TopPage図書館日記Internetと雑誌リンク集New Link(作成:長谷川豊祐 )

図書館日記 2001年4月〜2005年3月  2005年4月〜  目次に戻る 
2005/03/30 教育用コンテンツ検索サイト「NIME-glad(ナイム・グラッド)  
 大学がインターネットで配信している教育用コンテンツを総合的に検索するサイト「NIME-glad(ナイム・グラッド)」 が、独立行政法人メディア教育開発センター(NIME)によって3月28に開設された。 e-Learningコースをはじめ、公開講座や大学のシラバス情報などが登録され、横断的に検索できる。
 簡単な紹介が「NIME gladとは」にある。毎日新聞(2005年03月30日)にも紹介記事もある。「eラーニング:大学のコンテンツ検索サイトを開設

2005/03/24 個人情報保護法  
 (社)私立大学情報教育協会 による個人情報保護法施行に関する対応についてのアンケート集計結果 
    回答校:大学:249校(340大学中)      回答率:73.2%
         短期大学: 86校(166短期大学中) 回答率:51.8%
    対策の実施状況 各大学より提供された規程・ガイドライン等 
 個人情報については、まず最初に、大学が入学時点での個人情報の学内での包括的な利用について、入学手続きの記入説明書などで、以下のように通知しておく必要がある。
   入学手続きにおける氏名、住所その他の個人情報は、○○大学の各部門において以下の業務とこれらに付随する事項を行うために使用します。
    1)入学手続き 
    2)学事に関する管理、連絡および手続き 
    3)学生生活全般に関する管理、連絡および手続き 
    4)大学内の施設・設備利用に関する管理・連絡および手続き 
    5)本人および保証人宛に送付する各種書類の発送その他の連絡
 次に、図書館の対応として、利用者データと貸出データの厳重な管理、督促の掲示における氏名の記載の事前通知、ILLにおける住所氏名の相手先図書館への提供の事前同意の取り付けなどが関係してくる。督促における住所の使用は「4)大学内の施設・設備利用に関する管理・連絡および手続き」に含まれるが、図書館の利用案内でも明記しておくことが望ましいだろう
 個人情報保護については「図書館と個人情報保護」として簡単にまとめてみた。あまり過剰に保護の方向に対応すると図書館のサービスにも支障の出る場面があるが、大学全体との整合性が優先する。回答を寄せた249校中、既に実施している(68校)、平成16年度末までに準備を完了し、17年度より実施予定(105校)、17年度に検討をはじめる(66校)、今のところ検討の予定はない(10校)という状況であり、3来年度以降検討となっている。
2005/03/23 図書館評価について  
 国立大学図書館協議会自己評価基準検討委員会. 国立大学図書館における自己点検・評価について:よりよき実施に向けての提言. 1993(H5).3
 私立大学図書館改善要項〔1996年7月25日 私立大学図書館協会総会承認〕 
  私立大学図書館改善要項(案). 第57回私立大学図書館協会総会・研究大会・見学会・展示会資料. 1996(H8).7. p.31-40.
 「私立大学図書館改善要項」に基づく自己点検・評価手法ガイドライン作成のための作業項目(案). 第58回私立大学図書館協会総会・研究大会・見学会・展示会資料. 1997(H9).9.
 私立大学図書館自己点検・評価手法ガイドライン(案) (1999.3). 第60回私立大学図書館協会総会・研究大会・見学会・展示会資料. 1999(H11).9. p.36-80.

2005/03/22 書棚ドットコムをググってみた  
 「書籍検索の書棚ドットコム!書名・著者名よみがな順・表紙&解説も」という書籍検索サイトを見つけた。いまのところ他のサイトからのリンクが少ないようで、GoogleツールバーのPageRankでは「3/10」である。きっと最近立ち上がったばかりなのだろう。
 このサイトでは、1994年から現在までに出版された81万点の図書が、書名、著者名、分類順に並べられていて、その図書の販売情報と図書館での所蔵を、ネット書店や図書館OPACから横断検索する。自分の興味のある本を調べて、その本が買えるかどうか、どこの図書館で所蔵しているかを、マウスのクリックだけで検索できる。色々な使い方が考えられる。ある特定のジャンルの図書が、あゆ図書館でどの程度所蔵されているかを比較的簡単に調査することもできる。
 書棚ドットコムでググってみると、このサイトについて「北海道立図書館レファレンス通信」No.17(平成17年2月15日)が紹介している。
 検索語を間違えて見つけた、書棚専門サイトの「e書棚.com」は、1cm単位で棚板を調整できる本棚を販売している。
 「『図書館雑記&日記兼用』のサイト情報」からは、国立情報学研究所(NII)編集の「新書マップ:知の窓口」(2004.10)をみつけた。この本は、汎用連想計算エンジンを使ってテーマを入力することにより、関連図(新書マップ)が作成され、背表紙のイメージ、内容・目次等を表示する「新書マップ」の冊子版なのだろうか。さらに「いもちょも」(2005年02月27日)からは、「図書館は開いていればいいというものではない」との日記があり、このように感じている人たちもいることがわかった。開いていることよりも、もっと優先して提供すべきサービスがあるということであり、もっともであると思う。「図書館雑記&日記兼用」と「『図書館雑記&日記兼用』のサイト情報」の関係はどうなっているのか、ブログの構造はよくわからない。
 「神保町ドットコム」にある書斎訪問、古書店訪問、所蔵機関訪問のシリーズは継続を期待したい。
2005/03/20 「川崎市市民ミュージアム:改革の軌跡と展望」(2005年3月13日)に参加した  

  「ミュージアム改革フォーラム」主催、「行政経営フォーラム」「NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI) 」共催による「川崎市市民ミュージアム:改革の軌跡と展望」(2005年3月13日 女性と仕事の未来館)に出席した。
 川崎市市民ミュージアム改善委員会「川崎市市民ミュージアムのあり方について−検討結果報告−」(平成16年11月)を議事録も含めて公開し、川崎市市民ミュージアムが自らマニュフェストを作成している積極的な改革推進の方向を評価し、役所の経営責任に問題があったことを明確に指摘している。

 当日の資料: 
    1)川崎市市民ミュージアム改革実施プラン(平成15年7月31日) 制作:川崎市市民ミュージアム
    2)平成15年度包括外部監査の結果報告書(64p) (「包括外部監査の結果報告書」「 包括外部監査の結果報告書図書館」「 包括外部監査の結果報告書川崎市」) 
    3)改革への提言 新しいミュージアムを目指して 
    4)があります。 

 初めて上山さんの話を聞き、すぐに「行政経営フォーラム」に入会した。プレゼンと報告書作成はマッキンゼー式なのだろう。
 異業種交流会のようで、どうも、図書館関係の研究会より、高等教育や行政改革方面が面白い。
 静岡県立美術館の評価システムについても話を聞くことができた。
    参考:博物館のツボ(愛知淑徳大学文学部図書館情報学科菅野研究室)→博物館評価について 
        上山信一, 稲葉郁子. ミュージアムが都市を再生する : 経営と評価の実践. 日本経済新聞社, 2003.
 
 「NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI) 」では「図書館等へのPFIおよび指定管理者制度活用のためのガイドライン」(試案)を公開している。

 その後、MLの情報などで知ることのできた関連サイトをリストする。
  NPMに基づく先進的アウトソーシング事例 
      NPMの視点に基づく地方公共団体の効果的なアウトソーシング調査報告書 [local]
      三重県桑名市の日本初の図書館PFI事業のほかにも図書館への言及部分がある。
  「行政の情報化に関するアンケート調査」報告書 平成15年10月財団法人関西情報・産業活性化センタ[local] 
      「広域図書館蔵書検索システム」もあげられている。
  行政評価を考える これまでの研究論文・報告書 


2003/03/18 読解力(読み解く力)と杉並区  
 『読解力』を「課題を批判的に読んで、自分の意見を形成し、他人に表現できる力」とし、そのためには「正解が一つではない問題に、まず自分の意見を言い、他人の意見を聞きながら自分の意見を進化させ、他人に示す訓練を繰り返す必要がある」とするのは、杉並区立和田中学校校長の藤原和博さん。【読売新聞(2005/3/18 朝 37面) 連載[教育ルネサンス] サブシリーズ「読み解く力(14)」より】
 藤原さんは、東京の公立小中学校で最初の民間出身校長で、リクルート社から杉並区教育委員会の参与を経て校長の職についた。「よのなか」科という科目では、役割体験やディベートが行われている。参考:『藤原和博の[よのなかnet]』 
 読書環境を変える試みのために図書室の改革も行われている。放課後の時間帯に保護者が司書役を努めたり、夏休みも開く体制を整えるため、地域の支援組織が作られている。
 杉並区では、区内5大学と連携協働に関する包括協定を2004年11月22日に締結し、大学図書館が住民への貸出も行っている。【杉並区と区内高等教育機関との連携協働に関する包括協定書
 杉並区は色々とやっているのである。狙いはどの辺にあるのだろうか。こういった取り組みの力は、どこからわいてくるのだろうか。個人の改革に対する意識が高いのだろうか、それとも、区の組織が優れているのだろうか。それとも、この程度はどこでもやっていることなのだろうか。
2005/03/12 国立国会図書館から電子資料関係の提言と答申  
 科学技術関係資料整備審議会 
  「電子情報環境下における国立国会図書館の科学技術情報整備の在り方に関する提言」(平成16年12月6日) (35p)
 納本制度審議会答申 
  「ネットワーク系電子出版物の収集に関する制度の在り方について」(平成16年12月9日) (80p)
 
  IT政策パッケージ−2005でも「国立国会図書館におけるネットワーク系電子出版物の収集やデジタルアーカイブの統合ポータルサイトの構築等の取り組み」についての言及があります。電子資料の収集提供が加速するのでしょうか。
 ホームページから実施された平成16年度利用者アンケート調査結果も公開されています。有効回答数 771件のうち約63%が遠隔利用サービスの利用者です。地域の公共図書館のインターネット利用はホームページからの予約が多く、FAXや電話の代わりにインターネットを使うわけですが、もう少しインターネットを別の方向に活用してもらいたいものです。地域情報を収集して発信するなど、いくらでもできるはずです。
2005/03/11 時実象一さんのインターネット検索本  
 時実象一. 理系のためのインターネット検索術―ホンモノ情報を素早くみつける. 講談社, 2005.2 (ブルーバックス)
 本間善夫さん「生活環境科学の部屋」のblog「こども省」で紹介されていました。

2005/03/10 Economics of scientific and biomedical journals  
 FirstMonday:  10(3) 2005.3 
  Economics of scientific and biomedical journals:
  Where do scholars stand in the debate of online journal pricing and site license ownership between libraries and publishers?
2005/03/05 「IT政策パッケージ−2005−」が図書館の機能に言及  
 IT政策パッケージ−2005−世界最先端のIT国家の実現に向けて−平成17年2月24日IT戦略本部決定 
  3.教育・人材 
   (3) 生涯学習の推進
     2) 地域の情報拠点としての図書館機能の検討(文部科学省)
        住民に身近な地域の情報拠点として、医療・法律・ビジネスに関する情報提供等の多様な図書館サービスの促進を図るため、
        2005年度中に今後の図書館の在り方についての検討を行うとともに、引き続き図書館司書の能力の向上を図る。
  別紙として
  1.行政サービス
   (2) 電子自治体の推進
     3) 地域公共ネットワークの整備推進及び全国的な接続(総務省)
        学校、図書館、公民館、市役所などを高速・超高速で接続する地域公共ネットワークの全国的な普及
        について、2005年度までの実現を目指し、地方公共団体等への支援を行うとともに、地域公共ネットワ
        ークと都道府県情報ハイウェイの接続等による全国的な公共ブロードバンド・ネットワーク構築を推進す
        るため、接続に関する標準仕様の策定など、必要な施策について2005年末までに結論を得る。
   (4) 政府のデジタルコンテンツのアーカイブ化の推進(内閣官房及び全府省)
      国立国会図書館におけるネットワーク系電子出版物の収集やデジタルアーカイブの統合ポータルサイトの
      構築等の取り組みを活用し、国等の有するデジタルコンテンツのアーカイブ化を一層強化するため、デジタ
      ルアーカイブの推進に関する関係省庁連絡会議において、政府等のデジタルアーカイブ構築・運用に関す
      る基本方針を2005年中に策定する。 
2005/02/23 コンビニで携帯で買い物〜〜図書館サービスに関連する新しい情報技術  
◆ICタグ
 今日、コンビニで、携帯電話で買い物をしている人を見た。
 2003年12月から始まっているサービスで、知ってはいたが見たのは初めて。
 Google " edy コンビニ携帯" "電子マネーEdy"によれば、「 Edyは、ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa」を利用した簡単・便利なプリペイド型電子マネーアプリケーション」であることがわかる。ICタグとは、RFIDタグ(無線ICタグ)のことで、RFIDについての概要によれば、その応用範囲は非常に広い。
 図書館や出版業界でも実証実験が開始されている。2003/08/18時点でも調べたが、その後中断しているので、新たに調査を継続したい。

  ・製本段階からICタグ、出版・流通業界が実証実験. 日経流通新聞MJ. 2005/02/18.
  ・【三美印刷株式会社】の電子メールニュース"sanbi-i-com"[第54回] 「ICタグシリーズ 1(ユビキタス社会とICタグ)
 
◆ホットスポット
 「ホットスポット」とは、NTTコミュニケーションズによる公衆無線LANサービス。「サービスエリア検索」で図書館を指定でき、いくつかの図書館でも導入されている。
  【人力検索サイト はてな?】 役所、図書館 などで、ホットスポットサービスしているところはあるでしょうか? 
  【mixi コミュニティ】の「港区のIT化を推進する」でも、図書館の無線LANのサービスが求められている。


2005/02/19 情報システム関連の動き  
 文部科学省 > 政策・施策 > 審議会情報 > 科学技術・学術審議会 > 研究計画・評価分科会 > 情報科学技術委員会 > 第15回(2004年7月30日) 学術情報流通について 
 文部科学省 > 政策・施策 > 審議会情報 > 科学技術・学術審議会 > 学術分科会 > 学術研究推進部会 学術情報基盤作業部会 大学図書館等WG 第2回2005/2/24[公開]
 文部科学省 > 政策・施策 > 審議会情報 > 科学技術・学術審議会 > 学術分科会 > 学術研究推進部会 学術情報基盤作業部会 学術情報発信WG
  
 総務省> 地方行政> ・・・> 電子自治体のシステム構築のあり方に関する検討会> 第3回会合  
    資料1−1 共同アウトソーシング事業について
    資料1−2 共同アウトソーシング事業に係るモデリング事業について
    資料2 レガシー連携事業について
    資料3−1 国・地方連携システムの進捗状況について
    資料3−2 平成16年度国・地方連携システム報告書骨子(案)について
    資料4 データ標準化のあり方について
    資料5 電子自治体のシステム構築に関する今後の展開について
    参考資料1  『データ標準化について』
    参考資料2 『共通化と個別化 良いデータアーキテクチャー設定のために』
    参考資料3  『地域情報化をいかに進めるか』 図書館についての記述あり。

2005/02/16 図書館サービスの上位概念  
 「市の風にあてたこどもは強くなる」という庶民思想があるそうだ。買い物の場にこどもを同席させることで、血縁集団以外の「世間を知る」ことになり、世間への目を開く機会になる(p.17)。モノの売買にとどまらない行商人と客のやりとりには奇妙な信頼関係さえこめられており、スーパーやコンビにが席巻する現在は、むしろ古代の「沈黙交易」に退行しているのではないか(カバー)。【加藤秀俊「暮らしの世相史 かわるもの、かわらないもの」】
 インターネット時代にこそ、図書館と社会の間に「情報を媒介とした静かな信頼関係を築くこと」が可能なのではなかろうか。フローとストックの両方を守備範囲とする図書館には、かわるものと、かわらないものを見極めることが必要なのではなかろうか。

 警備員の「派遣事業」で大企業になった会社は、あるとき、お客さんは「警備員を派遣してもらう」ことにお金を払っているのではなく、「安全」に対してお金を払っているのだという上位概念で気づき、セキュリティを売る企業になったのだそうだ。【surveyml:8693】
 図書館サービスにも、当分の間は変化することのない素晴らしい上位概念がありそうな気がするのだが・・・。


2005/02/15 「日本人の意識調査」のコミュニケーション行動にインターネットが追加  
 NHK放送文化研究所が5年ごとに行っている「日本人の意識調査(2003)」のコミュニケーション行動にインターネットと携帯電話が追加されました。
 調査のまとめは、 現代日本人の意識構造第6版(日本放送出版協会, 2004.12)として出版されています。 
テレビを見る
家族と話をする
新聞を読む
友人と話をする
携帯電話を使う
本を読む
CDやMDを聞く
ラジオを聞く
雑誌を読む(マンガ雑誌を除く)
インターネットを利用する
マンガ・劇画を読む
85.2%
78.9%
73.1%
67.8%
39.2%
34.7%
26.9%
26.8%
21.9%
20.0%
10.7%
 情報行動の世論調査は以前にまとめたものがあります。[視点:今何をなすべきか. 情報管理. 46(8) 2003.11]
 この調査は、政治、仕事、生活まで、幅広い国民全体の傾向を最もよく現しているように思います。
2005/02/11 「アフィリエイトでお小遣い稼ぎ」調査結果レポート(2005年1月実施)  

