLID 0-8600-0002-8(1972)p.154-172

(8)表示位置: 論文及び著作の最初の頁の適切な位置。厳密な表示位置は、各国のガイドラインなどに従う。
(9)開始年 : 未開始
(10)運営機関: 国際的管理機関は設けない。ISSN及びISBNの割り当てを受けて、出版者が論文及び著作に印刷する。 
(11)普  及: 普及していない。同じような機能をもった類似の表示が、すでにそれぞれに普及している。
(12)その他 :
  • ISO R30、ADONISとの関わりがある。
  • チェック・ディジットが規定されていない。
  • 識別のためのコードとしては複雑すぎる。コードに意味がありすぎる。
  • 桁を可変長としたため、区切り記号が読み易さのためでなくコードの重要な構成部分となっている。言語表現のタイトルの部分がISSNに置き変わっただけでしかない。
  • ADONISが識別コードとしては優れているのではないだろうか。発行年、巻号付けが現実にはこの規格で規定している範囲を越えることもあるのではないか。
  • ISO 690 で記述した言語表現のものの表示をISO 8(定期刊行物の様式)ISO 215(逐次刊行物の掲載論文の様式)で規定し、言語表現のものをそのままコード化することで充分なのではないか。規格は必要最低限あればよく、本数が少ないほうがよいのでは。
  • コードとして、逐刊の出版時にその論文に対する唯一のコードとして表示できれば単純なほうがよい。
  • 現実に使われていないのは完成度の低さがあるのでは。 

【国際標準レコーディングコード】(International Standard Recording Code (ISRC))

(1)国際規格: ISO 3901-1986: Documentation - International Standard Recording Code (ISRC)WI−61
(2)国内規格: 日本工業規格(案) 国際標準レコーディングコード(ISRC) 
(3)目  的: オーディオ、ビデオ及びオーディオビジュアルのレコーディング(録音・録画原盤)及びレコーディングの一部を識別する。媒体の付番には使用しない。 
(4)対  象: オーディオ、ビデオ及びオーディオビジュアルのレコーディング、編集作品及びその一部。また、レコーディングの音、映像に対するいかなる変更に対しても固有のISRCを割り当てる。

 ポップフェスティバルのライブレコーディングの場合

     
  • そのライブレコーディング全体 ISRC NL-B23-84-887-00
  • フェスティバルのパレードソング ISRC NL-B23-84-887-01
  • フェスティバルソング ISRC NL-B23-84-887-02
  • パレードソングのシングルバージョン ISRC NL-B23-84-887-22 
(5)構  成: 5つのグループで構成される12桁の英数字
     
  • 1)国名コード     (2文字)
  • 2)最初の所有者    (3文字)
  • 3)レコーディング年  (2文字)
  • 4)レコーディングコード(3または4文字):(レコーディング年での連番)
  • 5)レコーディング細目コード(1または2文字) 
(6)意  味: 何処の国の、何処の製作者の、何年の、何番目のレコーディングの、何番目の細目。
(7)表示例 : ISRC SE-T38-86-302-12
(8)表示位置: レコーディング原盤への付番で、媒体への付番でないため規定なし。
(9)開始年 : 日本1990年
(10)運営機関: IFPI(International Federation of the Phonographic Industry)
     
  • 国際ISRC機関(International ISRC agency) は、ISRCの導入及び管理のため使用者を代表する国際機関。指名された各国及び地域グループISRC機関(Appointed ISRC agency) の確認とその機関名のリストの管理及び配布を行なう。
日本;(社)日本レコード協会
     
  • 各国ISRC機関は、国内及びグループ内におけるISRCの管理を行なう。
  • 製作者又はコードを請求する者へ、国名コードと最初の所有者コードを割り当て、2種類の配列のリストを発行する。
    • a)国名コード−−最初の所有者コード−−最初の所有者(名前、住所)−−担当部署、担当者(必要なら)
    • b)最初の所有者(名前、住所)−−国名コード−−最初の所有者コード−−担当部署、担当者(必要なら) 
(11)普  及: (社)日本レコード協会加盟会社の約半分で採用。(1990年末)
(12)その他 :
  • レコーディング製作者、著作権管理団体、放送機関、メディアライブラリ(資料館)、図書館等の利用を意図されている。レコーディング製作者の権利保全を明確にするためのもの。技術的協力を前提に、使用実績の管理を行なうことが可能になる。
  • IFPIは、1991年 1月からデジタルサウンド媒体のサブコードにISRCをコーディングすることを勧告した。 

【国際標準楽譜番号】(International Standard Music Number (ISMN)) WI−126

(1)国際規格: CD (or DIS) 10957-1991: Documentation - International Standard Music Number (ISMN)

  ISMNは、印刷された楽譜の一義的な識別方法を規定するために制定される。この国際標準は、タイトルの一つの版叉は版の構成部分を他の版や構成部分と一義的なISMNで区別するための印刷された楽譜の番号の使用を国際的に標準化し、その利用を推進するものである。規格の後半で印刷された楽譜への表示について詳述される。

(2)国内規格: なし
(3)目  的: 印刷出版される楽譜の識別。
(4)対  象: 印刷出版される楽譜とその各音部や各声部。
(5)構  成: 4つのグループより構成される10桁の英数字。
     
  • 1)他のコードとの識別の記号”M”
  • 2)出版者記号
  • 3)細目(楽譜とその各音部や各声部)記号
  • 4)検査数字 
(6)意  味: 何処の出版者の、何番の楽譜。
(7)表示例 : ISMN M-01-123456-4 
ISMN M 571 10051 1
(8)表示位置: 裏表紙又はカバーの裏表紙側に印刷する。できるなら、コピライトと一緒に印刷する。できない場合は楽譜の適切な位置に印刷する。その他。
(9)開始年 : 開始されていない。
(10)運営機関: 国際ISMN機関、各国及び地域ISMN機関。 
   国際ISBN機関を予定している。 
   日本;未定
(11)普  及: ISMNはまだ運用されていない。
(12)その他 : CD段階のため、変更もあり得る。識別記号の”M”が問題。運営機関が未定。対象範囲がISBNと未調整。ISBNが付番されて流通している楽譜も多い。国内では、 JANコード(後述)の使用も検討されている。

