|Top:学びを愉しむインターネット情報リテラシー|作成:2021/11/01

●生涯学習において,情報リテラシーは重要な技能
●図書館情報学と国語科におけるリテラシーの授業に共通性はある

新井紀子 AIに負けない子どもを育てる 2019 東洋経済新報社
p.004 基礎的・汎用的読解力を身につけて中学校,そして高等学校を卒業させることこそが21世紀の公教育が果たすべき役割の「一丁目一番地」
p.260-国語とは何か


生涯学習(家庭教育,学校教育,社会教育)は,「国民の一人一人が、自己啓発、自己実現等のため、人生のあらゆる時期、段階にわたって行う学習活動。生涯学習は、学校教育・社会教育の場面だけでなく、文化、スポーツ、趣味等の広い分野において行われる」という『法律用語辞典』の定義がすっきりまとまっている。

第2期教育振興基本計画(答申)における成果目標や基本施策の体系イメージ 教育振興基本計画の第2期計画について(対象期間:平成 25 年度〜平成 29 年度)では,第2期教育振興基本計画(概要)において,4 のビジョン,8 のミッション,30 のアクションの「第2期教育振興基本計画(答申)における成果目標や基本施策の体系イメージ」を示している。就学前,義務教育,高等学校等までの成果目標1として「生きる力の確実な育成」をあげ,大学での成果目標2として「課題探求能力の修得」をあげ,それ以降の社会人での成果目標3として「自立・協働創造に向けた力の修得」を一覧できる図がまとめられている。学校教育とコミュニティまで,学校図書館,公共図書館,大学図書館までがこの図に包含される。高等教育も生涯学習全体に位置付けられている。

生涯学習が人間一生の全学習活動を意味し、したがって、学校教育も生涯学習の一部をなすという公式的見解にもかかわらず、学校教育が依然として生涯学習とは別物であるというとらえ方がある。[日本大百科全書(ニッポニカ)]

大学の授業で伝えてきた情報リテラシー
1)中山伸弥氏の「2012年 ノーベル生理学・医学賞」をテーマとした全国紙の記事で,視点・論点が全く異なり,団体・個人による理解・表現の多様性を知る。
2)『広辞苑』初版から7版では,「図書館」の定義は異なり,時代によってあらゆる事柄は変化する。
3)要するに正解・不正解はないので,複数の資料・データを比較して自分の見解を述べる。
4)Wikipedia の使い方のレベルは,個人的興味の調査,学校のレポート,卒業研究,学術論文で異なり,情報源の客観的評価法を学ぶ。
5)学術論文の要約で,読む・書くを実践する

参考:
情報リテラシーについて (p.16) 
未来の図書館:調査する住民の立場から.  図書館評論. 2019, no.60, p.54-75. (p.9 グループワーク) 
公共図書館における情報リテラシー支援と地域資料のデジタル化『図書館評論』no.62(2021)掲載予定