「アフィリエイト」とはwebサイトやメルマガに企業サイトへのリンクを張り、ユーザーがそのリンクをクリックしたり、商品を購入したりするとwebサイトやメルマガの管理者に報酬が支払われるというシステムのこと。 レディネット・モニターの10%が行っている。【[webhunter2:1182] アフィリエイトで…… より】

読売新聞(2005/2/10夕刊)でも"アフィリエイト"が取り上げられている。Webページをもっている主婦が儲けているという記事。読売新聞(6か月Free)で検索すると中野千恵さん、「素敵ママ応援SHOP」という方で、Googleで検索すると、「アフィリエイトプログラムNHKで放映」という記事が見つかる。アフィリエイトのポータルサイトも存在していたのである。


2005/01/28 RSSリーダー、ブログの可能性  
 RSSリーダーを使いこなせ!2004年06月02日
  ・(1)RSSリーダーって何だ? ・(2)読む、登録、検索が基本 ・(3)タイプ別RSSリーダー一覧 ・(4)RSSデータの入手先は
 
 「コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界」 2004年09月12日〜14日
   ・第1回 ブログが与えたインパクトとは何か? ・第2回 マーケティングにおけるブログの活用 ・第3回 「マスメディア」に並ぶ「マイメディア」が登場する 
 
 除菌のアリエール「困ったさんコンテスト」 ← blogのこんな使い方もあります
 
 神奈川新聞のサイトは、2005/2/1 にブログ化しました。
  リニューアルの担当をされた会社の社長の日記「道玄坂日記」、筑波大学大学院修士論文題目は「ウェブ日記(ブログ)におけるインターネット行動とその特性の分析」とのこと。
  最近の新しい動きであるビジネスブログはこちらが参考になります。
 
 ヌーベルブログ NECの広告宣伝関連ポータルサイト「AdNEC N SQUARE」のコンテンツのひとつであったが、サイトの終了にともない、コンテンツの提供を受けて引っ越したもの。
 
 知識、情報関係のblog 情報と認知の考察メモ 知性を娯楽する悦び 黒板ぽ はてなアンテナ - 情報・認知系アンテナ 
 
 e-Life Blog 経済産業省商務情報政策局と、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)が共同で実施する、ウェブログ技術を用いた産業界及び有識者、一般ユーザとの対話実験 
 
 ネットの日記が本になる: アドベンチャークッキング(「面白南極料理人」という本に) 実録鬼嫁日記 フクダカヨ絵日記(2005.3中旬出版予定)
 
 はじめてのウェブログ ウェブログに関する資料集です。

2005/01/27 競争的資金配分機関、組織、制度に関する実態的調査   
 資金配分機構の国際的比較分析とその在り方(成果報告書) 
2005/01/04 文部科学省 公立図書館等の現状に関する調査結果について(2003年1月22日)  
平成14年度の公立図書館等における予算措置、公立図書館における業務委託、公立図書館等の新築・増改築に関する資料がある。
業務委託している公立図書館は、全2,664館のうち、 465館(17.5%)となっているが、こんなに少ないのだろうか。
参考:業務委託と人材派遣の違い(TRC)、

2004/12/30-4 NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索・申込システム)の使い方 Ver.2004/12/30  
 NDL-OPACの使い方をまとめました。「図書館関係の雑誌に載った東京大学に関する記事」の検索などに有効な方法を示しました。
2004/12/30-3 大学の“行動モデル”分析  
 中央教育審議会大学分科会(第39回)議事録・配布資料 「我が国の高等教育の将来像」について(メモ)(東京大学大学院教育学研究科教授 矢野眞和氏) によれば、B型大学(入学前‐Before-だけ勉強し、入学した後‐After‐は勉強しない)の時代は終わり、O型大学(入学前も、入学後も勉強しない)は生き残れず、A型大学(入学前には勉強してこなかったが、入学後に勉強する)、およびAB型大学(入学前も入学後も勉強する)へと変わりつつある。
 FMICS(2005/1)でも、私学高等教育研究所主催第20回公開研究会(テーマ:高等教育の将来像とファンディングシステム)で矢野先生の報告の概要が紹介される。大学への公的補助のみがマクロな経済成長に貢献しているとも報告されている。面白い視点もあるものである。
 血液型による「大学の行動モデル」(どこで活字化されているのだろう)とでも言うのだろうか。学生の行動パターンにも当てはまり、うまく考えるものである。しかし、O型大学に入学してしまったA型学生とO型学生も少数存在するので、図書館はこうした層をターゲットにサービスを展開したい。
2004/12/30-2 CM総合研究所によるCM好感度に関連して   
2004.12.15  [2004回顧・CM]脱バーチャル 傑作続々 読売新聞 東京夕刊  T夕A
 CMの傾向について、同研究所の関根建男代表は「現実の人間が予想外の技を見せることで説得力が増す。情報化時代の中でバーチャルな映像が増えているが、その反作用として生身が求められているのではないか」と分析。今年のCMのキーワードとして、「アンチ・バーチャル、脱人工」を挙げる。お年寄りが鉄棒で大車輪を披露する「セゾンカード」のCMは特撮と見間違うほどに迫力がある。毎朝農作業の前に練習をしていて、奥さんも旦那さんの特技を知らなかったということだ。こういったキャラクターをどうやって発掘してくるのか興味がある。

2004.09.27  ぴちょんくん、吉BOO、NOVAうさぎ “独自キャラ”活躍中    読売新聞 東京朝刊  A経
 企業が独自に開発したキャラクターを広告などに使う例が目立っている。吉野家の「吉BOO(ヨシブー)」、ダイキン工業の「ぴちょんくん」、NOVAの「NOVAうさぎ」など、漫画世代が30歳代、40歳代になり、漫画的なキャラクターが幅広く受け入れられるようになったとの分析もある。


2004/12/30-1 最近の子どもは「偽装」する。   
 「偽装」する子ども (生活指導. No.612, 2005.1)によると、「偽装」して友達や大人とつきあう子どもたちが増えている。偽装できずに不登校になる、偽造がはがれて急に犯罪を犯すなど、納得できる場面もある。
 6年後には、彼らが大学生として入学してくる。ますます、こちら側のコミュニケーション能力が重要になるが、大人でも手前勝手で他人のことを思いやれない、コミュニケーションの苦手な人たちが多い。困ったことに彼らはコミュニケーション能力の欠如に気付いておらず、責任を顧客に転嫁しがちだ。広義のコミュニケーション能力があれば、顧客満足も簡単な応用問題にしかすぎなが、コミュニケーション能力の欠如している人間には顧客満足など掛け声だけの方針でしかない。
 インターネット(バーチャル)もできない、コミュニケーション(リアル)もできない、こんな職員が増えることこそ大きな問題だ。
2004/12/19-2 総務省情報通信政策局  
 「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」最終報告書 情報通信政策局 16年12月17日
 ユビキタスネット社会の実現に向けて取り組むべき21の課題(有識者100人アンケートの調査結果より) 16年12月17日

 e!プロジェクト調査研究実施結果:教育、地方行政、介護福祉等の分野において、IPv6、超高速無線LAN、モバイルIP等、最先端の技術を活用したアプリケーションを構築して、当該技術やアプリケーションの有効性の検証を行うため、平成14年度及び平成15年度に実施。


2004/12/19-1 知識、情報関係のblog  
 情報と認知の考察メモ 知性を娯楽する悦び 黒板ぽ はてなアンテナ - 情報・認知系アンテナ が興味深い。

2004/10/19-9 インターネット上のエッセイが単行本に   
 「アドベンチャークッキング」というエッセイが、「面白南極料理人」という本になりました。

2004/10/19-8 「e-Life Blog  
 経済産業省商務情報政策局と、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)が共同で実施する、ウェブログ技術を用いた産業界及び有識者、一般ユーザとの対話実験 
2004/10/19-7 著作権関連情報  
 「私的複製は“個人利用に限定”」?――著作権法改正に寄せられる100以上の要望 
2004/10/19-6 レファレンスクラブ 図書館耳寄り情報   
 日外アソシエーツ株式会社による図書館関連情報の提供を行うサイト。レファレンス事例集へのリンク、読み方に関する無料のツールなどがある。
2004/10/19-5 大学での情報処理の講義メモの例   
 慶應義塾大学での講議msyk.net)が2000年から2004年まで公開されています。 
2004/10/19-4 会員限定のコミュニケーションサイト グリー(Gree)   
 orkut にはじまり、mixi(ミクシィ)へ、今は GREE(グリー)が人気のソーシャルネットワーキング は会員の紹介で参加できる。オープンなインターネットの特性を放棄する代わりに、身元を保証した安心感を確保できる。入ってみたいのだが誰からも招待されない・・・。
2004/10/19-3 Yahoo!の日記ページ   
 Yahoo!の日記ページは、blog よりは仕組みが簡単なので登録してみましたが、やはり性に合いません。
2004/10/19-2 検索エンジン相関図  
SEM リサーチ 検索エンジン相関図
 2003年11月11日 2003年12月版 2004年1月版 2004年3月15日版 2004年6月版(Yahoo!がGoogleからYSTへ) 2004年10月版(Ask.jp登場) 
2004/10/19-1 ドーピングについて調べる   
アヌシュ選手のドーピング疑惑について
ドーピングは何をどれくらいの期間行い、その影響はどれくらいで消えるのかなど。
「他人の尿を体内に隠して」というドーピングを隠蔽する方法はどのようなものなのか。

テレビで3つの方法が紹介された。
 わきの下に他人の尿を隠して、手の先まで管を通して、尿を出すときにそれを出す方法
 膀胱を空にして他人の尿を入れておき、その尿を出す方法
 肛門に袋に入れた他人の尿を隠し、管を通して出す方法

Google "ドーピング 肛門 尿" にちゃんねる、はてな、朝日新聞がヒット、各々のメディアとしての情報の信頼性のレベルがわかる。
 【ハンマー投げ】ドーピング再検査のアヌシュが ... http://news16.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1093538381/l50
 ドーピング抜き打ち検査増加 他人の尿入れる ... http://www.asahi.com/sports/update/0829/108.html
 はてな 今、ハンマー投げのアヌシュが ... http://www.hatena.ne.jp/1093784094

Yahoo !"ドーピング" 公式サイトがわかる。検索語の表記形が参考になる。Yahoo!Shopping から関連書籍の紹介もある。
 アンチ・ドーピング - 日体協 http://www.japan-sports.or.jp/doping/kokutai.html

Google ドーピングを隠すの2つ目と4つ目、検索精度が良くなり、関連サイトも発見できる。
 増田明美's Homepage【「裸」強いられる潔白証明】 http://www.office-masuda.co.jp/es/es0319.html
 ドーピング http://www.geocities.co.jp/NeverLand-Mirai/3221/kousuke.htm


NPO「インターネット・アーカイブ」(米サンフランシスコ)について  
 「インターネット・アーカイブ」代表、ブルースター・ケイル氏(43)に聞く 
  上:人類のすべての知識をオンラインに asahi.comニュース (2004/09/22)
  中:低コストのスパコンでデータ保存  asahi.comニュース (2004/09/23)
  下:「長すぎる著作権保護の被害者は、我々の子どもたちだ」 asahi.comニュース  (2004/09/24)
 オープンソース化した映画もアーカイブされています。「Night of the living dead」というゾンビ映画です。

2004/09/17-3 各種の報告書  
色々な図書館に関わる報告書が発行されています。それだけ、期待され、注目されています。信頼を失いたくないものです。
 
国立教育政策研究所
 図書館及び図書館司書の実態に関する調査研究−日本の図書館はどこまで「望ましい基準」に近づいたか−平成16年3月 

社団法人日本経済調査協議会 
 問われる日本の“図書館力”−書館は知性主導型社会のエディターたりうるか−  粕谷研究会提言・報告書発表(2004年7月29日)
 これからの大学を考える〜21世紀知識社会・グローバル化の中で〜  諸井委員会提言・報告書発表(2004年6月14日)
 21世紀の教育を考える〜社会全体の教育力の向上に向けて〜  諸井委員会提言・報告書発表(2002年12月25日)

国立国会図書館の「図書館調査研究リポート NDL Research Report」 
 No.3 図書館職員を対象とする研修の海外の状況調査
 No.2 電子情報環境下における科学技術情報の蓄積・流通の在り方に関する調査研究(平成15年度調査研究) 


2004/09/17-2 図書館や教育と経済状況の関係  
田村肇. 経済状況と公共図書館の利用−都道府県パネルデータを用いた分析−. 日本図書館情報学会誌. 50(2) p.58-78 (2004.6)
 経済状況の悪化は公共図書館の利用を増加させる。有効求人倍率が悪化するとその年の貸出密度は上昇し、インフレ率が上昇すると1年遅れで貸出密度は上昇する。
 武蔵野市立図書館利用者アンケート調査広島県立図書館利用者アンケート調査山梨県立図書館利用者アンケート静岡県立中央図書館利用者アンケート

学費滞納率 中退率 学力下位校ほど高く(国立教育政策研究所 菊地栄治). 読売新聞. 2004.9.14, p.38


2004/09/17-1 チャネル分析  
 ExciteやMSNにもYahoo! JAPANより強い分野がある?Netratingsレポート 
 チャネル分析レポート:ポータルサイトにおけるコンテンツ別利用状況 
2004/09/02 研修関連のサイト  
 研修に関連して、日本図書館協会における資格認定制度、建築関連サイトなどを「研修関連のサイト」としてリストしてみます。
 経費節減や業務委託などの皮相的なマネジメントより、人材育成という本質的なマネジメントに転換しましょう。
 人間が最高の戦略資源物資であることを再確認しましょう。
2004/09/01 私立大、過去最多の155校で定員割れ  
 日本私立学校振興・共済事業団 が「平成16年度 私立大学・私立短期大学の入学志願動向」を発表しました。調査に応じた4年制私立大学533校のうち29.1%、155校、短大では41.0%、164校が定員割れ。定員充足率が70%未満の大学も59校。この状態が恒常化し、あっという間に更に悪化していく。図書館員といえどもこうした状況は把握しておきたい。

2004/08/30 新しいブログとサイトと報告書 [随時追加]  
 「ほんの本の未来」という新しいブログがはじまっている。
 「学協会情報化連絡会議」という学協会誌のインターネット上での公開について考えるサイトも立ち上がっていた。
 「慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻の共同研究報告書」3冊も読んでおきたい。
 NDLの「図書館調査研究リポート NDL Research Report」も読んでおかなければならない。
 やはり画面では読みにくいので、寄贈依頼するか、印刷して読むことにしたい。

 2004/09/01 待ちに待った、Googleニュース日本版が始まった。"図書館 委託"でも精度よくヒットしてくれる。ヘルプによれば、過去 30 日間に発表された記事に限定されるらしいが、アーカイブも維持されればベターである。

 新聞記事へのリンクについては「Googleニュース日本語版、直リンク問題を抱えてスタート」など、著作権上の問題も存在し、いくつかのニュースサイトへのリンクが行われていないようである。読売新聞社の「YOMIURI ON-LINE」では、トップページへのリンクを求めており、個別記事へのリンクには読売新聞社の了承が必要としている。表示の仕方によっては、問題が発生する可能性があり、記事見出にも著作権が存在するとの見解である。日本新聞協会 の見解(1997年11月6日第564回編集委員会「ネットワーク上の著作権について」)もほぼ同様である。
 フレームを使用しているWebページの場合は、一つの情報を複数のエリアに分割して一つのページとして表示し、ページのURLはフレーム全体のURLとなり、各々の分割されたエリアの表示内容が変化してもURL自体は変化しません。そのため、個々の分割されたエリアに直接リンクを張ると、一つの情報の全体の表題が表示されないケースも起こり、一つの著作としての表現が損なわれるということだろう。実際に全体の表題が示されないのは困るので、そういった場合は、リンクや引用するときには、トップページのURLからどうやってたどり着くかを示す方法が良い。個人的には、リンクや引用のことを考えるとフレームを使ってほしくないと思うが、作成する側の都合もあるだろう。公的な団体のサイトを運営する場合には注意すべき点である。