【国際標準テクニカル・レポート番号】(International Standard Technical Report Number (ISRN)) WI−115

(1)国際規格: DIS 10444-1991: Information and documentation - International standard technical report number (ISRN)

 この規格は、テクニカル・レポートを識別するための標準コード(ISRN)を定義し、その利用を推進するためのものである。これは公開されるテクニカル・レポートと機関内に配布されるテクニカル・レポートの両方に対して、非印刷メディアで作成されるものも含めて適用される。 

(2)国内規格: なし
(3)目  的: テクニカル・レポートの識別。
(4)対  象: テクニカル・レポート;調査、研究、あるいは技術開発の成果を記述した文献で、研究の行なわれた、あるいは助成した機関や個人に対して送付されるもの。通常は商業出版物として作成されず、書店を通じて入手できない。刊行は不定期であり、あるシリーズの一部であったり、単行資料の形をとったりする。公開されるもの機関内のみに配布されるものの両方、さらに非印刷メディアで作成されるものも含む。 
(5)構  成: 4グループで構成される、7字から36字の英数字。
     
  • 1)レポートコード(レポート作成機関等の機関名(機関名、部門、レポートのカテゴリー)を示すコード)
  • 2)番号グループ(年、一連番号、ヴァージョン記号)
  • 3)国名コード(オプション)
  • 4)ローカル付加番号(オプション) 
(6)意  味: 何処の機関の何番のレポート。
(7)表示例 : ISRN METPRO/ERR--74/216 (Metallurgical Processing Corporation. Engineering Research Report. 1974, 216th report)
(8)表示位置: 全てのコピーに表示する。表紙及び表紙のすぐ次の頁。非印刷メディアの場合、目で読める(拡大しないでの読めるなど)目だつ位置に表示する。 
(9)開始年 : 開始されていない。
(10)運営機関: ISRNシステムの管理機関(このシステムに参加する各国の機関か、国グループの機関か、もしくは国際機関)が必要であるが未定。管理機関の主な任務は、ISRN登録の維持管理(システムのモニターと固有コードの付与の調整)、利用の促進である。テクニカル・レポート作成機関は、ISRNの付番とその番号の固有性を保守する責任を負う。
(11)普  及: ISRNは運用されていない。
(12)その他 :
  • 各国さらに各機関で独自のレポート番号が与えられている。
  • テクニカルレポートの定義、コードの長さ、記載位置などについてISO 5966-1982: Documentation - Presentation of scientific and technical report(科学技術報告書の様式)との相違について調整することになっている。
  • 定義と実際の運用の困難さが予想される。国によってテクニカル・レポートの発行状況に差がある。
  • コードの付与は、国際的な管理機関の手当がなされておらず、各機関で勝手につけていくことになるのだろうか。管理機関が「レポートコード」をつけるなら、ISBNと同じに後は順番に番号付けすれば良いのではないか。
  • コードとそのコードの書誌的情報(タイトル)の対照表がなければコードが唯一であることの保証が出来なくなる。 

参考文献:完全版[CD−BIB−O.TXT]


■ISBN■

◆International Organization for Standardization. ISO 2108: Documentation-International standard book numbering(ISBN) 2nd ed., 1978.

ISO standards handbook 1. 1988.

◆1st ed. 1972.

◆International Organization for Standardization. DIS 2108, Documentation-International Standard Book Numbering(ISBN) 3rd ed., 1990.

◆International ISBN Agency. Publisher's international ISBN directory. 17th ed. Mu()nchen, K.G.Saur; New York, R.R. Bowker, 1990, p.
 Pub.Int.ISBN.Dir.
     
  • ◆ いわゆる図書(Printed materials)
  • ◆ マイクロ形態の出版物(Microform)
  • ◆ 教材用のビデオ、スライド、映画(educational videos or movies)
  • ◆ 出版物を主体とするカセットやレコード等との混合形式の出版物、マイクロコンピュータソフトウェア
  • ◆ 地図帳
  • ◆ 点字出版物
  • 対象としないもの
  • * 楽譜
  • ◆ 新聞、逐次刊行物、逐次刊行物の抜き刷り、広告宣伝(販売カタログ、価格リスト、事業計画書など)
  • ◆ 一枚ものの印刷物、演劇、ミュージカルのプログラム、展示目録、curricula、手書きの講義資料、カレンダー、日記、書式用紙(forms)、colouring books 

◆ISBN system user's manual
  • 印刷媒体の図書
  • 混合形態の出版物
  • 教材用フィルム、ビデオ、スライド
  • カセット付きの図書
  • パーソナルコンピュータのソフトウェア
  • * 電子出版物(機械化読テープ、CD−ROMなど)
  • マイクロ形態の出版物
  • 点字出版物
  • 地図帳
  • 対象としないもの
  •     日記、カレンダー、広告などの寿命の短い出版物
  •     タイトル頁や本文のない一枚ものの美術書(版画)、パンフレット
  •     一枚ものの折りたたみ式の地図
  •     レコードなどの録音物
  •     逐次刊行物 

◆Neubauer, Karl Wilhelm. International Standard Book Numbers: Their development and potential in bibliographic systems Part 1. International cataloguing. Vol.12,No.2,p.21-23(1983), Part 2. Vol.12,No.3,p.35-36(1983).

◆ISBN review. - .

◆Isbn newsletter. - .(1991.2),(1991.12)

◆日本工業規格 JIS X0305-1988 国際標準図書番号(ISBN)

◆“国際標準図書番号 (ISBN)解説". 高度ネットワークのためのプロトコルの標準化に関する調査研究(データベース). 日本電子工業振興協会. 1987,p.21-26.

◆門條司. 国際標準図書番号(ISBN). 情報の科学と技術. Vol.38,No.9,p.495-496(1988).


■日本図書コード■

◆日本図書コード実施の手引. 東京,日本図書コード管理センター,1991.10,20p.
対象とするもの 
  • いわゆる書籍(年鑑、年報等の逐次刊行物も含む)
  • * 磁性媒体の出版物 (日本独自の表現):カセットブック、パソコン・ソフトのテープ・ディスク、廉価版ビデオ 
(注)、CD-ROM等、出版者が発行し、主として書店ルートで販売するこれらの出版物は、日本図書コードの対象としてもよい。 
(注)セルビデオと呼ぶ。2000円以下のもので、1988年の発行点数は、1000点である。
     
  • マイクロ形態、点字資料 
  • その他教材用の映画、スライドまたは類似の資料。 
対象としないもの 
  • 新聞 
  • いわゆる雑誌 
  • 広告宣伝・カレンダー等の寿命の短い出版物 
  • トビラも本文もない一枚ものの印刷物(ペラの版画・地図・楽譜等) 
  • 検定教科書 
注:取次会社において、いわゆる雑誌ルートで新刊を販売する出版物でも、その後の注文を書籍ルートで取り扱うものは、日本図書コードを表示することになっている。

◆日本図書コードに書籍JANコードを併記する要領. 東京,日本図書コード管理センター,1991.10,14p.

◆日本図書コードは流通・販売現場でこう使われる. 東京,日本図書コード管理センター,1991.6,10p.

◆日本図書コード(ISBN)のつけ方. 東京,日本図書コード管理委員会,1989.6,p.8.

◆日本図書コードに書籍JANコードを併記する要領. 東京,日本図書コード管理センター,1990.8,p.14.

◆中川浩徳. 書籍・雑誌のバーコード化の歩み 1-3. バーコード. Vol. ,No. ,p.59-60(1990.9), Vol. ,No. ,p.61-62(1990.10), Vol. ,No. ,p.62-63(1990.11).
  •  流通業界が次々と情報武装していくなかで、出版界だけは取り残された。書誌流通業界の情報化を妨げたのは、他の業界に比較して単品数が圧倒的に多いことが足かせになっている。さらに、書誌の統一コードの普及と現品表示(ソースマーキング)に時間かかったことも一因である。
  • 書籍JANをロングコードにするかアドオンコードにするかの検討がなされた。
  •  ISBNとEANとの協議は1980年に出来、ISBNコードをEANで表示することが定着している。英米仏では既にこの体系でのソースマーキングが普及している。日本では、1986年から共通雑誌コード、1991年秋から日本図書コードの表示が開始されている。 

◆美観損なう?本のバーコード. 読売新聞. 1992年2月17日(月), 朝刊読書欄.

◆本を選ぶ
  No.79, p.4(1991.12). 依田一. バーコードの効用は?.
  No.80, p.4(1992.1). 野澤久昭. とうぶんの間はむづかしい.
  No.80, p.4(1992.1). 依田一. 図書館が占める割合は?.

◆松平直寿. ISBNの現状. 図書館雑誌. Vol.80,No.2,p.90-91(1986).

◆日本図書コードの新刊表示率98%−−10年を経た管理委員会−−. 図書館雑誌. Vol.■,No.9,p.■(1990.9).

◆書籍JANコード勉強会レポート. 医書界. No.59, p.17-18(1991.10).

◆日本図書コード管理委員会. 日本図書コード.
No.1(1981.10),導入について、  EAN(ヨーロッパ商品番号体系)
No.2(1982.4),各国事情について、  Buchha{¨}ndler Vereinigung(書籍業連合会社):   ドイツ語圏の Books in print データベース作成を行なう
No.3(1983.10),日本の事情について  ------

◆Koltay, Emery. How to obtain an ISBN. Library and book trade almanac. 1990-91, p.564-567(1991).

 米国では、Five-digit add-on codeでバーコード表示されている。

◆ISBN bar coding on book covers. Information standards quarterly. Vol.2, No.3, p.28(1990.7).

◆Book industry guidelines for bar coding book cartons. Information standards quarterly. Vol.2, No.2, p.15-16(1990.4).

◆根本彰. 日本図書コードと図書館. 季刊としょかん批評. No.3,p.15-28(1983).

◆14.5◆三浦整. 図書館奉仕の観点からみた最近の”日本図書コード”論議. 図書館界. Vol.33,No.3,p.137-145(1981.9). 図書コードに関する文献目録1981年2月末まで 155点

◆出版流通と電算化の波−−”日本図書コード”問題の背景にあるもの−−. 総合ジャーナリズム研究. Vol.19,No.4,p.79-86(1982.10).

◆清田義昭(出版ニュース社社長). 出版流通からみた図書館と出版界. 図書館雑誌. Vol.80,No.2,p.81-83(1986).

◆最近のISBN・図書コードの問題をめぐって. Vol.74,No.10,p.542-561(1980). 内容:石塚栄二. ISBNと図書館の自由, 森崎震二. すべての住民の資料要求にこたえるためのISBNの検討を, 大滝宏志. ISBNユーザーの立場から, 植田喜久次. ISBNと図書館網のこと, 上田修一. Japan MARC検索キーとしてのISBN, 戸田光昭. 専門図書館におけるISBNの利用, 青木春雄. 図書コード問題と出版社の立場, 小汀良久. ISBN問題について館界に猛省を!, 高橋弘. ISBN(国際標準図書番号)と図書館, 安江明夫. 二つの感想「日本図書コード」問題に寄せて.