2004/08/24 情報活用法に関する図書・サイト [随時追加]  
 一般人向けの図書館活用法、調査法の本がどしどし出版されそうな雰囲気がある。
 
 竹森まりえ 著; まちむら交流きこう 編 『 農家のためのインターネット活用術』創森社 2004.6 ブックモールPCのレビュー 
 井上真琴 『図書館に訊け』(ちくま新書 2004.8) 
 宮内泰介 『自分で調べる技術――市民のための調査入門』(岩波アクティブ新書 2004.7) [私家版]市民のための情報収集法 ver.1.5(2002.11) 
 歌田明弘 『 「ネットの未来」探検ガイド時間と言葉の壁を超える』(岩波アクティブ新書(2004.1) アーカイブについて詳述  
 高橋浩子 『『メルマガ』成功のルール』(2003.5)、『行列のできるメルマガ作成入門』(2004.5) コミュニケーションツールを超えたメルマガ作成の秘訣
2004/08/23 wikiって何?  
ウィキ(Wiki) とは、ブラウザによってイパーテキスト文書を書き換えるシステムのこと。ソフトウェア自体や作成された文書群自体を指してウィキと呼ぶこともある。ウィキを利用して運用されている百科事典にウィキペディアがある。【ウィキペディアによる"wiki”の解説より】

Wiki の開発者による解説ビデオ
 MSR ・Social Computing Symposium 2004 Social Computing Symposium - Session #3: The Wiki by Ward Cunnnigham, The Father of Wiki 

Wikiの解説本
 Leuf, Bo;Cunningham, Ward. Wiki Way―コラボレーションツールWiki (2002.9)  
 結城浩のWiki入門―YukiWikiではじめるみんなで作るWebサイト (2004.4)


2004/08/22 音楽のダウンロードサイト  
 インターネットのコンテンツ配信のチャンネルとしての側面が強調され、インターネットのメディアとしての役割が一般に浸透していく。
  音楽ダウンロード・メガサイト[ モーラ ] -mora- <http://mora.jp/>
  Excite Music Store エキサイト ミュージック ストア | 音楽ダウンロードサービス <http://www.excite.co.jp/music/store/>
  OCN MUSIC STORE - HOME <http://music-store.ocn.ne.jp/>
  音楽ダウンロードサイト--リッスンミュージックストア <http://musicstore.listen.co.jp/dltop.html>

2004/08/21 ユーザビリティとは?  
2005/11/06

ユーザビリティとは?
  What's Usability?
    ISO9241-11において定義されるユーザビリティ
    「ユーザビリティエンジニアリング原論」におけるユーザビリティの定義
  ユーザビリティ評価手法
  ユーザビリティを取り巻く国際規格
 

ISO9241-11:1994 に対応するJIS規格 JIS Z8521
ISO13407:1999 のベースとなっている ISO9241-11:1994
ISO13407:1999 に対応するJIS規格 JIS Z8530:2000

「人間中心設計に関する国際規格であるISO13407では、ユーザビリティという概念を、有効さ(effectiveness)と効率(efficiency)、それに満足度(satisfaction)という要素から構成されるものとして定義している。・・・満足度を入れることについては個人的には反対・・・」

「ISO13407は、人間中心設計プロセスを確立することによって、コンピュータを用いた対話型製品のユーザビリティを向上させることを目的としている・・・ISO20282という新しい規格案・・・が対象としているのは、ISO13407とはちがって、日用品(everyday product)である。この企画案でいう日用品とは、特別な技術や訓練なしに使用されるようなハードウェアと定義されている。もちろん、まだ審議の途中なので、こうした定義なども議論の展開につれて変わる可能性があるが、ISO13407がハードウェアとソフトウェアからなる対話型システムを対象にしているのに対して、鍋釜や文房具、自転車などの日用品を意識しているという

文部科学省メディア教育開発センター 黒須正明教授
ユーザビリティ向上の必要性 ‐今の自治体に望むもの‐」(2003年7月28日取材) 
 
 

◆Google:"http://www.usability.gr.jp/ http://www.useit.com/

◆関連サイト
 U-Site <http://www.usability.gr.jp/> [あらゆる場面におけるユーザビリティについて考えるためのサイト]
   ├ユーザビリティとは? 
   │  ├What's Usability? 
   │  └ユーザビリティ評価手法 
   ├Jakob Nielsen博士のAlertboxの翻訳 
   │  ├2004年9月13日 ウェブデザイン標準の必要性 標準化されているデザイン要素によりユーザビリティは向上するか。
   │  ├2004年8月16日 検索エンジンが回答エンジンになるとき 検索エンジンからすべてが利用されるようになったとき個々のWebサイトはどうなるべきか。
   │  │  2003年6月16日 専門サイトの味方は多様性 
   │  ├ 2003年12月22日 2003年ウェブ・デザインの間違いトップ10 「日付のないコンテンツ」は本当に困る。
   │  │  └Nielsen Norman Groupによる出版物のリスト
   │  │    └Homepage usability : 50 Websites Deconstructed (2002) 翻訳「ホームページ・ユーザビリティ :顧客をつかむ勝ち組サイト32の決定的法則」 
   │  ├2003年11月10日 守られていないホームページのガイドライン・ベスト10 2. ユーザがサイズ調節できるように、リキッド・レイアウトを採用する。
   │  ├ 2002年12月23日 2002年ウェブ・デザインの間違いトップ10 4.固定フォントサイズ:必要に応じて文字サイズを変更できるようにしておく。
   │  ├2002年8月19日 フォントサイズはユーザにまかせよう フォントサイズは相対値で指定しよう。代替スタイルシート読み込みボタンの設置を。
   │  ├2001年11月11日 アクセシビリティを超えて:障碍を持つユーザも対等に扱おう 障碍の有無によるユーザビリティの格差を縮めることができる。
   │  ├2000年3月19日 5ユーザでテストすれば十分な理由 
   │  ├1997年7月1日 スタイルシートの効果的利用法 フォントサイズを絶対値で指定しない。 
   │  └1996年11月 ウェブデザインの周辺 サムネイルのつくり方は秀逸。
   └黒須教授のUser Engineering Lecture 
 Ten Usability Heuristics ヒューリスティック評価10原則 ← useit.com: Jakob Nielsen's Website <http://www.useit.com/> 
    「実環境に合ったシステム構築」「柔軟性と効率性」など、経験則に基づく評価手法を解説
 Fourteen heuristics used in OCLC heuristic evaluations 
 ★ユーザビリティに配慮したWeb サイトの構築 
    Usability の構成要素 Jakob Nielsen , 1993、Usability の3要因Nigel Bevan , 1999 など
    Usability の3要因Nigel Bevan , 1999
       ・Physical accessibility 物理的負荷
       ・Cognitive accessibility 認知的負荷
       ・Functionality 機能的充足
 Webユーザビリティ  [WebプロデュースAll About Japan
 ビービット:ウェブユーザビリティ専門会社 「ウェブ・ユーザビリティルールブック」を出版 
 情報アーキテクチャ研究所 情報技術のデザインや教育への応用に関する基礎研究。メニューが日本語化されているだけでこれだけ使いやすくなる。
 ★「ユーザビリティ向上の必要性〜今の自治体に望むもの〜」 文部科学省メディア教育開発センター 黒須正明教授
 社団法人 人間生活工学研究センター ユーザビリティ関連資料 [local]

◆ガイドライン
 電子都庁 IT推進室 各種資料のダウンロード 
   【職員向け資料】東京都公式ホームページガイドライン[local]東京都公式ホームページ・ウェブデザインの手引き[local]
 千葉県職員能力開発センター/政策研究ふさの風 
   「 地方自治体におけるインターネットによる住民との情報共有と今後 の展開」[local]
   慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所地域メディア戦略研究会アンケートの集計中間報告[local]
 参考:大学図書館トップページのガイドライン図書館ホームページのコンテンツの構造化マップ 

◆関連指針
  富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 - 第2.0版(JIS X8341-3 に対応して70項目) 第1.01版(49項目)
    
 日本工業規格(JIS)4 高齢者・障害者等配慮設計指針?情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス?第3部:ウェブコンテンツ [local]
    JISは、日本工業標準調査会の「JIS検索」→「X8341-3」で検索→全文閲覧。
 ネチケットガイドライン(RFC1855)日本語版 
 ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0 [日本語版] 
 アクセシビリティのチェックは無料ソフトの「aDesigner」(IBM)で可能

◆アクセシビリティとユーザビリティ  Google "アクセシビリティとは ユーザビリティとは
 アクセシビリティは、「(バリアフリー的にどんな人にも)使えるかどうか」、ユーザビリティは、「使いやすさ (学習しやすさ、操作の効率性など)」 [富士通ウェブ・アクセシビリティ指針より]
 Webデザインのユーザビリティー&アクセシビリティー 

アクセシビリティの高いWEB作りのための6つのポイント ユーザビリティの高いWEB作りのための6つのポイント
 画像にはALT属性をつけること 
 外国語の乱用はしないこと 
 TITLEタグは的確につけること 
 背景と文字色はコントラストがあること 
 フレームの使用は必要最小限にすること 
 新しい技術には代替手段を用意すること
 ユーザーにサイトの目的が伝わること 
 全体像がトップページで把握できること 
 デザインや構成が統一されていること 
 必要な情報が適切な場所にあること 
 次の動作がわかりやすいこと 
 予想されたフィードバックが返ってくること
 IT用語辞典 e-Wordsによるアクセシビリティ一ユーザビリティの定義  
 
◆アクセシビリティ一般について
 ISO 13407:1999 Human-Centred Design Processes for Interactive Systems (対話システムの人間中心的設計プロセス) Google 
 JIS Z8530:2000 インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス 概要 
    JISは、日本工業標準調査会の「JIS検索」→「Z8530」で検索→全文閲覧。[local]

◆関連書籍 
 Davidsen, Susanna; Yankee, Everyl. Web Site Design With the Patron in Mind : A Step-By-Step Guide for Libraries. Amer Library Assn, 2003.12.
 Song, Yuwu. Building Better Web Sites : A How-To-Do-It Manual for Librarians. Neal Schuman, 2003.11.
   サイトの内容: 1)図書館に関する情報、2)内部情報資源、3)外部情報資源、4)図書館サービス、5)利用者支援、6)他の情報資源
   トップページの項目: 1)サイトの名称、2)図書館のロゴ、3)サイトの目次、4)公開日、5)更新日、
                 6)著作権情報、7)親機関のサイトへのリンク、8)連絡先、9)テキストベースのページへのリンク
 Campbell, Nicole ed. Usability Assessment of Library-Related Web Sites : Methods and Case Studies. ALA, 2001.6. 
   評価のための8つの方法を紹介
   1)Usability Testing、2)Card Sort、3)Category Membership Expectation、4)Focus Group、
   5)Questionnaire、6)Analysis of Site Usage Logs、7)Cognitive Walktyhrough、8)Heuristic Evaluation


2004/08/21 英国のネット教育事業「ラーンダイレクト」について  
・引きこもりの若者の自立を促す「草の根eラーニング」で人材育成支援(文部科学省)[2004/8/13 読売新聞]
・若者のフリーター増加に苦しんだイギリスのブレア政権は2000年から「ラーンダイレクト」という生涯職業学習支援システムを大胆に導入し、
 若者の就業支援に効果を上げたといわれている。
 (財団法人AVCC普及啓発部長 丸山修さんによる http://218.45.215.85/goodsite/retrieve/theme/200404.html 「職業や仕事」に関するサイト)
・関連情報
 英国の電子自治体 財団法人自治体国際化協会 (ロンドン事務所) 
  http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/pdf/241-3.pdf
 情報化が拓く生涯学習の新たな展開平成16年5月15日文部科学省生涯学習政策局参事官(学習情報政策担当)森本浩一 
  http://toyama.shiminjuku.com/general/home/summit/morimoto.pdf
 情報化教育の内外比較 佐藤久美子(KDDI 総研) 穴田香織(KDDI 総研)
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsicr/pdf/sato.pdf
 生涯学習をめぐる諸外国の動向 澤野由紀子 (国立教育政策研究所生涯学習政策研究部) 
  http://www.nise.go.jp/research/chiteki/houkokusyo/sawano.pdf

2004/08/21 「大学全入」07年度に文科省試算、2年早まる  
 「大学全入」07年度に文科省試算、2年早まるhttp://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&q=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A8%E5%85%A5 
2004/08/21 財団法人日本学会事務センターの破産   
 預かり金流用の「日本学会事務センター」が破産へ(2004/8/10/03:04 読売新聞) 
 財団法人 日本学会事務センターが破産したが、図書館への対応は考慮されるだろうか、 財団法人学会誌刊行センター は大丈夫だろうか。
 日本学会事務センターの件につきまして、関係者の方からお話をうかがうことができました。学会とセンターで、購読者へのきちんとした送付をも考慮して協議中で、9月には、図書館、代理店、書店等の皆さんにたいして講読に関しての説明があるようです。破産といった問題は取り扱いに注意しなければなりませんし、情報が二転三転することもあります。ですが、こうした状況であるからこそ、関係者同士が冷静に相互の利害を見渡しながら、できる範囲で情報を共有することが必要だと思います。
 
 学協会情報化連絡会議による 学会事務センター破産問題 のページ

 被害学会連絡協議会設立へ 事務センター破産問題で 河北新報2004.9.22


2004/08/11 インターネットにおけるリテラシー関連サイト
教材
 とうきょうED研究会 [東京の教育の情報化]
 日本シミュレーション&ゲーミング学会授業と教材研究部会 
 三橋秋彦のホームページ  
ネット詐欺 [読売新聞 2004.8.11朝 p.26-7 より]
 国民生活センター 架空請求に関する相談件数が多い業者名リスト 
 夢なら 架空請求事業者データベース - 架空請求業者をチェック
 サギゼロ [アマサギ「ゼロ」. 宍道湖漁協など]
 ネット詐欺案内所 
 架空請求者一覧表 [仙台市による]

2004/07/17 関さんとホームページ関連のガイドライン   
 初代「検索の鉄人」の関さんが、2004年9月から、講演、セミナー、雑誌等への原稿執筆を休止されるそうです。
 昨年度末にお話をうかがうことができたのは幸運でした。「shikencho.com」と「webhunter2」は継続されるとのこと。助かります。

 [webhunter2:0968]より
 ◆第2回 小学生のインターネット利用に関する調査【gooリサーチ】 http://research.goo.ne.jp/Result/0405as17/01.html
   約74%が保護者と一緒に利用。約9割がブロードバンド回線
 ◆Project Gutenberg 2 http://www.pg2.org/ 本家のProject Gutenberg http://www.gutenberg.net/
 ◆Windows XPを快適に使う方法 http://www.shikencho.com/index.php?id=1735

 shikencho.comのブックレビューより
 ◆ 学校公式ホームページ作成&管理運営の手引き [あまり褒められていません] 
 ◆このレビューによると「東京都のウェブサイトのガイドライン」というものがあるようです。
   「Google: 東京都ガイドライン」 いろいろなガイドラインがあります。江東区の小学校のインターネット活用のガイドラインもあります。
   「Google: 東京都公式ホームページ・ウェブデザインの手引き
     千葉県職員能力開発センター/政策研究ふさの風で 「 地方自治体におけるインターネットによる住民との情報共有と今後 の展開」という修論を発見(収穫!)
     肝心の 東京都公式ホームページ・ウェブデザインの手引きにも到達(平成14年4月1日付総務局長決定)
     検索結果を読むと、さらに、東京都公式ホームページガイドラインというのもあるらしい。
     これらは、 東京都総務局IT推進室各種資料ダウンロードのページにリストされている。「3300万電子都市の基本戦略と電子都庁の推進」もある。
 ◆いくつかファイルをダウンロードしてチェック完了(AM5:23)。所要時間1時間半。情報源としてのホームページを実感。 


2004/06/16 インターネットの効率的学術利用:情報収集・整理・活用  
 杉田米行編. インターネットの効率的学術利用:情報収集・整理・活用. 成文社, 2004.3, 240p. ISBN4-915730-44-1 が発行されました。リンク集はこちらです。
 
 長谷川は「第八章 効率的図書館利用方法」を担当しました。担当部分のリンク集は、インターネットで図書館を使うためのもので、かなり力を入れてつくりました。
2004/05/28 図書館を特集した雑誌が3冊と指定管理者制度関連  
 季刊『国際交流』第103号(2004年4月号)特集 本が人を動かす  
 月刊「マナビィ」 2004年4月号 [特集]未来をつくる図書館  
 「大阪人」 2004年3月号 特集 図書館へ行こう!  
  今後の生涯学習の振興方策について(審議経過の報告)平成16年3月29日 中央教育審議会生涯学習分科会 
 (仮称)稲城市立中央図書館等整備運営事業について 落札者の決定(速報) [平成16年5月20日] 
 「指定管理者制度?「改正」地方自治法244条の概要と問題点?」編集:東京自治問題研究所  
 【実務講座】公の施設の指定管理者制度<公の施設> 自治実務セミナー 43(2) 2004.2, p.30-33.