◆安江明夫. 出版者と図書館. 出版ニュース. No.1304,p.16(1983.11,中), 続. No.1307,p.16(1983.12,中).

◆北川明. 日本図書コードの意味するもの. 季刊としょかん批評. No.3,p.29-44(1983).

◆小川光男. 日本図書コードの動向. 中京大学図書館学紀要. No.3,p.1-19(1982).

 出版流通対策協議会・情報流通委員会編. 反図書コード通信. no.1(1980.10)-no.6(1981.7),号外(1981.10). 日本図書コードの問題を考える会発行.

◆ウォッチング・ザ・本. しゅっぱんフォーラム. No.52,p.6-17(1989.4).

◆佐藤浩昭. 日本における国際標準図書番号(ISBN)の現状について. 第15回日本医学図書館協会研究集会論文集. p.326-332(1981).

◆新文化. 


■(株)書籍データセンター■

◆(財)データベース振興センター. 重要データベース開発計画調査報告書 書誌データベース. 1988.3.(昭和62年度通商産業省委託調査)

◆書誌データベース 重要データベース開発計画調査報告書. 新文化. No.1794,p.9(1988.9.15).

◆書誌データの一元化の新会社発足. 新文化. No.1761(1988.1.14).

◆川上潤司. ケーススタディー/日本書店商業組合連合会 戦略経営に挑む書店POS東販・日販の包囲網に「NO」. 日経コンピュータ. No.228,p.156-172(1990).

◆黒木雄一. 同床異夢の果てに 揺れる出版資料情報センター構想. 季刊としょかん批評. No.3,p.45-57(1983).


■ISSN■

◆International Organization for Standardization. ISO 3297: Documentation-International standard serial numbering(ISSN), 1986. 5年見直し賛成(1990-02-23)

◆◆International Standard Serial Number (ISSN). Information standards quarterly. Vol.3, No.2, p.21(1991.4). Comments(5年見直し?):適用範囲の拡張、Biblid,SISAC,ADONISへの応用。

◆日本工業規格 JIS X0306-1988 国際標準逐次刊行物番号(ISSN).

◆“国際標準逐次刊行物番号 (ISSN)解説". 高度ネットワークのためのプロトコルの標準化に関する調査研究(データベース). 日本電子工業振興協会. 1987,p.14-17.

◆ISSNついて. ISDS日本センター(国立国会図書館収集部国内資料課国際登録係). 1989.6 1枚.

◆ISO 3297: ISSN. Information standards quarterly. Vol.3, No.3, p.11-12(1991.7).
  • 54のナショナルセンター
  • 53万のレコード、4万の年間レコード増加
  • ISDS registerのCD-ROMでの発行
  • ISDSによるISSNの電子媒体への拡張 

◆鈴木恭子. 国際標準逐次刊行物番号(ISSN). 情報の科学と技術. Vol.38,No.9,p.497-499(1988).

◆Mullis, A. A. The International Standard Serial Number in the organization and retrieval of bibliographic information. International cataloguing. Vol.12,No.1,p.7-9(1983).

◆山中みどり. 雑誌における識別コードの現状と問題点について. 第15回日本医学図書館協会研究集会論文集. p.336-341(1981)

◆Koltay, Emery. International Standard Serial Numbering (ISSN). Bowker annual of library and book trade information. 7,p.197-200(1972).


■共通雑誌コード■

◆共通雑誌コード登録とソースマーキングのガイド. 東京, (財)流通システム開発センター流通コードセンター,1991,29p.
 コード拡張の歴史
     
  • 1954年   東京出版販売(東販)で4桁のIBMナンバーとして開始した
  • 1968年11月 雑誌コードと改称 5桁のコードとなる
  • 1986年   雑誌コードをそのまま取り込んだ共通雑誌コード(13桁)として、JANコードによるソースマーキング(現品表示)を開始
  • 1991年12月 共通雑誌コード用フラグの桁を1桁減らし、定価を1桁増やした。 

■ISDS■

◆(翻訳)UNISIST世界科学情報組織 可能性に関する研究報告(第1次草案) 勧告集. 日本ユネスコ国内委員会事務局, 1970.4, p.

◆(翻訳)ユネスコ世界科学情報システム(UNISIST)設立のための政府間会議最終報告書. 日本ユネスコ国内委員会事務局, 1972.5, p.

◆International Federation of Library Associations. ISBD(S):International Standard Bibliographic Descriptio for Serials. London, IFLA Committee on Cataloguing, 1974, p.

◆International Federation of Library Associations and Institutions. ISBD(S):International Standard Bibliographic Descriptio for Serials. Rivised edition. London, IFLA Universal Bibliographic Control and International MARC Programme, 1988.,76p.

▲◆(翻訳)逐次刊行物国際登録センター編. 国際逐次刊行物データシステムISDS運営指針 1973.5. 国立国会図書館, 1975.9, 250p.

▲◆ISDS manual. Paris, ISDS International Centre, 1983, p.

◆野口昇. UNESCO(国連教育科学文化機関). 情報管理. Vol.26,No.12,p.1060-1071(1984).

◆国際標準逐刊番号の計画. 国立国会図書館月報. No.134,p.20(1972.5).

◆竹内壽. 国際逐次刊行物データシステム(ISDS). 現代の図書館. Vol.11,No.3,p93-100(1973.11).

●◆森田康之助. 国際逐次刊行物データシステムについて. びぶろす. Vol.24,No.11,p.15-19(1973.11).

◆亀山芳子. 国際逐次刊行物データシステム(ISDS). 情報管理. Vol.16,no.12,p.977(1974.3).