2004/05/05-3 電子ジャーナルの補助金とコンソーシアム  
私立大学等経常費補助金私立大学教育研究高度化推進特別補助 高度情報化推進特別経費「教育研究情報利用経費」 
 補助対象
  教育研究の成果に関するもの(電子ジャーナル、逐次刊行物、論文、論文リスト、会議録、紀要など)
 事業経費
  電子ジャーナル、データベースなどの利用ライセンス料、情報利用料、著作権使用料などで、1点または1組100万円以上の経費が対象
 補助金日程 2004.3.25
  7月 教育学術情報ネットワーク、教育研究情報利用経費  
 [私情協による私立大学等の情報化関連補助金の留意点より]
サイバー・キャンパス・コンソーシアム(CCC) 
 電子ジャーナルに対する補助金(私情協)とコンソーシアムによる価格交渉グループの立ち上げ

2004/05/05-2 変わる大学図書館  
変わる大学図書館(「平成15年度大学図書館実態調査結果報告」、「国立大学図書館における特色ある取組」)平成16年4月27日
 8割の図書館が時間外開館を実施⇒ 開館時間も着実に延長!
 国立大学の約4割が図書館・室の24 時間開館を実施!
 一般市民等への公開は、ほぼ定着(98.2%が実施)
 電子ジャーナルの購読が急加速!(5年間で77.5 倍)

2004/05/05 CrossRefがGoogleを使った全文検索実験を開始  
CrossRefに加盟する9つの出版社が論文の全文検索をGoogleによって行う実験を開始した。
CrossRef Searchは、実験に参加している出版社のサイトから提供されている。
自前での検索システムより、広く使われているGoogleによって検索をアウトソースしようということか。
SEMリサーチ:検索エンジンニュース」、「Information Today」、「EContent」に関連記事。

2004/02/15 2003年のネットショッピングは4兆7100億円   
 2003年のネットショッピングの市場規模は約4兆7100億円で、六大都市の百貨店の年間売り上げの合計を上回った。2002年の売上2兆6850億円から1.7倍の成長。楽天98億円、ヤフー590億円。電子商取引推進協議会は、2007年には12兆3000億円と2.6倍の予測。
 2003年の内訳
  不動産   10100億円
  自動車   9400億円
  旅行    6000億円
  娯楽    4200億円
  パソコン  2800億円
  サービス  2500億円
  その他物販 2500億円
  趣味・雑貨 2400億円
  食料品   2200億円
  衣類・装飾 2000億円
  金融    1700億円
  書籍・音楽 1300億円
【出典:読売新聞 2004.2.15 p.11】

 情報経済アウトルック2003年版(平成15年5月29日 経済産業省)について
 2002年の消費者向け(BtoC)電子商取引の市場規模は2兆6850億円、GDP(国内総生産)の家計最終消費支出の1%。報告が予想する2003年のオンライン通販売上高は4兆7100億円。2007年には12兆3000億円。【出典:呉JBCNews2003/12/25】
 経済産業省は、、情報技術(IT)の発展・拡大による経済社会の変化を分析するための「情報経済アウトルック」2003年版を発表。2002年の国内IT投資額は、対前年比5.4%減の22兆7000億円。その後は微増で推移し、2008年には27兆4000億円に達すると予測。また、2002年の日本の電子商取引は、BtoBが同36%増の46兆3000億円、BtoCが同80%増の2兆7000億円。2007年には、BtoBが125兆7000億円、BtoCが12兆3000億円と予測【出典:@IT > Business Computing > Business & IT DataLinks > EC(電子商取引)

 オンラインショップ購入経験者はネットで書籍の7割を購入 ネットレイティングス株式会社 プレスリリース2003/02/04より 


2004/01/17 若者の活字離れは本当か?  
 第百三十回芥川賞で最年少記録の大幅な更新がなされた。第130回芥川賞は2004年1月15日、金原ひとみさん(20)の「蛇にピアス」(すばる11月号)と、綿矢りささん(19)の「蹴りたい背中」(文芸秋号)に決まった。2人は同賞史上最年少の受賞となる。
 
 携帯電話で飽きずにメールを打ち合い、インターネットで書き込みをする。1980年代以降生まれの世代にとって自分の思いをパソコンの画面に打ち込む延長として、小説を書く行為もあるようだ。「若い世代の言葉への要求も表現力も高まっている。近代文学の伝統から切れた、新しい文学のサイクルの始まりを見る」(作家の高橋源一郎さん53歳)【出典:磨かれた表現力:若手の芥川賞受賞を生んだネット社会の言葉の堆積. 読売新聞. 2004.1.17, p.15】 

 携帯で文書を書くと、その思考範囲は、携帯の小さな画面に限定され、断片化され、構造化された思考が出来なくなるのではないかと考えていたが、どうもそうではない可能性もあるらしい。それとも、多様化の一形態として、文書に達者なグループが存在しているだけなのかもしれない。寒川登.「大学生と読書」調査から. 図書館界. 52(5) 2001.1 では、インターネットの利用と読書には、緩やかな正の相関関係があるという調査が紹介されている。確かなことは、従来の価値観で判断してはいけないことである。

 43歳で芥川賞作家となった松本清張と関連付けて「人の心の裏表を見つめて文章を彫琢(ちょうたく)した雌伏記の充電が、質、量、ともに時代を屹立する文業を生み出した。そのことを思うとき、若くして放電の期待を背負った二人の晴れやかな笑顔には、一抹の痛々しさを感じないでもない」【出典:編集手帳. 読売新聞. 2004.1.17, p.1】とあるとおり、図書館のストック機能ももっと評価されるべきである。
 
参考:芥川賞芥川賞・直木賞の重み報知データワールド芥川賞・直木賞



朝日「図書館を考える」フォーラム 2003.5.25 詳細報告(朝日新聞2003.06.16掲載)
2003/09/15 文部科学省の報道発表  
2003年7月 5日 学校における情報教育の実態等に関する調査結果<平成14年度>  
2003年6月16日 「キャリア教育総合計画の推進」について
2003年6月13日 「『総合的な学習の時間』モデル事業」の地域指定について 

2003/08/18(2003/08/12に追加) 出版流通におけるICチップ  
ICタグの応用が進んでいる。経済産業省による「商品トレーサビリティの向上に関する研究会中間報告書」(平成15年4月1日)が公表され、出版産業界では、2002年4月12日に「日本出版データセンター」が設立された。設立団体は、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会、日本図書館協会となっている。2002年11月28日には「日本出版インフラセンター:ICタグ技術協力企業コンソーシアム」と名称変更されている。図書館システム業者も会員になっている。
 
2005年を目指して、万引防止や物流での単品管理のために新刊書にICチップを埋め込む計画も進行している。「本のタグにICチップ 低価格化が加速(解説)」日本経済新聞. 2002年11月28日(木)13面(企業1)

図書館でもバーコードの変わりにICタグの導入が始まっている。宮崎県北方町立図書館での導入事例(内田洋行株式会社) 
 
参考: 
 ICタグシステム 
 生産・流通・消費の大革命『ICタグ』 

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8/16 に追加情報が寄せられました。

さらに、このお知らせにリンクを張っているサイトがGoogleで検索すると一つみつかりました。 (原稿の締切が迫っているときにこんなことをしている暇はないのであるが、つい新しい情報を入手すると、Googleのリンク検索を使って関連記事を調べてしまう。リンクがたくさん出てくると思わぬ時間を費やしてしまい、反省することが多い。インターネットにより情報入手が楽になった「副作用」の場面である。情報整理の効率化とタイムマネジメントが必要である)

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8/18 surveyml より関連サイトの情報を入手できました。


2003/08/15 「レンガとクリック」「クリックとモルタル」  
The 3rd annual "Brick and Click Libraries : The Shape of Tomorrow" (2003.10.10) の案内が流れていました。第2回のテーマは"Changes and Challenges"でした。韻をふんでいます。
「レンガとクリック」というキャッチコピーがハイブリッド図書館をピタリと表現しています。米ネット証券チャールズ・シュワブ社の経営者の書いた本のタイトルは「クリック&モルタル」(Amazon.comのReview)でしたが、どちらも決まっています。

「モルタル(漆喰)」は、社員と企業と顧客をひとつに結びつける「情熱」を意味しています。


2003/08/11 Free access is not Open Access  
オープンアーカイブ、フリーアクセス、オープンアクセスなどの呼称が出現している。著者が自分で公開するのか、出版社がアクセスをフリーにするのか、アーカイブをどこかで維持するのか、どこがどう違っているのだろうか?電子ジャーナルは果てしなく広がっていく。料金を支払わないで閲覧したいなどという無責任な態度では取り残されてしまう。 
 
 Open Access Now (BioMed Central 日本語版)
 Open Access links  Open Archives Initiative  
 eScholarship(カリフォルニア大学電子図書館)
 RePEc (Research Papers in Economics)
 Nottingham ePrints(ノッティンガム大学のパイロットプロジェクト)
 Glasgow ePrints Service(グラスゴー大学)
 DSpace(マサチューセッツ工科大学)
 Caltech Library System Papers and Publications(カリフォルニア工科大学)
2003/08/09 神奈川県自治総合研究センターの研究報告書   
こんな報告書が出ていました。図書館問題研究会のメーリングリストで知りました。

 (平成14年度研究報告書)「時代を創る図書館〜ビジネス支援・市民活動支援に向けて
 (平成10-11年度研究報告書)「政策評価システムの研究

 研究報告書の全文は、神奈川県自治総合研究センター研究部」の「年度別・分類別研究テーマ一覧」からPDF形式で公開 


2003/08/03 行政評価について   
 官公庁と地方自治体では「行政評価」が盛んになっている。2003年7月現在行政評価の実施状況は、導入済みと試行中をあわせると、都道府県は92%、指定都市は100%、市区町村は9%(検討中を入れると56%)である。
 
 大学や大学図書館の自己点検・評価報告書とは異なり、各部局や事業の存在意義を問う内容である。ただ、その様式は定型的で評価のための評価ともいえる。評価の前提となる各部局や事業のミッションもありきたりで新規性がない。
 
 公共サービスにABC分析による原価計算を持ち込んでコストセービングを推進することは間違いではないが、顧客志向への職員の意識改革や、質の確保はなされているのだろうか。各部局や事業の継続性のためだけの「行政評価」になってはいないのだろうか。各部局や事業を束ねるミッションは存在しているのだろうか。

◇サーチエンジンによる「行政評価、事業評価、政策評価」&「図書館」 

◇図書館の行政評価結果の公表 ◇関連サイト  
 
 行政評価クリアリングハウス( 三菱総合研究所E-ガバメント研究センター 政策評価研究チーム)   行政評価を考える   ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)関連リンク ( 株式会社ガジェットプラス)  日本評価学会   文部科学省  図書館問題研究会   日本図書館協会   行政経営フォーラム持続可能社会システム研究所(SSSI)

 大学図書館の自己点検・評価報告書

 参考 
2003/08/02 諸外国の設置認可と大学数について   
大学の質の保証に係る新たなシステムの構築について(中間報告)平成14年4月18日 での審議中の資料として、欧米の大学数と認可についての概要が紹介されている。 
 中央教育審議会
  →第18回中央教育審議会総会(H14.4.18)
   →資料3「大学の質の保証に係る新たなシステムの構築について」ほか(中間報告案) 
    → 参考資料大学の質の保証に係る新たなシステムの構築に関する資料 
     →表「諸外国の大学設置認可等について」
  アメリカ イギリス フランス ドイツ
設置認可等の概要 
  高等教育機関は、各州で定められた基準に基づき、各州政府が設置認可。 
  認可後、学位授与機関としての資質を審査された上、州政府から学位授与権のが付与。 
  伝統的な大学は、国王の設立勅許状により大学法人としての法的地位と学位授与権が付与。(この認可は、法令上の基準はなく、その都度個々に審査)
  地方教育当局の一機関であった「ポリテクニク」等も、現在は政府により一定の条件下に法人化。   枢密院から学位授与権と「大学」の名称が付与。 (学位授与権と大学の名称を与えるための条件は法令上の規定なし)
私立大学は歴史的経緯により「大学」の
  名称を使用しているが、法律上は大学として認められていない 
  私立高等教育機関の設置申請は、大学区(数県で構成する教育行政の地方単位)に対して行い、大学区の責任者である総長がこれを審査・認可。 
  (私立大学は、学位授与権を有していないが、国立大学と提携して国立大学から学位授与が行われるものもある)
  私立の高等教育機関の設置は、大学大綱法において、州立高等教育機関と同等であることが認可の条件。 
  これを一般原則とし、各州の大学法等に基づき、州ごとに認可。 
大学の概要    大学数は、私立が7割以上を占めているが、学生数は州立大学が7割近く占める。   運営費における公費支出の割合が高く(55%:1996年)、実質的にほぼ全ての大学が国立大学に相当。   全ての大学が国立大学。    大学の多くが州立大学。
  学生数は州立大学がほとんどを占める。
1998年度 大学数  在学生数
  (千人)
1998年度 大学数  在学生数
  (千人)
1998年度 大学数  在学生数 
  (千人)
1997年度 大学数  在学生数 
  (千人)
州立 613 
(26%)
5904 (65%) (国立に相当) 88 
(99%)

1179
国立  87
(100%)
1290
(100%)
州立  270 
(80%)
1809 
(98%)
私立  1730 
(74%)
3129 (35%) (私立)
(1%)
・・・・    その他  65 
(20%)
30 
(2%)
短期大学を除く 在学生数には高等教育カレッジ分含む  *私立大学  18校、22千人  高等専門学校含む 

2003/07/29 『我が国の科学雑誌に関する調査』と「知離れ」  
 日本出版学会<http://www.shuppan.jp/>の雑誌研究部会+デジタル出版研究部会(2003年7月25日)の主催した『我が国の科学雑誌に関する調査』報告は大変有意義な会だった。報告書は以下で公開されている。(サーバのレスポンスが異常に遅いです)

 ◇No.97『我が国の科学雑誌に関する調査』第2調査研究グループ 2003.05
  概要 <http://www.nistep.go.jp/achiev/abs/jpn/mat097j/mat097ja.pdf> [local:mat097ja.pdf]
  本文 <http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat097j/mat097j.html> [local:mat097j.html]
  参考 <http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat097j/mat097jr.html> [local:mat097jr.html]

 調査は「文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術動向研究センター<http://www.nistep.go.jp/index-j.html>」によって行われた。この研究所の使命は、政策提言を行政部門に行うことであり、他に図書館員に関心のあるテーマも取り上げられている。

 ◇3.特集:科学コミュニケーションの動向−科学ジャーナルを取り巻く状況−. 科学技術動向. 2001.11
  <http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt008j/feature2.html> [local:feature2.html]

 調査は、科学一般誌の発行部数の推移を分析し、科学技術への関心の低下について分析している。さらに「日経サイエンス」の購読者の分析を行い、日米の人口当たりの発行部数は「日経サイエンス」と較べて「Scientific American」は10倍としている。この原因の分析は調査報告本文では、価格と予約購読(3割と9割)による購読形態の差で説明されている。会では文化の差との補足説明があり、これがもっとも大きな違いなのであろう。米国ではパーティーの席などで科学の話題になったときに、気の利いた会話をするための知識として、目次に書いてある概要を読んでおくことがたしなみの一つであることが紹介された。本文は読んでいないのである。

 朝日新聞(2003年6月5日付)では「若者層離れて−科学雑誌ピンチ」というタイトルのもと「国内の科学雑誌の発行部数はピーク時の3分の1,原因は若者層の科学離れ」とリードがあるが、これは科学一般誌全体の数字である。「日経サイエンス」は、1973年24,934部、ピークは1981年36,848部、2000年24,105部、2001年24,815部、2002年25,151部とピーク時の3分の2で、2001年からは上向いており、大変検討している。「日経サイエンス」にとって新聞報道は大きな誤りである。われわれも新聞の読み方には気をつけなければならない。

 考察は3点があげられている。

  ・科学雑誌浮沈の動向
  ・科学雑誌後退の原因:若者の科学離れとの関係
    科学技術への関心の低下
    活字離れ、雑誌・書籍離れが進行
    科学雑誌からコンピュータ雑誌に読者が流れた
    知離れの傾向
  ・科学雑誌後退の原因:科学者、技術者の科学技術一般に対する無関心の傾向との関係

 「知離れ」については紹介された資料をみると、まさに大学生の「学力低下」そのものである。

 「科学者、技術者の科学技術一般に対する無関心の傾向」では、若手研究者の研究能力の10年前との比較が「我が国の研究活動の実態に関する調査報告(平成13年6月)」から引用されている。向上したのは、基礎的知識、専門的知識、国際性の3つで、低下したのは、問題設定能力、問題解決能力、創造性、探究心、粘り強さで、いずれも著しく低下している。「生きる力の低下」した大学生がそのまま研究者になったことの現れであろうか。

 対策では、科学技術情報伝達の担い手(サイエンス・コミュニケータ)の育成・確保が最重要としてあげられた。地域NPOで子どもたちに科学技術を伝える活動を全国展開する取り組みには図書館も参画できそうである。

 以上、久々に大変に有意義な会でした。

【以下、「知離れ」の参考資料】

◇No.72 科学技術に関する意識調査 - 2001年2〜3月調査 第2調査研究グループ 2001.12
 <http://www.nistep.go.jp/achiev/abs/jpn/rep072j/idx072aj.html> [local:idx072aj.html]
 18歳以上の男女3,000名から有効回答2,146名。米国が1999年に実施した意識調査と国際比較。15ヶ国地域中13位。

表1.科学技術基礎的概念理解度のクラスター分析による分類
* は15ヶ国地域国際比較に使用された10問
(グループ1) 正答率70%以上
光と音はどちらが早いか (光)  
放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全だ (誤)  
喫煙は肺がんをもたらす (正)  
大陸は何万年もかけて移動し続けている (正)  *
現在の人類は原始的動物種から進化したものだ (正)  *
地球の中心部は非常に高温である (正)  *
(グループ2) 正答率50%以上70%未満
我々が呼吸に使う酸素は植物が作ったものである (正)  *
宇宙は巨大な爆発によって始まった (正)  
地球の公転及び公転周期 (地球公転1年)  
すべての放射能は人工的に作られたものである (誤)  *
(グループ3) 誤答率35%以上
ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた (誤)  *
男か女になるかを決めるのは父親の遺伝子である (正)  *
抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す (誤)  *
(グループ4) 「わからない」回答率45%以上
電子の大きさは原子の大きさよりも小さい (正)  *
レーザーは音波を集中することで得られる (誤)  *

◇科学の知識、日本13位 (2002年2月20日)
 <http://www.asahi-net.or.jp/~zj7t-fji/20020221.html>
 理科教育 〜理科教育全般〜 <http://homepage2.nifty.com/Mmng/manabiya/rikakyoiku.html>    
               [local:rikakyoiku.html]

一般市民に対し、以下のような基本的な20の質問に答えてもらい、正答率を点数化したもの。国によって多少、質問は異なる。
1.地球の中心は熱い?
2.全ての放射のは人間がつくったもの?
3.我々が吸う酸素は植物から発生する?
4.親の遺伝子は男の子あるいは女の子の赤ちゃんに分けて伝えられる?
5.レーザーは音波を集中させたもの?
6.電子は原子より小さい?
7.抗生物質は細菌のみならずウイルスにも効く?
8.宇宙は始まりの時、大きな爆発をした?
9.我々の住む大陸は何百万年もかかって移動し、今後も移動し続ける?
10.人間は動物から進化した?
11.喫煙は肺ガンの原因である?
12.初期の人間は恐竜と同じ時代に生きていた?
13.放射能で汚染された牛乳は沸かすと安全になる?
14.光と音はどちらが早いか。
15.地球が太陽の周りを回っているのか、太陽が地球の周りを回っているのか。
16.地球は太陽の周りをどのくらいの時間をかけて回っているのか。
17.DNAとはわかりやすい言葉で言うとどういうものか。
18.分子わをかりやすい言葉で言うとどういうものか。
19.インターネットとはわかりやすい言葉で言うとどういうものか。
20.放射線とはわかりやすい言葉で言うとどういうものか。

◇98/07/02 10 中日新聞夕刊   

「科学の知識先進14カ国中・日本は13位、米財団 がテスト比較、分子やDNAの意味を答えたり、竜時代に原始人はいたか、電子は原子より小さいかなどの質問内容、 55点米国・デンマーク、54点オランダ、53点英国、52点フランス、・・・ 36点日本、32点ポルトガル・最下位(科学知識13位、国際競争力18位、英語力149位 ― 狂想曲W杯サッカーの日本実力、)

NSFが行った調査でどこかに報告書本文があったはずなのですがURLを失念してしまいました。ご存知の方はお教えください。長谷川:

◇理科教育情報 <http://www.d6.dion.ne.jp/~kohtaka/link4.news.htm>
 ・理科教育崩壊の危機. サイアス(朝日新聞社). 2001年6月号
   18歳以上の国民に、基礎的な科学の知識を問う20の質問に対する正答率は14カ国中13位。
   日本の一般市民の科学リテラシーは、先進国の中では最下位に近い
 ・理科離れを探る. 朝日新聞. 2001.01.25, 2001.02.04
   概要<http://www.d6.dion.ne.jp/~kohtaka/link4.6asahi..htm> [local:link4.6asahi..htm]
   2006年問題:新学習指導要領で学習した高校生が大学に入学してくる年
 ・『日経ビジネス』でも学力低下問題を特集〜『学力崩壊』とも

◇第1節 子どもたちの学習の現状とこれからの時代に求められる学力
 <http://wwwwp.mext.go.jp/monkag2001/index-17.html>
◇Q8:学力低下の状況と学力の向上の取組 
 <http://wwwwp.mext.go.jp/monkag2001/index-51.html>

◇現代日本人の意識構造 第5版. 日本放送出版協会, 2000.2  (361.9/G)
  「知離れ」の例として、低下した権利知識があげられる。
権利についての知識
問36 リストにはいろいろなことがらが並んでいますが、この中で、憲法によって、義務ではなく、国民の権利ときめられているのはどれだと思いますか。いくつでもあげてください。(数値は%) [p.25]
  ○権利 略称 1973年
4,243人
1978年
4,240人
1983年 
4,064人
1988年 
3,853人
1993年
3,814人
1998年 
3,622人
1 思っていることを世間に発表する ○表現の自由
49.4
45.8
44.0
43.4
39.0
37.2
2 税金を納める  納税の義務
33.9
35.5
39.8
37.2
39.5
42.0
3 目上の人に従う  目上に従順
5.6
5.7
8.3
7.7
6.7
7.0
4 道路の右側を歩く  右側通行
19.9
19.3
18.8
16.5
15.3
15.5
5 人間らしい暮らしをする ○生存権
69.6
69.6
77.2
76.3
75.2
75.5
6 労働組合をつくる ○団結権
39.4
36.0
28.9
27.1
25.5
23.0
7 わからない、無回答  
7.8
7.0
4.3
6.0
5.7
4.3
正答に1点、誤答に-1点として算出。すべて正答は3点になる。
  3点 18 17 14 13 12 11
  2点 22 20 19 21 19 18
  1点 23 24 27 27 28 29
  -3〜0点 37 39 40 39 41 42
同時に政治不信も進行している。政治的なコミットも権利知識も低い割合が、1973年の41%から1998年には61%に急増している。[p.90-96]


2003/07/20 ニシキゴイをネットで販売  
 客と相対して販売する時と同様、解説を重視し、コイや生産者のデータベースを掲載。1匹ごとに添えた解説は、近所の主婦20人を在宅スタッフに採用、講習を重ね、書いてもらった。2003年5月からは、販売のすべてを海外向けに切り替えた。サイトは英語のみ「Japan Koi Online <http://koi.koiauction.com>」【読売新聞 2003/7/1 夕刊 “泳ぐ日本文化”世界へ ニシキゴイをネットで販売 樹神(こだま)衛(まもる)さん】
 
 Webで商売する場合の顧客志向な商品、コンテンツを作り上げる見本。図書館や大学のホームページにも応用できる。
2003/07/19 私立大学の経営に関する研究会(経営破綻にどう対応するか)中間報告  
中間報告 2003.5.1 テキスト版PDF版本文;概要  

・朝日新聞 2003年3月13日付け「大学・短大増える募集停止
日本私立大学連盟経営委員会. 学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント. 2002.3.19 (未見) 
日本私立大学教職員連合.『学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント」』に対する見解. 2002.4.28
・特集:大学の再生と破綻. カレッジマネジメント. 19(6) (通号 111) p.4-31. [2001.11・12]
  佐藤英善;霜島甲一;松本香他. 法的検討会 経営危機回避への備え. p.4-18
  山根徹夫. 650学校法人の経営実態調査から--秘策などない。増収が見込めない中で地道な努力. p.26-30
20020604-3【メモ】私立大学「欠員率」 全国四九三校の「極秘データ」
20011112【メモ】大学の破綻処理

・破綻しないために「授業改善のヒントになる本」のリストが参考になります。
 『成長するティップス先生:授業デザインのための秘訣集』玉川大学出版部, 2001.4 (高等教育シリーズ ; 104)
   紀伊国屋書店BookWebへのリンク Amazon.comへのリンク  


2003/07/18 我が国の科学雑誌に関する調査 2003.05   
日米の人口あたりの発行部数を比較すると”Scientific American”は「日経サイエンス」に較べて10 倍以上の発行部数があるとのことで、科学技術への関心の低下が背景にあるのでしょう。

報告書は以下にあります。
http://www.nistep.go.jp/index-j.html
→報告書一覧
→調査資料
 http://www.nistep.go.jp/achiev/l_all-j.html#SMDR
 No.97 我が国の科学雑誌に関する調査 2003.05

この報告書に関する研究会を日本出版学会が開催します。長谷川も参加予定です。
日本出版学会  雑誌研究部会+デジタル出版研究部会 2003年度第1回

『我が国の科学雑誌に関する調査』について

企画趣旨:
文部科学省科学技術政策研究所が『我が国の科学雑誌に関する調査』報
告を発表しました。新聞などで報道されていましたので,ご記憶の方も
多いかと思います。朝日新聞(6月5日付)では「若者層離れて−科学雑
誌ピンチ」というタイトルのもと「国内の科学雑誌の発行部数はピーク
時の3分の1,原因は若者層の科学離れ」とリードがあります。

報告書には「国民と科学技術の接点の役割を担う一般向け科学雑誌につ
いて発行点数,発行部数などを調査し,科学雑誌を取り巻く状況,科学
技術に対する関心との関わりなどについて考察した」とあり,分析デー
タには日本ABC協会調査や『出版指標年報』『出版年鑑』などが使われて
います。
雑誌を社会状況を分析する指標としただけでなく,雑誌による情報提供
が,どのように社会と関わっていくのか検証を試みた優れた雑誌研究に
なっています。

調査をご担当された第2調査研究グループ上席研究官,大沼清仁氏をお
招きして,報告していただくとともに,意見交換を行いたいと考えてい
ます。(植村八潮)

講演者: 大沼 清仁氏(文部科学省 科学技術政策研究所上席研究官)

会場:  東京電機大学 11号館17階大会議室(神田キャンパス)
     101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
     http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/access_index.html

日時:  2003年(平成15年)7月25日(金)
     開場:午後6時 開演:午後6時30分−8時30分
参加費: 会員 500円/非会員 1,000円/大学生 500円
交通:  JR 御茶ノ水駅・神田各駅より徒歩10分
     地下鉄 新御茶ノ水駅・小川駅・淡路町各駅より徒歩3〜5分
連絡先: 日本出版学会事務局「雑誌研究部会」宛  office@shuppan.jp
     Tel.(03)5275-1086 Fax.(03)5275-0522 
  eメールかFaxでお申し込みください。満員の場合のみ,ご連絡します。
 


2003/07/13 規制改革:2003年9月から図書館の民間委託が可能  

 今国会で改正地方自治法が成立し、自治体が設置地した特別養護老人ホームや図書館などの公共施設の管理運営を株式会社などの民間企業に委託できるようになる。これまでの外部委託は農協、漁協、第三セクターなどの公共性の強い団体に限られていた。総務省は行政サービスの向上や新規産業の創出につながると期待している。具体例として24時間開いている区立図書館などが想定される。自治体が民間委託を行うには関係条例の改正が必要になる。【読売新聞. 2003.7.13 朝刊 p.4】
 
 関連の話題として、1999年7月に成立、2000年4月施行された地方分権一括法は、改正地方自治法を中心に475本の法改正が行われ、国と地方自治体の関係を従来の「上下・主従」から「対等・協力」に転換した「歴史的な改革」といわれている。「機関委任事務」の廃止、国の自治体への「関与」も廃止・縮減され、国による地方自治体への「必置規制」も廃止・緩和された。それに伴い、公立図書館長に司書資格を義務づけていた必置規制の廃止も行われた。

 規制改革は地方分権から教育にまでおよび、公共図書館も大学図書館も同じ流れの中に置かれている。規制改革については、総合規制改革会議公表資料で概要を知ることができる。大学の校地面積に関わる工場制限法については少し調べてみた。教育に関しては以下の答申に詳しい。
  ・規制改革の推進に関する第2次答申 ―経済活性化のために重点的に推進すべき規制改革― (平成14年12月12日)
  ・規制改革の推進に関する第1次答申(平成13年12月11日)


2003/06/06 地域と大学をインターネットがむすぶ :「その先」にあるもの  

CAUAシンポジウム2003東京 地域と大学をインターネットがむすぶ:「その先」にあるもの』が開催された。

 1「地域コミュニティと大学」林英輔先生(NPO柏インターネットユニオン 副理事長)  

 2「地域資料のデジタル化とNPO活動」小林是綱先生(NPO地域資料デジタル化研究会 理事長)  

参加者90名(図書館関係者25%)で、盛会のうちに終了しました。
後半のトークショウで気持ちがほぐれたのか、懇親会へも大勢の方
が参加してくれました。講師の方への追加質問も多かったそうです。

図書館関係者には林先生のネットワークの具体的な話が、ネットワー
ク関係者には小林さんの図書館の概要説明が役に立ったことと思い
ます。

「その先」にあるものについての議論は、読書力と地域の教育力に
収束したように思います。本や図書館が、ネット関係者と図書館関
係者の話し合いの出発点になることが認識されたはずです。

後半のトークショウの司会のためにお二人の講演のマッピングをし
ました。私個人の印象記としてご覧下さい。

「地域コミュニティと大学」マッピング: 
「地域資料のデジタル化とNPO活動」マッピング:


2003/04/27 斎藤孝先生「コミュニケーション力と読書力」  
紀伊国屋書店横浜店開店1周年記念講演会 斎藤孝先生「コミュニケーション力と読書力」(そごう横浜9階新都市ホール)に出席してきた。

会場の即売会・サイン会ではストレス知らずの対話術―マッピング・コミュニケーション入門(PHP新書)を買った。講演会のサイン本は読書力を増進してくれる。

とても面白い本だったので、早速、5/25の『朝日「図書館を考える」フォーラム「知的市民生活を創れるか、明日の図書館」』の公演内容をマッピングしてみた。

この後、読書力(岩波新書)[文庫百選「読書力」おすすめブックリスト]を買った。これは6/6CAUAシンポジウムにつながる。

大変良い企画でした。斎藤さんの本を読む機会も与えてもらいました。紀伊国屋書店横浜店さんありがとうございました。
 


2003/05/25 朝日「図書館を考える」フォーラム「知的市民生活を創れるか、明日の図書館」 
朝日新聞2003.06.16 と http://www.asahi.com/information/webdb.html に詳細報告が掲載。[local]


標記のフォーラムに参加した。そのときのメモを斎藤孝さんの提唱するマッピングで作成してみた。[小さいサイズ]
 
図書館の再定義についてのキーワードがはっきりした。
 自己判断するための知識情報のインフラ整備
 本を落ち着いて読むことのできる環境整備
 何冊もの本を並べて横断的に必要な箇所を読む→長期滞在型への対応
 知識世界へのガイド役
 データはフロー、知識はストック、図書館はストックへ
 
開催日時:  2003年5月25日(日) 午後1時開場 午後4時閉場
 会 場:  有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)
基調講演:  大橋照枝麗澤大学教授による演題
       「公共図書館の新しいあり方〜マーケティング論からのアプローチ」
フォーラム・パネリスト
       大滝 則忠氏国立国会図書館副館長)
       常世田 良氏浦安市立図書館館長)
       野口 悠紀雄氏(青山学院大学大学院教授)
       大橋 照枝氏(麗澤大学国際経済学部教授)
       司会:津野 海太郎氏(朝日新聞書評委員・和光大学教授)
 主 催:  朝日新聞社
担当部署   電子電波メディア本部営業セクション 

参考:斎藤孝. ストレス知らずの対話術―マッピング・コミュニケーション入門. PHP研究所, 2003.5


2003/03/09 電子ジャーナルのシンポジウムとフルテキストの提供システム 
第1回NII国際シンポジウムが平成15年3月5日(水)に開催されました。テーマは、電子図書館と電子ジャーナル:新しい挑戦でした。レジュメは公開されていないようです。

THE SYMPOSIUM ON ELECTRONIC SCIENTIFIC, TECHNICAL, AND MEDICAL JOURNAL PUBLISHING AND ITS IMPLICATIONS(19-20 May 2003)では、Background Information <http://www7.nationalacademies.org/cosepup/E-pub%20background.html>として、関連資料が紹介され、全文フルテキストへのフリーアクセスが可能になっています。

The Digital Dilemma: Intellectual Property in the Information Age (CSTB, 2000)では、1ページずつのページ送り、PDF形式プリントができます。本全体のテキスト検索も提供しています。大変に高機能なシステムです。フルテキストを提供するシステムに目配りをしていない間に、色々はシステムが稼動しているようです。


2003/03/06 デジタル・レファレンスの実施館リスト 
 実践女子大学図書館によるデジタル・レファレンス・サービス実施館:Digital Reference Service (DRS)