◆丸山昭二郎. 逐次刊行物の国際的コード化と登録制. 国立国会図書館月報. No.157,p.2-5(1974.4).

◆田中梓. ISDSをめぐる内外の情勢. 国立国会図書館月報. No.168,p.2-10(1975.10).

●◆川添登美男. ISDS関係業務の開始−−担当者覚え書き. びぶろす. Vol.27,No.7,p.1-12(1976.7).

◆川添登美男. ISDSの近況−−1976/77年−−. 国立国会図書館月報. No.199,p.2-13(1977.10).

◆川添登美男. ISDSとISSNについて−−”国内逐次刊行物ISSNリスト 昭和54年6月末”刊行の機会に−−. ドクメンテーション研究. Vol.30,No.8,p.363-372(1980.8).

◆川添登美男. ISDSと国立国会図書館−−ISSN標示12,000種をこえて−−. 国立国会図書館月報. No.327,p.2-7(1988.6).

●◆川添登美男. ISDSの近況と問題点. 科学技術文献サービス No.95,p.11-14(1991).  .イギリスのISSNバーコード


■ISDS,ISBD(S)■

64◆Anderson, Dorothy. Compatibility of ISDS and ISBD(S) records in international exchange: The background. International cataloguing. Vol.12,No.2,p.14-17(1983).

65◆Szilva{'}ssy, Judith. ISDS and ISBD(S) records in international exchange: Compatibility issues. International cataloguing. Vol.12,No.4,p.38-41(1983).

66◆Franzmeier, Gu{"}nter. Can ISDS replace ISBD(S)? International cataloguing. Vol.12,No.4,p.41-44(1983).


■biblid■

◆International Organization for Standardization. ISO 9115: Documentation-Bibliographic identification (biblid) of contributions in serials and books, 1987.

54◆正奈奈恵, 佐々木肇. Biblid(逐次刊行物の識別標示)−−機能, 構造及び問題点−−. ドクメンテーション研究. Vol.30,No.10,p.467-474(1980).

???◆DIS 30 1979-05-24 revision of ISO/R30-1956 (with explanatory report).

●◆Wegelius, Pirkko. Biblid: Bibliographic identification of contributions in serials and books. Internationai cataloguing. Vol.14,No.4,p.45-46(1985.10/12).

◆Martinsson, Anders. Biblid - A system and a standard for bibliographical identification. Journal of research communication studies. Vol.1,No.1,p.37-45(1978).


■R30■■69◆International Organization for Standardization. ISO R 30: BIBLIOGRAPHICAL STRIP, 1965.

70◆“ISO/R 30 「書誌集」" ドクメンテーションの標準化(NIPDOKシリーズ 11). 東京, 日本ドクメンテーション協会, 1970, p.63.

■CODEN■

77◆ALA図書館情報学辞典. 東京, 丸善, 1988, p.76.

78◆Harrod's librarians' glossary. 6th ed. Gower, p.175-176.

79◆Chemical abstracts service source index. 1907-1989 cumulative. p.10I.

79.1◆Chemical Abstracts Service assumes ASTM CODEN assignment. Journal of library automation. Vol.8, No.1, p.72(1975).

80◆Harrod's librarians' glossary. 6th ed. Gower, p.83.  BISHOP’S RULES : CODENは、ISSNと同様に、逐刊を識別するコードである。タイトルの英語形からBishop's rules に従って作られる簡潔な6桁の英数字のコードである。当初(1963年)はアメイリカ材料試験学会(ASTM)が科学技術関係の逐刊に付与していたが、1975年からはChemical Abstracts Survice (CAS)が登録管理機関となって現在に至っている。36*36*36*36*36=6000万タイトルの識別が可能である。


■コード(論文、X12)■

◆◆ANSI Z39.33-1977: American national standard for the development of identification code for use by the bibliographic community. ANSI, 1977, 8p
1)[このガイドラインの]目的と範囲

  ビブリオグラフィック・コミュニティーで書誌情報の交換に使用する新規の識別コードの開発や、既存のコードの改正のためのガイドラインである。識別コードは、一般的に認定されたコード典拠 (authorized code authority)(登録管理機関)によって登録される必要がある。ユーザーのつくった副次的な(派生的な)コードは、規格による登録管理 (registration control) の必要はない。

 2)必須の項目

     
  • コード開発の目的と範囲
  • コードの構成
  • コード利用の手引き
  • コードの表示と表示形式
3)全般的留意点
     
  • 既存コードとの関係(同一対象範囲内での既存コードの置き換え、関連対象範囲内での既存コードとの対象範囲の調整)を考慮する。
  • コードを付与する「もの」の、将来の増加をも見込んだ総量を把握する。
  • 拡張性をもたせる。
  • とくに要求がないなら、英数字より数字がよい。
  • チェックディジットの計算方法を示す。
  • (大文字と小文字の使用法を示す。)
  • 表示されたコードが見やすいように、ハイフン、スラッシュ、ブランクなどの区切り記号を考慮する。
4)コードの構成
     
  • コード設計と形式(コンピュータでの交換、マニュアル利用、長さ、文字種)
  • コード構成(国、出版者、通し番号)
  • コード識別子(コードの前に付ける”ISBN”や”ISSN”)
5)管理項目
     
  • コード典拠 (code authority): 管理機関、番号の固有性(固有番号)
  • 管理機関の認定 (approval fof management)
  • 典拠機能 (authority function): (1)コード付与 (2)運用の手引きの作成 (3)運用管理 (4)副次的利用の管理 (5)公報
 資料の識別コードは、書誌情報の交換のために、ビブリオグラフィック・コミュニティー(bibliographic community)で使用される。このコミュニティーの構成メンバーは、図書や雑誌の出版者(publishers)、書店(booksellers)、卸売り(取次)業者(wholesalaers)、予約購読代理店(subscription agencies)、あらゆる種類の出版物の供給者、ソフトウェアや視聴覚資料の製作者(producers )や配給者(distributors)、図書館館、抄録・索引・情報サービス業者や機関、科学者、学協会、研究機関などである。つまり、情報媒体や書誌システムの製作者、配給者(publishers or producers of information media、bibliographic systems)である。

  資料識別コードの機能は、資料のひとつひとつに固有の番号を与えて書誌情報の交換の際のキーとしたり、コミュニティー構成員の内部処理での二次的使用である。

84◆"Abbreviations". Encyclopedia of library and information science. New York, Marcel Dekker, 19-- ,p.1-8.

●67◆Chan, Lois Mai. Numbering and coding systems for bibliographic control in use in the United States of America. International cataloguing. Vol.12,No.4,p.46-48(1983).

*●68◆Tseng, Sally C. Serials standards work: The next frontier. Library resources & technical services. Vol.34,No.2,p.139-157(1990).   コード使用状況アンケート

63◆Franzmeier, Gu{"}nter. Recent developments in serials. International cataloguing. Vol.11,No.1,p9-11(1982).

●62◆Paul, Sandra K. Serials article identifiers- SISAC, BIBLID, NISO, ISO, ANSI and ADONIS: A confusion of alphabet soup. Serials librarians. Vol.15,No.3/4,p.93-98(1988).

◆藤井えりな. 磁気テープにおける書誌情報交換用フォーマットの標準化の動向. Library and information science. No.21, p.181-207(1983).

◆図書館システムの将来像−−密結合型図書館ネットワークと電子図書館−−. 紀伊国屋書店, 1991.12., p.

◆Crawford, Walt. UN-standards: Technical standards that fail. Libray and information technology standards / edited by Michael J. Gorman. A.L.A., p.79-90(1990).
目次
     
  • 1.遅れたり成立しなかった規格
  • 2.Z39 の歴史からの例
  •   逐刊の論文識別コード
  •   図書館のコレクションの種類のコード
  •   コンピュータソフトウェア番号
  •   レコード番号
  •   *1990パリミーティングでイギリスがISDN:International Atandard Document Number を提案、その後音沙汰がない。
  • 3.手間取った標準
  • 4.放棄された標準
  • 5.受け入れられないでしくじった標準
  •   書誌参照
  •   図書の標題紙
  •   他の使われていない標準
  • 6.成立の障害
  •   周知
  •   適用と費用
  •   実行(慣行)
  •   出版された標準の価格
  •   書誌参照など、"Chicago Mannual of Style's"のほうが、安くて、汎用性があり、他の内容も豊富である。
  • 7.結び 

◆小寺正一. ポスト書誌コントロールの世界 前編. 科学技術文献サービス. No.91, p.15- (1990).

  出版現象の電子化と書誌コントロール:出版プロセスの電子化、最終出力メディアの電子化により、システムがダイナミックに動く。

◆Wellish, H. Documentation-in-source for library and information science. Library resources & technical services. Vol.4, No. ,p.439-451(1971).

◆Wall, R.A.; Wilson, C.W.J. Codification of periodical title: A note on ASTM CODEN versus standard serial number. Library Association record. Vol.72, No. , p.188-190(1970). (Chan)より

 CODEとISSNの関係について、CODEN は簡潔なコードで mnemonic characteristic のため引用や参照に利用できる。逆に、アルファベットの使用がノンアルファベットと相入れないシステムになってしまい、国際システムとしての効果を減じている。


■X12■

60◆Schwartz, Frederick E. The EDI horizon: Implementing an ANSI X12 pilot ploject at the Faxon Company. Serials librarians. Vol.19,No.3/4,p.39-57(1991).

61◆Sabosik, Patricia E. Electronic subscriptions. Serials librarians. Vol.19,No.3/4,p.59-70(1991).

◆Santosuosso, Joe. Accredited standards committee X12 October 1990 meeting. Information standards quarterly. Vol.3, No.1, p.18,20(1991.1). SISACに合冊   ビジネスにおける発注、受領、請求、支払いのためのEDIの標準。   データ交換標準協会(DISA)の総会、教育セミナーの開催。

◆Z39.43: Identification code for the book industry (SAN). Information standards quarterly. Vol.2, No.4, p.31(1990.10).   Standard Address Number (SAN)からタイトルを改訂した

◆Faxon uses EDI for serials data. Information standards quarterly. Vol.2, No.4, p.32(1990.10).

◆NISO+BISAC+SISAC+Z39+X12≠chaos; Preconference on standards for acquisitions. Information standards quarterly. Vol.2, No.2, p.6(1990.4).

◆◆Denenberg, Ray. Electronic data interchange. Information standards quarterly. Vol.1, No.4, p.7-9(1989.10).
EDIは、1995年までに400,000の会社に実装される見込み。 
色々なデータ要素が作られている。
     
  • TC154;for administration, commerce, and industry
  • TC68;for banking
  • TC184;for industrial automation
  • TC46;for documentation and library applications 

◆BISAC members considering shift to X12 transaction format. Information standards quarterly. Vol.1, No.3, p.8(1989.7).

◆Z 39.2 Bibliographic information interchenge.

◆Z 39.55 Electronic order and claim...


■Z39■

◆NISO standards currently available. Information standards quarterly. Vol.3, No.2, p.6-7(1991.4).

◆Standards status: March 1, 1991. Information standards quarterly. Vol.3, No.2, p.19(1991.4).

Approved Z39.56-199x: serial issue and contribution identifier.

81◆Harrod's librarians' glossary. 6th ed. Gower, p.852-854.

◆Bales, Kathleen. Information standards in 1990. Library and book trade almanac. 1991, p.24-28(1991).