 JLAによる公共図書館Webサイトのサービス(ウェブOPACの検索結果画面から予約、インターネットでレファレンスサービスなど)

 OK Web教えて! goo


2003/03/06 ITで変わる出版 (2) ネット書店浸透図る [読売新聞 2003/03/06朝 p.8]の要約 
ネット書店は、1995年に丸善がはじめてから、紀伊国屋書店アマゾンジャパンが参入し、ヤマト運輸JR東日本などの異業種からも参入。しかし、全書籍売上高に占めるネット書店の割合は、アメリカ:15%、日本:1%弱と、日本市場は順調とは言いがたい。書籍の利益率は20%で、ネット書店においては、1,500円の本の粗利益300円から、送料サービス、梱包作業、クレジット決済手数料を捻出しなければならず、生き残るためには、読者サービスの拡充努力により顧客の指示を得なければならない。2000年6月に開設されたビー・オー・エル・ジャパンは2001年10月にブックワンへ業務譲渡へと追い込まれた。


2003/03/06 日本の高い労働コストとその影響 [読売新聞 2003/03/06朝 p.2]の要約 
全産業の労働コストの平均は、日本を100とすると、以下の通り。
日本 100 **********
ドイツ 80.9 ********
アメリカ 78.0 ********
イギリス 78.0 ********
フランス 67.6 *******
イタリア 60.0 ******
カナダ 56.1 ******
オーストリア 55.2 ******
韓国 36.1 ****
中国 3.3
→中国への生産拠点の移管
→日本の雇用機会の減少
→2003年1月の完全失業率5.5%
→ワークシェアリングは立ち消え
→パート、アルバイト労働者の増加
 雇用労働者4955万人のうち、1510万人で3割超
 男女別では、女性雇用者の半数、男性雇用者の15%
 パート労働者の時給は正社員の36.9%
→責任ある仕事を担当して高収入の正社員と、責任も軽く困難でない仕事の収入の低い非・正社員に二極分化

上記の数字[第19図 主要国の単位労働コスト]、空洞化、及び、賃金の下方硬直性の出典は、「平成14年版労働経済の分析:最近の雇用・失業の動向とその背景」平成14年7月厚生労働省らしい。
 


2003/03/04 強い個性が問われる時代に、自分自身の「市場価値」を診断   
日本人材銀行」による人材評価プログラム。ビジネスマンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力、性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に評価する。能力を7段階に階層化
 
情報収集能力 パソコン活用能力 プレゼンテーション能力 異文化適応能力 時間管理能力 メンタル管理能力 SKILL:技
リーダーシップ能力 マネジメント能力
パーソナルストラテジー策定能力
パーソナルビジョン策定能力
意思力(理念・価値観) MIND:心
潜在的能力(個性)
体力・健康維持管理能力 BODY:体


2003/03/01 海外の日本語対応の検索システム、DDS  
 Subito ドイツの図書館からのPDFによる文献提供サービス 日本語による詳細説明あり
 
 ハーバード大学図書館のオンライン検索サービスHOLLISが日本語対応 ”鶴見大学”での検索 


2003/02/28 2005年を目指して新刊書にICチップを  
すべての本にICチップ 商品管理や万引き防止 出版各社、2005年メド
日本経済新聞. 2002年11月28日(木)1面
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20021128AT1DI09A527112002.html
 (リンク切れですが、その場合はGoogleのキャッシュで閲覧可能)

本のタグにICチップ 低価格化が加速(解説)
日本経済新聞. 2002年11月28日(木)13面(企業1)


2003/02/18 検索エンジン対策について 
検索エンジン対策について、という「japan.internet.com」による連載コラムがります。私のリンク集へは、アクセスログをみるとサーチエンジンからが5%です。
Google が Weblog 会社を買収、コンテンツ分野へ積極姿勢 という記事もありました。Blogもそろそろメジャーになりそうです。しばらく無料日記で試行してみた図書館員のためのインターネット活用クリッピング(開始:2002.11.29)も、やはりこの日記に集約しようと思っています。
 
日本三奇橋 (猿橋 桟橋 錦帯橋) (「大菩薩峠駒井能登守の巻」にも出てくる)  
 
 甲斐の猿橋(山梨県大月市)(1)(2)  
 
 木曽の棧(かけはし) (1)(2)(3)  
木曾路八景に数えられる。木曽の桟とは川に架けられた橋ではなく、木曽川の断崖絶壁に沿って作られた木の桟道のことをいう。慶安元年(1648)、火災で焼失した棧を尾張藩が中央部を木橋とした長さ56間(102m)に及ぶ石垣で造りあげ、寛保元年(1741)には木橋の部分も石垣とした。昭和41年の国道19号線の改修工事で棧は史跡として石垣の一部が保存された。国枝史郎「蔦葛木曽桟」の情景か。 
 岩国の錦帯橋  
 
橋の文化とテクノロジー(長崎大学松田浩先生)>>4章:日本の橋 



2003/02/09 大学でも国語力強化 [文化審議会国語分科会審議経過 2003.1.29] 
これからの時代に求められる国語力について[文化審議会国語分科会審議経過 2003.1.29]
 2003/01/29 文化審議会国語分科会審議経過の概要
 2003/01/29 文化審議会国語分科会審議経過の概要 参考資料
紹介記事:
 <国語力強化>学校、大学に「読書の時間」「読書科目」 【Yahoo!ニュース(2003.1.29)】 
 新聞要約の「情報作文」を文化審分科会中間まとめ 【河北新報ニュース(2003.1.30)】
分科会で出された意見として、大学でも「読書科目」を設けたり、図書館の充実などが挙げられているが、平成13年12月「子どもの読書活動の推進 に関する法律」が成立しても、現実の行政は図書館の充実には向いていない。
学校図書で財源22億増、予算増1億だけ【Yomiuri on-line(2003.1.30)】」とあるように、 IT関連の整備を優先する“流用”が多く、全国の学校図書購入は、増額された22億のうち1億だけである。
目次◆これからの時代に求められる国語力について
    [文化審議会国語分科会審議経過の概要 2003.1.29]
T 国語の果たす役割と国語の重要性
(1) 基本的な考え方
  @ 個人にとっての国語
  A 社会全体にとっての国語
  B 社会変化への対応と国語
U これからの時代に求められる国語力について
(1) なぜ今「これからの時代に求められる」国語力を検討するのか
(2) これからの時代に求められる「国語力」についての基本的な考え方
(3) 国語力の中核としての考える力,感じる力,想像する力,表す力等
(4) 考える力,感じる力,想像する力,表す力等の基盤となる領域としての国語の知識や教養・価値観・感性等
(5) これからの時代に求められる国語力に関する今後の検討方針
V これからの時代に求められる国語力を身に付けるための方策について
(1) これまでの審議
(2) 読書活動を定着・発展させるための取組について
(3) 子供たちの国語力を向上させるための学校教育などの在り方について
(4) 国語力を高めていくためのその他の方策について
(5) 国語力向上のための具体的方策についての今後の検討方針
終わりに
(参考資料)
文化審議会国語分科会委員名簿
諮問「これからの時代に求められる国語力について」
文部科学大臣諮問理由説明
審議経過

目次◆これからの時代に求められる国語力について
    [文化審議会国語分科会審議経過の概要 参考資料 2003.1.29]
1 「これからの時代に求められる国語力について」委員アンケート
2 子供たちに読んでもらいたい本のリストの構想について
  齋藤孝委員(明治大学助教授)、小林一仁委員(桜美林大学教授)のリストが掲載されている。



2003/02/08 NPO 失敗学会 (2002.8 設立) 
失敗学会(Association for the Study of Failure:2002.8設立のNPO) 
紹介記事 Mainichi INTERACTIVE ひと NIKKEI NET BizPlus 
究極の経費削減は、過去の失敗から学び、失敗を繰り返さないこと。そのために、失敗の公開が必要である。



2003/01/29 先日の著作権関連の続報 
文部科学省:文化審議会著作権分科会審議経過報告 2003/01/24 答申
第1章法制問題小委員会における審議の経過

ILLでのFAX送信は「引き続き関係者間の協議が行われる事項」に入っています。

2003/01/29 2002/11/07 NHK総合テレビ「クローズアップ現代」に関して 
2002/11/07 NHK総合テレビ「クローズアップ現代:ベストセラーをめぐる攻防?作家vs図書館」に関して

図書館での出来事・考え事」(株式会社スタジオ・ポット[ポット出版])
 [2003-1-27(月)]NHK「クローズアップ現代」が放送した
 「ベストセラーをめぐる攻防作家vs図書館」に対する町田市立図書館の見解

湯浅俊彦「デジタル時代の出版メディア・考」(株式会社スタジオ・ポット[ポット出版])
  第30回●2003-01-14公開大学生は図書館をどのように見ているか
  第31回●2003-01-21公開公共図書館は大学生には無縁?


色々と考えさせられます。



2003/01/24 個人ブースでの上映にも許諾が必要になる??? 
文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第8回)議事要旨 2002/12/11 議事録の
資料2 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会審議経過の概要(案)には
p.13-14に「図書館における映画の上映を権利制限からはずす。・・・図書館における個人ブースでの公衆向け上映についても(社)日本映像ソフト協会は、一定の条件の下に許諾を与える意向である。」とある。
<<参考>>
・「著作権における権利制限の見直しをめぐる状況について(報告)」(土屋俊) 『大学図書館協力ニュース』 Vol.23, no.4, pp.15-16 (2002.11)
・図書館等における著作物等の利用に関する検討結果(酒川玲子) 図書館雑誌 2003年1月号 56p.

2003/01/24 コンテンツ・フィルタリングの光と影 
大阪府青少年健全育成条例の改正に対する府民意見の募集について 平成14年12月4日(水)〜平成15年1月6日(月)
大阪府青少年健全育成条例の改正案の概要 
コンテンツ・フィルタリングの光と影   大阪府の条例化で検閲論議再燃も  2002-12-06
図書館のインターネット端末提供と有害情報対策(東京大学大学院教育学研究科・中村百合子)
公共図書館や、学校図書館におけるフィルタリング論争が本格化するのでしょうか。



2003/01/22 ライブラリシステム研究会の活動から、図書館の本来のミッションを考える 
ライブラリシステム研究会による特別セミナー「書誌データの国際標準と協力についてのシンポジューム」のレポートが公開された。
ライブラリシステム研究会の活動からは、今後の図書館システムの新たな方向性を期待できる。

セミナー後の感想のなかで「官主導のShared Catalogingシステムにより、図書館の情報収集、保存、共同利用、次世代への継承という本来のミッションは、書誌調達の手段という侠歪な目的に様変わりしてしまい、そもそもの目的を充分に果たせないものとなってしまっている」[セミナーに参加して shared catalogingの観点から(伊澤和夏 / 丸善株式会社)]との指摘ががみられる。この指摘と同様の方向から、図書館が自らの使命を矮小化しているが故に、図書館システムも総合目録作成システムに傾倒し、選書・発注・受入・支払・除籍などの個別の図書館業務の機能が矮小化していると考えられる。



2003/01/20 宮本常一データベース 
宮本常一データベース
 現在の収録点数
  画像リスト 14,283件
   蔵書リスト 11,186件
 紹介記事 「[山口県大島郡]東和町が民俗学者宮本さんをデータベース化(2002.5.8)」
2000年10月から、 宮本常一(1907-81)が撮影したネガ約十万枚分の画像をパソコンに取り込んでいる。高度成長前の日本の風景は圧巻である。
2003/01/20 図書館に学生の学習のための統合環境を 
関西大学商学部長谷川伸さん のエッセイ >>  図書館に学生の学習のための統合環境を(1997年) [local]
(『関西大学通信』250号(1997年1月8日)「関大フォーラム」)
本を広げて、OPACを検索して、本や雑誌のコピーをとって、インターネットでも情報を探して、図書館のパソコンでレポートも書ける図書館が理想である、と私も考えます。
この 長谷川研究室基礎演習で見つけた 97年度基礎演習/受講生の作品集 にあったN.M.さんの 「今後の大学の財政とそのあり方について(Jan.13,1998)」  [local]は、大変よくまとまっています。
私立大学の状況分析は 「21世紀の私立大学(第7次全国私立大学白書)」が参考になります。

2003/01/07 学術雑誌の未来〜提供方法とサービス向上について 
東京西地区大学図書館相互協力連絡会(Tower-ALC)2002年度研修セミナー「学術雑誌の未来〜提供方法とサービス向上について」の記録 (講演資料)が公開されました。
2003/01/07 高校の新教科「情報」で大学の情報リテラシー教育が変わる 
CAUAシンポジウム東京2002  〜高校の新教科「情報」で大学の情報リテラシー教育が変わる〜 2002年12月6日
講演資料が公開されました。
皆さん各方面で「情報」についてのリーダー的な人たちです。

NIIの後藤田洋伸先生には、情報科学的な視点から図書館を語っていただきました。是非、講演資料をご覧下さい。「情報」では、図書館については、まったくといっていいほど触れられていません。図書館がどう変わるべきかは、魅力あるサービスの提供と、授業計画との連携であり、これは「情報」以前の問題と指摘しています。図書館は、従来のサービスをきちんと行うことが肝心だということでしょう。


2003/01/07 組織経営の本 
中公新書
アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新
ISBN:4121012720
中央公論社 (1995-11-25出版)
野中 郁次郎【著】

講談社現代新書
成果主義と人事評価
ISBN:4061495747
講談社 (2001-10-20出版)
内田 研二【著】

ちくま新書
官僚組織の病理学
ISBN:4480059105
筑摩書房 (2001-09-20出版)
草野 厚【著】

角川oneテーマ21
組織IQ―小さなチームから大企業まで 本当の実力度
ISBN:4047040401
角川書店 (2001-07-10出版)
鈴木 勘一郎【著】


学生さんがこんな本を返却していきました。1冊目は読みました。4冊目は読もうと思って忘れていた本です。
2003/01/07 大学図書館で導入している図書館システムの集計 (H13) 

日本:平成13年度にNII新CAT/ILLシステムを使っている機関を元に集計してある。
    メーカー別 図書館システム導入大学数 (H13)  
 
米国:研究図書館協会のシステム別の導入実績。
    Association of Research Libraries: Current Automation Systems → ILS trends: ARL's 

NIIの新CAT/ILLを使っている図書館が導入している図書館システムの動向がわかる。こういったデータは大変に有用である。 まとめていただける方とインターネットの恩恵に感謝しなければならない。

各社の導入数のシェアは以下のようになる。
 20.0% ブレインテック
 14.4% 富士通
 12.1% リコー 
  9.6% 日本電気
  8.3% 日本電子計算
  7.8% 丸善
  7.1% 日立製作所
  5.8% NTTデータ
  3.3% 伊藤忠テクノサイエンス
  2.8% 日本IBM
  8.8% その他

国公私の導入数ベスト3は、
 国立では、日本電気、NTTデータ、富士通
 公立では、ブレインテック、リコー、富士通
 私立では、ブレインテック、富士通、リコー、僅差で丸善の順。

数年前のある市場調査では、図書館システムの年間売上額は大学・短大で60億円、公共図書館で60億円になるらしい。大学図書館の平成12年度の和雑誌の購入予算が約60億円、外国雑誌は275億円であることから、図書館システムは、大変ニッチな市場で各社が開発を行っている事がわかる。


2003/01/07 みんなで作るISO関連WEB 
ISO関連WEB LINKS  みんなで作ろうISO情報網、そして情報は共有しよう!
こういったリンク集の作成手法も簡単で面白い。
2003/01/07 マルコム・ボルドリッジ国家経営品質賞 
Baldrige National Quality Program 「マルコム・ボルドリッジ国家経営品質賞」のホームページ
「赤字私大、2年で3倍 01年度、少子化と不況直撃」(朝日新聞 2003年1月3日 朝 p.1)にあるように、私立大学の109法人(全体の23.9%)、私立短大の85法人(全体の45.0%)が赤字ということになれば、大学経営者も経営品質を真剣に考えざるをえないだろう。
朝日新聞も大学特集を開始した。
2003年1月7日 朝p.01 プロ養成、時代が後押し 実学の進化〈転機の教育 大学の力:6〉
2003年1月6日 朝p.01 教養復権 音楽と文学の融合授業も(大学の力 転機の教育:5)
2003年1月5日 朝p.01 第三者評価 緊張感が生む質の向上(大学の力 転機の教育:4)
2003年1月4日 朝p.01 産学連携 急接近、危機感がバネ(大学の力 転機の教育:3)
2003年1月4日 朝p.08 財界「創造力を」 100社アンケート(大学の力 転機の教育)
2003年1月3日 朝p.01 全入時代へ 学生に異変、教え方模索(大学の力 転機の教育:2)
2003年1月3日 朝p.35 変革迫る100%合格時代(大学の力 転機の教育)
2003年1月1日 朝p.01 知の戦場 人材集め、国境なき競争(大学の力 転機の教育:1)
2003年1月1日 朝p.37 世界水準へ、改革正念場(大学の力 転機の教育)