◆NISO. American national standards for libraries, publishers and infornation servises. Library and book trade almanac. 1990-91, p.557-563(1991).


■Z39.56■

  • 1975 成立しなかった論文識別コード
  • 1983 逐刊識別コードの検討開始
  • 1986 Z39.56 draft 回送
  • 1986 SISAC Test が出版者、システムベンダー、図書館の間で実施された。
  • 1987 fifth draft 回送 投票
  • 1991秋Z39.56成立 Barcode 表示開始 ADONIS もCD-ROMベースのサービス開始 

◆◆Z39.56: Serial issue and contribution identifier. Information standards quarterly. Vol.3, No.2, p.25(1991.4).    賛成投票に付随したコメント−−−−−−−−

◆Standards recently balloted. Information standards quarterly. Vol.2, No.4, p.27-28(1990.10).  Z39.56: Serial issue and contribution identifier. 16 yes, 12 yes with comments, 5 no.(投票期間1990年5月1日から8月1日)

◆Serial issue and contribution identifier. Information standards quarterly. Vol.2, No.3, p.26(1990.7).
   規格作成メンバー:
     
  • Frederick Schwarts(Faxon), Wendy Riedel(LC), Julia Blixrud(LC),
  • Brett Butler(In-Four), Ron Gardner(OCLC), Syd Jones(Utlas),
  • Diane McCutcheon(NLM), Scott McFarland(R.R. Bowker),
  • Kris Nordlie(CLSI), Sandra Paul (SKP Associates), 
  • Minne C. Saxe(Graduate School and University Centre of New York),
  • John Tagler(Elsevier), Louis Ventola(Constrow Information Services), Richard Willes(Microplotter), 
  • James Wood(PIPS,Inc.), George Wright, W(PIPS,Inc.) 

◆◆◆Wright W, Geroge. Serial issue and article identifiers. Information standards quarterly. Vol.2, No.1, p.21-22(1990.1).    経緯:Elsevier Science Publishing, Kluwer Academic Publisherの主導で大きく前進

◆American National Standard Committee Z39 X/C 34 on code identification of serial articles, draft code proposal. february 25, 1975. (American national standard identification code of serial articles). Journal of library automation. Vol.8, No.2, p.155-161(1975). 逐刊論文の識別コードで、機械可読ファイル間の情報交換のコードとして開発されようとしたが、コードが長く煩雑なため成立しなかった。


■SISAC■

◆◆Sabosik, Patricia. SISAC: Sta dardized formats for serials. Information technology and libraries. Vol.5,No.2,p.149-154(1986.6).
  • SISACの背景 BISG, BISAC, SISACの来歴
  • 逐刊の発注、クレームの自動化
  • 逐刊の号、論文の識別コード
  • その効果 

56◆Clapper, Marry Ellen; Goessling, Ted. Bar codes, serial publications, and the SISAC test. Serials review. Vol.12,No.1,p.35-42(1986).
    論文レベルの例(最長のもの)

     テストスケジュール

     SISACは1982に発足

     Serials Industry Systems Advisory Committee

57◆Clapper, Mary Ellen. Standards for serials. Serials review. Vol.12,No.2/3,p.119-131(1986). (Z39.56 の仕組みと SISAC の目的)所蔵表示はSISACやオーダー・クレームにも関係

58◆Clapper, Mary Ellen. The SISAC test report: Results, recommendations, what's next. Serials review. Vol.13,No.3,p.7-11(1987).
  • 22の出版者、56のタイトルに1986.5-10に出版させたものへ表示
  • 9つの図書館システムベンダーがバーコード読みとりをシステムに組み込んだ。
  • 出版者、ベンダーのリストあり。 

●59◆McKay, Sharon Cline; Landsesman, Betty. The SISAC bar code symbol. Serials review. Nol.17,No.2,p.47-51(1991).
  • SISACの目的は、キー・インからハンドスキャナーによる自動入力を可能にすることで、逐刊管理システムにおけるチェックインをより迅速に行うことである。FaxonとSirsiの逐刊システムはSISACの読みとりに対応しているが、他のベンダーのシステムは店頭で販売される一般的な雑誌に表示されているUPC(Universal Product Code)には対応している。SISACが読み取れるスキャナーはUPCの読みとりも可能である。
  • チェックイン以外にも、編集、出版、発注、出荷・配送、ドキュメントデリバリー(文献送付)、クレーム、貸出、製本にも効果的である。
  • 逐刊の受入作業コスト低下分が購入費に回ることが出版者側で期待されている。
  • SISAC Barcode symbol の例
使う標準は、
     
  • z 39.56-1991 号、論文識別コード
  • z 39.9-R1984 ISSN
  • z 39.44-1986 所蔵事項
  • z 39.1-1977 逐刊のフォーマット 

59.5◆Everything you always wanted to know about SISAC (Serials Industry Systems Advisory Committee). Serials librarian. Vol.19,No.3/4,p.211-212(1991).

◆◆55.4◆Clapper, Mary Ellen. Serial holdings standards. Serials librarian. Vol.11,No.3/4,p.111-135(1986/87).  p.128- SISAC、barcode の例、Z39.44;所蔵事項との関連

◆Raggio, William G. Book Industry Study Group,Inc. Library and book trade almanac. 1991, p.181-183(1991). SISACは、号や論文の識別のために開発されて、biblidと互換性がある。SISACは、Jon Wiley & Sons, Pergamonn, Elsevier, Kluwer などの大手学術出版者がそれぞれの雑誌にバーコードを表示することで賛同を得ている。SISACは、取引業務処理の伝達(データ交換)の標準フォーマットであるASC X12のサブセット(subset)である。雑誌の発注、発注通知、クレーム、代金請求、キャンセル等への利用が期待される。

◆◆SISAC reduces subscription rates for lobraries. Information standards quarterly. Vol.3, No.3, p.19(1991.7).   Z39.56とASC X12 EDI formatの適用を促すため、図書館の購読レートを18%引きにする。

◆SISAC restructures to prepare electronic communications standards for journals. Information standards quarterly. Vol.3, No.1, p.17-18(1991.1).   雑誌の発注、発注の受領、欠号請求、キャンセル、請求のためのEDIの標準化。


■ADONIS■

62.2◆橋爪宏達. 英国図書館におけるADONISの評価. 学術情報センターニュース. No.18,p.18-19(1991.12).