2002/12/28 私大連盟経営委員会「学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント各論」(中間報告) 
私大連盟経営委員会による「学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント各論」(中間報告)がまとめられた。経営改善を進めるための「内部監査システム確立の必要性」が指摘されている。内部監査では、業務が法令や規則に沿って適切に行われているかをチェックするのに加え、業務の効率性についても、業務改革の視点からコスト削減にも重点が置かれる。【読売新聞 2002.12.28 夕 p.19 私大運営企業に学べ「内部監査組織」設置を】

この記事について、中間報告をフレッシュアイで検索してみたが、報告本体は見つからなかった。「各論」の前に出された「学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント」にたいする見解と、関連する話題がみつかった。いかにもインターネットらしい情報発信の内容である。「各論」についての見解はもうしばらくすると出てくるだろう。


大学問題フォーラム No.26 2002.3.21 日本科学者会議大学問題部会 
高等教育の再編成と私立大学連盟--2つの「中間報告」をめぐって--
http://www.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~ht/hosoi.htm
 日本科学者会議 大学問題委員会 大学問題フォーラム
 http://www.jsa.gr.jp/commitee/daigakumondai.html
  日本科学者会議
  http://www.jsa.gr.jp/

『私大連盟経営委員会「学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント」』に対する見解
2002年4月28日 日本私立大学教職員連合
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~jfpu-shi/shidai/cricis.htm

社団法人日本私立大学連盟経営委員会「学校法人の経営困難回避策とクライシス・マネジメント(中間報告)」についての東京私大教連の見解(2002年3月20日)
http://www.bekkoame.ne.jp/i/tfpu/20020320kenkai.htm
 東京私大教連
 http://www.bekkoame.ne.jp/i/tfpu/

10・24団交報告
またも一時金回答なし 
他大学と約1000万円の退職金格差にも「改善しない」
大学財政は「公表しない方針」
教員用パソコンは大学負担 
定年前早期退職者退職金優遇措置(案)提示
http://www8.ocn.ne.jp/~khunion/dankousokuhou.htm
 大阪経済法科大学教職員組合
 http://www8.ocn.ne.jp/~khunion/

<横浜市立大学教員組合ニュース 寄稿記事>平成14年12月11日
学問の自由と大学の自治の敵,橋爪大三郎「あり方懇」座長の危険性
http://www8.big.or.jp/~yabukis/2002/sato1210.htm

独立行政法人化問題週報 目次
http://ac-net.org/wr/all.html
[100-2-1] 国立大学協会 定期総会(2002.11/13-14) 総会サイト:配布資料リスト
http://www.kokudaikyo.gr.jp/katsudo/data_soukai/h14_11_14.html
 国立大学独立行政法人化の諸問題
 http://ac-net.org/dgh/

橋爪大三郎
私が図書館に望むこと
ず・ぼん4
http://www.pot.co.jp/zu-bon/zu-04/zu-04_080.html

大串夏身
大学図書館の開放を考える
開放を阻むものは何か
ず・ぼん4
http://www.pot.co.jp/zu-bon/zu-04/zu-04_028.html



2002/12/27 労働者の4人に1人がパート等労働者、6年で1.4倍の人数に。 
平成13年パートタイム労働者総合実態調査の概況 厚生労働省発表 平成14年9月17日
「平成13年パートタイム労働者総合実態調査結果」の概要 広島県商工労働部雇用対策室によるダイジェスト

日本産業分類に基づく9大産業(鉱業,建設業,製造業, 電気・ガス・熱供給・水道業,運輸・通信業,卸売・小売業・飲食店,金融・保険業,不動産業, サービス業(家事サービス業,教育及び外国公務を除く。))に属し,5人以上の常用労働者を雇用する事業所のうちから, 抽出された約13,000事業所及びこれらの事業所に平成13年10月1日現在に雇用されているパートタイム等労働者 から抽出した約29,000人。

パート労働者、契約社員など正社員以外の労働者は、 6年前の前回平成7年度調査より約三百二十万人多い約千百十八万人に達し、 労働者の四人に一人が正社員ではなくなっている実態が分かった。

産業、就業形態別の労働者数割合
 47.8% 卸売・小売業・飲食店
 24.6% サービス業(家事サービス業,教育及び外国公務を除く)
 21.4% 不動産業
 15.8% 製造業
 15.3% 運輸・通信業
  9.1% 金融・保険業
  5.4% 電気・ガス・熱供給・水道業
  5.4% 建設業
  3.8% 鉱業

パートを雇用する理由は「人件費が安いから」が最多
 平成7年度調査では38.3%、平成13年度調査では65.3%に。


デフレ不況でコスト削減を迫られる企業では、正社員を減らし、パートタイマーや派遣社員に切り替えている。 不況になると、かつてはまずパートの人数を減らしたが、今は給料の高い正社員を削減する。[読売新聞 2002.12.27 p.27]

正社員がしていた基幹の仕事をするパートも珍しくない。 にもかかわらず、正社員との処遇差は開一方だ。[ パート旬間 『自立』できる賃金を]

正社員によって雇用調整が行われる時代になり、 正社員は、最低でも「給料相当の仕事」をしなければならないということ。 日本アウトソーシング協会 より、『魅力ある人づくり』の (株)笑顔アメニティ研究所の方向を目指したいものです。


2002/12/27 図書館職員採用試験問題集・解説 
図書館職員採用試験問題集・解説 国家公務員2種図書館学 2003年度版 日本図書館協会編  2002.12 170p B5判 1500円 ISBN4-8204-0222-6

現職者ならばこの程度は知っていなければなりません。とにかく買って自分の実力を確認してみましょう。



2002/12/26 「外来語」言い換え提案(中間発表)/国立国語研究所 
国立国語研究所による「外来語」言い換え提案(中間発表)平成14年12月25日 http://www.kokken.go.jp/index-j.html
図書館でも使われる用語がリストにあがっている。
 アウトソーシング <外部委託、業務委託>
 コンソーシアム <共同事業体、事業連合(体)>
 コンテンツ <情報内容、内容、番組>
 デリバリ <配達、宅配>



2002/12/24 インターネットでレファレンス 
レファレンス事例データベースについては、 岐阜県図書館レファレンス事例データベース(実験版) のリンク集が充実。
公立図書館におけるインターネットでのレファレンスサービスの受付に関しては、日本図書館協会の 「公共図書館Webサイトのサービス」 のリストが充実。
対面や電話による従来型レファレンスを発展させたサービスである。申込はインターネット経由でも、こたえるのは今までの参考係であるから、 参考係の後継者育成が課題である。経験をつむには対面の方が勝っていると考えるが、 これからは、チャットによるレファレンスサービスも開始され、レファレンス事例DBも自動的に作成されるのだろうか。 図書館における情報基盤の整備と、図書館員のネットワークスキルの向上がさらに必要になる。



2002/12/23 NISO Publishes Guide to Standards for Library Systems 
http://www.niso.org/standards/resources/RFP_Writers_Guide.pdf
図書館システムの標準化をすすめれば、異機種間のデータ交換も資源共有も簡単になる。日本でもこのような発想が必要です。 図書館システムに関連する規格が網羅されています。



2002/12/22 新教科「情報」:平成18年度からの大学入試センター試験の出題教科・科目等について 
「平成18年度からの大学入試センター試験の出題教科・科目等について−中間まとめ−」 に対する意見について
「平成18年度からの大学入試センター試験の出題教科・科目等について−中間まとめ−」
「新指導要領で,新たに普通教育に関する教科として情報が設置され,必履修教科とされたため,その出題について配慮する。」とされており、 まだ決定していない。



2002/12/14 今年のベスト論文(電子ジャーナル関連) 
林和弘;門条司. 日本化学会 論文誌の状況と電子ジャ-ナルの運用における考察 (特集=電子ジャ-ナル).
情報の科学と技術. 52(2) p.94-99, 2002 抄録
電子ジャーナルのコストについての内実がかなりな部分まで明らかにされている。また、2つの英文雑誌について、編集・製作を自前で行った場合と 外注した場合との比較も行われている。こういった出版者側の事情を客観的に公表したという点でベスト論文といえる。
以下からは、電子ジャーナルの製作コストが20%を占めることがわかる。
Amber Williams. Desperately Seeking Website. AGAINST THE GRAIN. 13(6)2001.12/2002.1 E-Journals: The Cost of Convenience - The assumption that the electronic journal would free up costs for publishers proved false in a society that desires digital displays without sacrificing the comfort of print. 



2002/12/12 「聞耳頭巾を手わたしたい」って、何だろう 
妙典小学校図書館の高桑さんの連載が 「聞耳頭巾を手わたしたい」です。
第1回:物語宇宙としての図書館【2002.06.26】
第2回:みんなでつくる読書まつり−さあ、読書の秋【2002.09.09】
第3回:サンタクロースと歳神様【2002.12.09】

「ききみみずきん」は わらしべ長者に入っています。
私は、「わらしべ長者 木下順二作;赤羽末吉画 岩波書店 1962」で 小学生のころに読みました。
この連載からは、 インターネットより本を、本よりも人をというメッセージが感じられます。
参考:
学校図書館に「学ぶ力」育てる役割期待
高桑弥須子. 市川市における学校図書館間および公共図書館との連携の実際 ――学校図書館から(特集:ネットワ-ク時代の図書館資料相互貸借). 現代の図書館. 39(3) p.140-145, 2001.9



2002/12/10【雑誌記事】 国立大学の法人化 
 レファレンス 2002.11 坂本幸一. 国立大学の法人化. レファレンス. No.622, p.5-34 2002.11
国立大学の独法化についてのレビューである。過去の議論、これまでの経緯、問題点の整理がなされ、 国公私立大学を含めた高等教育機関全体のグランドデザインの必要性が指摘されている。

独立行政法人制度は、行政機能を「政策の企画立案機能」と「実施機能」分けて考え、実施機能を独立行政法人化して政府の事務からアウトソーシング するとともに、効率的な実施を図るものである。税金は適正に運用されなければならないが、「適正」とは「効率的運用」なのか、規制緩和による「特色ある教育」なのか、こういった中身の議論はこれから なされていくのだろう。

大学が「評価疲れ」にならないように配慮する必要性も指摘されているように、教員も職員も「移行疲れ」にならないようにしたい。 また、制度だけかえても、直接のサービス対象である学生に対する配慮がきこえてこないので、教育の内実はほとんど変わらないこともありそうである。私学における学生確保とはまったく別の理屈が働いていることは明らかである。




2002/12/01 雑誌『情報管理』のハイブリッド図書館関係 

 『情報管理』は、フルテキストも J-STAGEで自宅から閲覧できる。やはり電子雑誌は便利である。 運営する側から見れば、初期投資もその後の運転資金も馬鹿にならない。提供する図書館の契約の手間や費用も馬鹿にならない。 しかし、利用する側からみれば、紙も電子も両方見ることができればそれにこしたことはない。やはり、ハイブリッド図書館を目指し、できる限り情報提供形態の多様化をはからなければならないだろう。
 電子雑誌、現職者教育、印刷業界、新図書館など、たった1年で大きく動いている。来年のテーマは、とりあえず、業界の動向把握としておこうか?



2002/11/30 図書『これからの図書館』 
大串夏身. これからの図書館:21世紀・知恵創造の基盤組織 青弓社 2002.3  鶴見大所蔵
目次
第1章 これからの公立図書館のあり方
第2章 県立図書館のこれから
第3章 レファレンス・サービスについて考える
第4章 近年のレファレンス・サービスの動向と技術
第5章 図書館司書の専門性について考える―経験的専門知職論
第6章 地方自治と図書館
カウンターを担当する職員は3章と4章を読んで、カウンターにおける対応のス
キルアップが可能になる。
レファレンスサービスに関する様々な問題を総括している。

同じ著者の以下も参考になる。
ある図書館相談係の日記―都立中央図書館相談係の記録  鶴見大所蔵

情報→知識→知恵へ
 1)図書館は、情報を蓄積・提供する。
 2)利用者は、情報を読むことによって、個人の知識とする。
 3)知識は、加工され、伝達され、社会の知恵となる。



2002/11/29 図書館員のためのインターネット活用クリッピング 
「図書館員のためのインターネット活用クリッピング」を開設しました。
本、雑誌、サイトを蓄積していく予定です。
2003/02/10 を最後に終了! すべてこちらに移転しました。 


2002/11/29【方針】図書館日記を図書館員のためのインターネット活用クリッピングでしばらく運用


これは、MEMORIZEという無料のインターネット日記のシステムを使っています。図書館の冒険:本と図書館とその周辺の人のためにをみて試行してみましたが、ブラウザだけで動くので快適です。ブラウザをインタフェースにしたシステムは図書館でも大変有望だと感じました。
2002/11/23【メモ】読売新聞の図書館関連記事 
本好きの卵 5 2002.11.23(土)p.25
2002/11/20【メモ】サービス向上、効率向上のため、大学も合併、市町村も合併です。 
「都道府県別 市町村合併の動向と図書館設置状況」表 

20021117【メモ】図書館の利用者満足度水準について:全国図書館利用者満足度調査  
大島章嘉 図書館の利用者満足度水準について−−全国図書館利用者満足度調査(1万8000サンプル)から−−
図書館雑誌 96(11) p.867-869 2002.11

市民満足学会:公共サービスの充実をめざし、市民に貢献し、調査・研究する学会
 インターネットによるアンケート調査が実施されている。
 全国図書館利用満足度調査中間報告 平成13年10月5日〜10月28日実施 PDFファイル 


20021116【メモ】高校新科目「情報」:Pt.7;johoka.net:新教科「情報」・授業アイデア集  
johoka.net 新教科「情報」・授業アイデア集 by. 神奈川県立川崎北高等学校 理科・情報科教諭:柴田功先生
 
  情報部会掲示板自動リンクリンク集日記セミナー情報
 
  神奈川県高等学校教科研究会情報部会 新教科「情報」設置についてのアンケート結果 
  平成15年度より教科「情報」のどの科目をどの学年に設置するのかといったアンケート
 
東京都高等学校情報教育研究会 教科「情報」教科書 一覧とその特徴 
 
教科「情報」の実践報告(by 生野高校 関本正則)

20021112【メモ】高校新科目「情報」:Pt.6;「総合的な学習の時間」と図書館の連携  
 高校の新教科「情報」は、大学の情報教育や図書館サービスに大きな影響を及ぼす。「総合的な学習の時間」の影響はもっと広範囲に及ぶ。「情報」は情報活用能力を押し上げて学習の内容を多様化するが、「総合的な学習の時間」は学習のスタイル自体を変えてしまう。

 現代の図書館 40(1) (2002.3)では、「総合的な学習」と図書館を特集している。
 
 そこで、片岡則夫さんは、学習を、あらかじめ課題が設定される「課題学習」と自分で課題を発見する「志向学習」に区別して、総合的な学習の時間は、図書館の資料の多様性と子どもの出会いをはかりつつ、志向学習の援助をおこなう実践学習としている。

 また、最後では、以下のように結んでいる。教室も図書館も間違ってよい場所であってほしい。「総合的な学習の時間」ははじまったばかりであり、教師もまた手探りしながら学んでいる。根気強くあたたかい援助を図書館にお願いしたい。

 図書館は、先生と協力して課題発見の援助をおこない、図書館サービスの多様性を発揮しなければならない。

片岡則夫. 学びのための多様性とイニシアチブ. 現代の図書館. 40(1) p.51-55 (2002.3)

片岡則夫. 公共図書館と学校図書館の連携 全29回/『ほんわかだより』(発行:TRC)の連載

片岡則夫. 情報大航海術―テーマのつかみ方・情報の調べ方・情報のまとめ方リブリオ出版 1997.10 239p.

  第1章 自学自習の大航海
  第2章 テーマを決めて、航海がはじまる
  第3章 図書館で情報を集める
  第4章 現場に立つ
  第5章 レポートを創る
  第6章 自律的探究者を育てる

子どもと本をつなぐ:学校図書館の可能性 高橋元夫;片岡則夫 岩波書店 1999/10 岩波ブックレット

クックとタマ次郎の情報大航海術―図書館からはじめる総合学習・調べ学習片岡則夫/さとう智子 リブリオ出版 2001.7 71p.