62.3◆安達淳. 米国における電子図書館プロジェクト. 学術情報センターニュース. No.18,p.16-17(1991.12).

●62.5◆Stern, Barrie; Campbell, Robert. International document delivery: the ADONIS project. Wilson library bulletin. Vol.63,No.6,p.36-41(1989.2).


■ISRC■

71◆ISO 3901 定期見直し資料 (1991-01-31) 菊地 賛成

72◆International Organization for Standardization. ISO 3901: Documentation-International Standard Recording Code(ISRC), 1986. 1st.ed.

73◆日本工業規格(案) JIS Xxxxx-1992 国際標準レコーディングコード(ISRC)

73.2◆レコード業界、来月から国内録音新譜CDに音源ごとコード番号 著作権の明確化促す. 日経産業新聞. 1991年6月26日6面

73.5◆ISRCコード世界的に採用進む 日本は昨年から導入 デジタル伝送時代の製作者の権利保全狙う. 電波新聞. 1991.1.18.

◆◆ISO 3901: International Standard Recording Code (ISRC). Information standards quarterly. Vol.3, No.3, p.10-11(1991.7).   国際管理機関:International federation of the Phonographic Industry (IFPA)、対象範囲の変遷


■ISMN■

CD投票賛成(19900905 原田) その後、ISBN JAN と ISMN の2種類になる可能性がでてくる。

74.0◆Draft revision of CD10957.ISO/TC46/SC9 N-113. 1991.3.13.

◆International Standard Music Number(SC /WI 126). Information standards quarterly. Vol.2, No,3, p.14(1990.7).

74◆The Standard Book Number Group of IAML (UK). International Standard Music Numbering. ISBN review. No.9, p.35-53(1988)

75◆Progress report on the introduction of an International standard music number(ISMN). ISBN review. No.10, p.25-26(1989)

76◆牛崎進. ISMN(国際標準楽譜番号)の動き. カレントアウェアネス. No. ,p.2(199 ).


■ISRN■

DIS 10444 1991-09-12 (投票期限 1992-03-12)

■JANコード(Japan article number code:日本商品共通コード)■

68.5◆POSからFAまで−バーコードはやわかり. 大阪, 春本工房, 22p.

82◆流通業SISの展開とそのインフラ研究. Copmuter report. Vol.31,No.13(1991.11)

83◆『情報システムハンドブック』培風館 p.
(販売時点情報管理:point of sale)
     
  • 小売業、サービス業で、販売時に商品情報、顧客情報をレジと一体のバーコードリーダーつきの端末で収集し、管理するシステム。
  • バーコードの印刷規格がJANコードである。日用品(食品、雑貨、衣料品)に、書籍出版物、書留郵便でも使用されている。
  • ハードメリット:値付け、レジの省力化
  • ソフトメリット:販売、顧客情報による販売動向の把握ができ、販売動向にそった品揃え、在庫管理、さらに、メーカーの製品開発の参考になる。 

85◆特集 流通業SISの展開とそのインフラ研究. Computer report. Vol.31,No.13,p.18-41(1991). 浅野恭右((財)流通システム開発センター). JANコード普及までの道程. p.18-21. 深田陸雄(〃). 物流情報システムとITF. p.22-25.(財)流通システム開発センター. 流通EDIのキーとなりつつあるJAN. p.26-30.

◆長坂洋. バーコードを用いた操作環境の提案. 情報科学技術研究集会発表論文集. 第26回, p.203-212(1989).


■SIST■

◆川田恒康. 雑誌識別キーの付和雷同型分布的挙動. 情報科学技術研究集会発表論文集. 第27回, p.213-224(1990). CODENは、略記誌名をさらに短くしたものである。薬学関連の雑誌1000誌で、CODENの付与率は94%、ISSNは90%である。

◆仲本秀四郎他. 科学技術情報流通技術基準SIST10「書誌データの記述」. 情報科学技術研究集会発表論文集. 第23回, p.185-191(1986). 各システムで独自の文献識別番号をもっているのが普通であるが、識別番号に標準化があってもよい。

◆仲本秀四郎他. SIST04書誌的情報交換用レコードフォーマット(内形式). 情報科学技術研究集会発表論文集. 第23回, p.159-165(1983). ISO2709,UNISIST-RM,UNIMARC,CCFについて、図書館用と二次情報サービス用と両者の要求を満たしえない。

◆仲本秀四郎他. 科学技術情報流通基準−−参照文献の書き方−−. 情報科学技術研究集会発表論文集. 第21回, p.155-161(1984). SIST02は書誌参照における書誌要素と、二次資料における書誌要素は、二次資料がデータベース化しているため、差がある。 基準の適用者は、「学術誌の編集者が執筆規定を作成する際の指針とする」ことから編集者である。執筆者(生産側)と図書館や二次資料サービス(流通側)の差がある。

◆小林胖ほか. 雑誌名の略記に関する基準(案). 情報科学技術研究集会発表論文集. 第13回, p.105-110(1977).

◆佐々木敏雄. 科学技術情報流通技術基準−−学術論文の構成とその要素(案)−−. 情報科学技術研究集会発表論文集. 第21回, p.151-153(1984).