Google検索:総合的な学習総合的な学習Link総合的な学習 新教科「情報」 
 
総合的な学習の時間は、小学校と中学校で2002年度からはじまり、高等学校では「情報」と一緒に2003年度からはじまる。ICT(I=インフォメーション、C=コミュニケーション、T=テクノロジー)の『C』の部分が欠落している。金沢大学教育学部附属教育実践総合センター助教授 黒上晴夫 http://www.gks.co.jp/y_2001/interview/21it/01030712.html 


20021103【メモ】高校新科目「情報」:Pt.5;情報の科学と技術 50(8)2000.8 始まる情報教育  
「情報の科学と技術」50(8)2000.8 で、すでに特集が組まれていました。

特集「始まる情報教育初等中等教育のなかで」
 情報教育―今行われようとしていること
 この教科では何を教えるべきか,何が教えられるか−−“教えない”教科「情報」
 メディアキッズの実践:インターネットを使った学校間のネットワーキングの試み−−ソフトクリエータプロジェクト−−
 司書教諭のいる学校図書館と情報教育の可能性―1つの事例報告
 自ら学ぶ力を育む学校図書館をめざして―「公共図書館と学校とを結ぶネットワーク事業」
 


   20020713【メモ】高校新科目「情報」:Pt.4;関連ML、関連サイト  

◆1◆高校「情報」を語る http://hi-joho.k12.gr.jp/ 
 
主催:K12『インターネットと教育』研究協議会 http://www.k12.gr.jp/  他に4つのML
インターネットと教育フェスティバル2000アンケート集計報告
 
◆2◆高校の「情報科」の教員養成に関するメーリングリスト http://qef.h.kobe-u.ac.jp/kjm/  
主催:辰己 丈夫 http://qef.h.kobe-u.ac.jp/index-j.html 

情報科教育 http://qef.h.kobe-u.ac.jp/j-kyo-ho02/syllabus.html
オーム社発行の 「情報科教育法」 http://qef.h.kobe-u.ac.jp/support/J-kyo-ho/ 
★高等学校「情報」教科の教材 〜普及促進版2000〜

情報処理学会が試作・公開している「情報A」「情報B」「情報C」試作教科書をベースに、「新学習指導要領」の科目内容に準拠した教材。16テーマのマルチメディア教材
http://www2.ics.teikyo-u.ac.jp/InformationStudy/index.html
--------------------------------------------------------------------------------
情報がひらく新しい世界( コンピュ?タネットワ?クと情報 久野靖) 1
 /共立出版 2000/04出版 \2,400 
--------------------------------------------------------------------------------
情報がひらく新しい世界( 情報の表現と伝達 水島賢太郎) 2
 /共立出版 2000/04出版 \2,600 
--------------------------------------------------------------------------------
情報がひらく新しい世界( 情報化社会と情報倫理 辰己丈夫) 3
 /共立出版 2000/04出版 \2,400 

◆この2つのMLから仕入れた色々な情報を以下に羅列していきます。

高等学校一種免許状「情報」課程認定 http://www.ed.gifu-u.ac.jp/~tasaka/jyoho/index.html 
 高等学校学習指導要領解説 情報編 文部省
 開隆堂出版株式会社発行 90円+税
 MESSC 1-9942

アドミンティーチャーズ:教育の情報化をすすめよう
http://www.adminteachers.com/ 
→まつもと先生のページ
 「情報」教員資格認定試験、教科「情報」免許講習会など 
 http://www.adminteachers.com/yoc/index.html 

2002.7.9
文部科学省ホームページに「情報化への対応」開設
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/index.htm 
 
  教育情報ナショナルセンター<http://www.nicer.go.jp/>コンテンツが豊富(こども、おとな、先生向け)
    教育関連ウェブページの検索などインタフェースも充実

  情報教育の実践と学校の情報化〜新「情報教育に関する手引」〜 (10年ぶりに改訂)今後は更新・改訂随時
    http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/020706.htm    
平成14年6月
●情報教育の実践と学校の情報化(本文)(pdf形式)
●表紙,本書の作成に関する協力者,目次,巻末
●序章
●第1章  情報化の進展と情報教育(コラム:「情報化の影の部分への対応」)
●第2章  初等中等教育における情報教育の考え方(コラム:「メディアリテラシーの育成」)
●第3章  子どもの学習活動と情報教育の実践
●第4章  情報化に対応した指導体制(コラム:「コミュニケーションと情報モラルの育成」)
●第5章  情報通信環境の整備
●第6章  学校と情報化(コラム:「有害情報への対応」)
●第7章  特別な支援を必要とする子どもたちへの情報化と支援
●第8章  学校の情報化を支える支援体制と地域の情報化に向けて

教育用画像素材集 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ 
 [★コンピュータシステムの例] [★ウィルスの例]
 【コンビニエンスストアとPOS】による商品補給の仕組みの画像 [素材-カテゴリ-情報-コンピュータの利用]

人はどうして学ばなくてはならないの? 商学部教授 八巻和彦
http://www.waseda.ac.jp/student/shinsho/66pdf/12_13.pdf
根拠を求める学び。〈なぜ〉に対する〈根拠〉を見い出す。社会における自己の存在意義の確認のための〈学び〉。

リンク集 FSゆめねっと(福岡/佐賀教育センター?)
http://www.fsyoume.ed.jp/の「授業に役立つリンク集」による
 全般 http://www.fsyoume.ed.jp/koukou/kouzenpan.html
  ★学習指導案 http://devi123.hoops.ne.jp/sidouan.htm
 情報 http://www.fsyoume.ed.jp/koukou/koujouhou.html [★総合的なリンク集のリスト]
  情報科の先生になります http://www.hi-ho.ne.jp/yoshi-sato/joho/index.htm
   年間授業計画 http://www.hi-ho.ne.jp/yoshi-sato/joho/curriculum.htm [★年間の授業内容]
  新教科「情報」・授業アイデア集 http://www.johoka.net/ 

インターネットで交流を 生き生き 「情報とコンピュータ」サポートページ
総合的な学習の時間 高校「情報A」 中学校「技術・家庭科」 サブテキスト
http://www.schoolnet.or.jp/junior_txt/index.html
(上記ページが見えないとき用ミラーサイト)
http://ou.bebop.gr.jp/~ghase/junior_text/support/

テキストで使用しているソフト、Webサイト、機材についてのリンク集
http://ou.bebop.gr.jp/~ghase/junior_text/support/soft-www.html

教職免許「情報」の「教科に関する科目」
  職業科目・専門教科「情報」(これまでに行われてきた「専門科目情報」)
  普通教科「情報」
 東京理科大学 情報科教育法 http://syllabus1.sut.ac.jp/Syllabuses/R2/2208900200.html 
 [教科書] 高等学校学習指導要領解説 情報編 文部省 開隆堂 2000 
 [参考書]・文部省(1999) 高等学校学習指導要領
      ・情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議(1998)
       体系的な情報教育の実施に向けて.文部省
 國學院大學経済学部経済ネットワーキング学科 
 http://www2.kokugakuin.ac.jp/economics/informa.html 

文部科学省生涯学習政策局 まなびねっと http://www.manabinet.jp/ 
 「ミレニアム・プロジェクト『教育の情報化』」[2000-2005の6年計画]の解説 http://www.manabinet.jp/it_ed.html 

Eスクエア(e2)・プロジェクト http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/ 
100校・新100校プロジェクトの後を受けて全国の学校がインターネット利用教育を実践するための支援プロジェクト
  「教育の情報化」関連情報 など
  100校・新100校プロジェクト成果報告(平成7年度?平成10年度)[小中高まで]
   http://www.edu.ipa.go.jp/E-square/books/100kou.html 

◆この2つのML以外から仕入れた色々な情報を以下に羅列していきます。

Libraries Unlimited  http://www.lu.com/
  Download Our Catalogs
    http://www.lu.com/graphics/2002TEXT.pdf
    http://www.lu.com/catalogs/2001Academic.pdf
  Internet Directory Updates:調査に有効なサイト
    The Internet Resource Directory
      subwaynavigator:
        http://www.subwaynavigator.com/
    New Virtual Field Trips
      ARTY THE ASTRONAUT:
        http://www.artyastro.com/artyastro.htm
    U.S. Government on the Web

■キッズ向けのリンク

学研キッズキャンパス http://kids.gakken.co.jp/campus/
学研キッズネット http://kids.gakken.co.jp/
 教育関係者の方・おうちの方のためのスーパーガイド
 エキスプロラトリウム・今月の10クールサイト日本語版
 http://kids.gakken.co.jp/kidsnet/cool/world.htm
   ARTY THE ASTRONAUTへのリンク

Yahoo! > 教育 > 小中高 > 自由研究 → 学研キッズキャンパス 
 http://dir.yahoo.co.jp/Education/K_12/Free_Theme_Study/
 
キッズgoo - 小中学生が対象。ホームページ検索、動物図鑑、ゲーム。
 http://kids.goo.ne.jp/

elgreen[教育ポータル]http://www.elgreen.com/  

Lycosキッズ http://kids.lycos.co.jp/

小中学生向け検索サービス「KIDSPLAZA」http://netplaza.biglobe.ne.jp/KIDSPLAZA/

Yahoo!きっず http://kids.yahoo.co.jp/

K-12 from
Japan:インターネットと教育 http://okumedia.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/educ/
 政策、関連教材、学校リスト、教師、生徒、司書に有用

学校図書館研究団体のページ
http://www1.kcn.ne.jp/~nara-sla/link/link_index.htm


◆インターネット学術情報インデックス 東京大学情報基盤センター図書館電子化部門
http://resource.lib.u-tokyo.ac.jp/iri/url_search.cgi
最終更新日: 2002.6.13 データ総数: 3701件
新着情報一覧 5件 (2002.6.7〜2002.7.7)

 高等学校で検索
   細胞生命科学教育用画像データベース
   http://sci.hirosaki-u.ac.jp/~bio1/celltech/dbhome.html

◆学校図書館の電子化にむけて 東京大学大学院教育学研究科・中村百合子
http://www.avcc.or.jp/library/sa03sch/index.html

◆趣味と娯楽はプロバイダのポータルから
nifty http://www.nifty.com/ 映画、音楽

◆日本惑星協会 http://www.planetary.or.jp/
 宇宙サイトリンク集 → 太陽系のマルチメディア教科書
 (1)ナイン・プラネッツ:(http://www.cgh.ed.jp/TNPJP/nineplanets/)はアメリカのビル・アーネット氏が書いたものを東金女子高等学校の高橋邦夫氏を中心とした27名のボランテイアーグループが完全邦訳したもので、最新の画像と情報を使った非常に充実した太陽系のマルチメデイア教科書である。内容は太陽系の9惑星ととそれぞれの衛星から彗星などの小天体と多岐にわたるが、学術用語集も充実している。なお翻訳は現在も進行中で暫定版として公開されている。

◆ハッブル宇宙望遠鏡が見た宇宙 http://heritage.stsci.edu/


■AVCC関連
◆6/6   学校図書館の電子化にむけて
 : Serial Articles /学校図書館の電子化にむけて
第2回  インターネットは学校図書館に何をもたらすか
http://www.avcc.or.jp/new/2002/0603.html
◆1/29   Digital Library
 : Serial Articles /図書館のインターネット端末提供と有害情報対策
日本におけるフィルタリング・ソフト導入のいま〜麻布学園(麻布中学校・麻布高等学校)図書館を訪ねて〜
http://www.avcc.or.jp/new/2002/0129.html
◆6/13   Digital Library
 : Serial Articles /Essay from U.S.
Essay from the U.S.  第12回(最終回)★★★
E ジャーナルの現在
http://www.avcc.or.jp/new/2002/0613.html

★ThinkQuest
 :インターネットを活用した教材Webページコンテスト
http://www.thinkquest.gr.jp/index.html
受賞作品
http://www.thinkquest.gr.jp/library/index.html

★インターネットを利用する方のためのルール&マナー集
http://www.iajapan.org/rule/

小中学生のネット利用状況
http://research.goo.ne.jp/Result/0110op25/01.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/MA/YOSOKU/20010625/1/
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2002/03/60C3M100.HTM
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/CYUU/VOL710/index.html
http://www.netratings.co.jp/press_releases/0422_Ranking_J_FINAL.PDF
 


   20020530【メモ】高校新科目「情報」:Pt.3;中学校「情報とコンピュータ」 [Pt.2] [Pt.1]  
小・中学校の学習指導要領は2002年4月から変わっています。中学校の「技術・家庭」で「情報とコンピュータ]が必修になっています。新聞でも報道されている「総合的な学習」とともに「情報とコンピュータ」も図書館員にとっては注意すべき科目です。
 
参考:野末俊比古. 図書館と情報リテラシー:指導サービスの構築と展開. 図書館の学校. No.30, p.7-19 (2002.6)
 
   Google [技術・家庭 情報とコンピュータ] 2002.5.30 645件 
 
   ディジタルコンテンツ活用授業実践レシピ集 技術家庭(技術分野)「情報とコンピュータ」電子メールについて  
 
   ★IT Education:フォーラム「情報教育」(電子雑誌) 
     (情報教育. No.7) 教科「情報」Q&A No.6のQ&A 高等学校教科『情報』の展開 
 
   中学校学習指導要領(平成10年12月) 第8節技術・家庭 
 
B  情報とコンピュータ

(1)  生活や産業の中で情報手段の果たしている役割について,次の事項を指導する。

ア  情報手段の特徴や生活とコンピュータとのかかわりについて知ること。
イ  情報化が社会や生活に及ぼす影響を知り,情報モラルの必要性について考えること。
 

(2)  コンピュータの基本的な構成と機能及び操作について,次の事項を指導する。

ア  コンピュータの基本的な構成と機能を知り,操作ができること。
イ  ソフトウェアの機能を知ること。
 

(3)  コンピュータの利用について,次の事項を指導する。

ア  コンピュータの利用形態を知ること。
イ  ソフトウェアを用いて,基本的な情報の処理ができること。
 

(4)  情報通信ネットワークについて,次の事項を指導する。

ア  情報の伝達方法の特徴と利用方法を知ること。
イ  情報を収集,判断,処理し,発信ができること。
 

(5)  コンピュータを利用したマルチメディアの活用について,次の事項を指導する。

ア  マルチメディアの特徴と利用方法を知ること。
イ  ソフトウェアを選択して,表現や発信ができること。
 

(6)  プログラムと計測・制御について,次の事項を指導する。

ア  プログラムの機能を知り,簡単なプログラムの作成ができること。
イ  コンピュータを用いて,簡単な計測・制御ができること。


3  内容の取扱い

(2)  内容の「B情報とコンピュータ」については,次のとおり取り扱うものとする。

ア  (1)のアについては,身近な事例を通して情報手段の発展についても簡単に扱うこと。(1)のイについては,インターネット等の例を通して,個人情報や著作権の保護及び発信した情報に対する責任について扱うこと。
イ  (3)のイについては,生徒の実態を考慮し文書処理,データベース処理,表計算処理,図形処理等の中から選択して取り上げること。
ウ  (4)については,コンピュータを利用したネットワークについて扱うこと。
エ  (6)のイについては,インタフェースの仕組み等に深入りしないこと。


   20020517【メモ】高校新科目「情報」:Pt.2 [Pt.1]  
文部科学省 初等中等教育 学習指導要領 新学習指導要領(平成10年度改訂) 
 
 高等学校学習指導要領(平成11年3月) 第10節情報 

情報の目標
情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
 
情報Aの目標:コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して,情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに,情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
 
情報Bの目標:コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み,情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ,問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
 
情報Cの目標:情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特性を理解させ,表現やコミュニケーションにおいてコンピュータなどを効果的に活用する能力を養うとともに,情報化の進展が社会に及ぼす影響を理解させ,情報社会に参加する上での望ましい態度を育てる。

情報Aの内容
(1)情報を活用するための工夫と情報機器
(2)情報の収集・発信と情報機器の活用
(3)情報の統合的な処理とコンピュータの活用
(4)情報機器の発達と生活の変化
 
情報Bの内容
(1)問題解決とコンピュータの活用
(2)コンピュータの仕組みと働き
(3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決
(4)情報社会を支える情報技術
 
情報Cの内容
(1)情報のディジタル化
(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション
(3)情報の収集・発信と個人の責任
(4)情報化の進展と社会への影響
 
 
文部科学省 初等中等教育 教科書 教科書目録 教科書目録(平成14年4月) 高等学校用教科書目録(平成15年度使用) 
 
 情報の教科書 13社 31点 [情報A:13種類、情報B:9種類、情報C:9種類]
 
 7実教:実教出版 教材、支援ツール等の情報や実例が豊富。情報誌「じっきょう資料
 
  監修:岡本敏雄
   長野県平成13年度研修講座「普通教科『情報』を考える」 
   講義「高校普通教科『情報』の目指すもの」に関して 文系:C、理系:B、教養:A、というコンセプト
 
 116日文:日本文教出版 情報科 情報誌 IT・Educationフォーラム情報教育IT・Literacyプラクティス「情報科」
 
 2東書:東京書籍
 
 9開隆堂:開隆堂出版 高等学校情報: 高校「情報科」情報誌 CHANNEL
 
 17教出:教育出版 監修:内藤衛亮[東洋大学社会学部教授]) 情報 

 35清水:清水書院 情報科「情報科」に関する情報誌 No.1-3 
 
 61啓林館:新興出版社啓林館 情報:「情報教育メール」、★★『情報』・リンク集
 
 104数研:数研出版  
 
 112一橋:一橋出版 高等学校教師のコーナー 情報科サイト[近日オープン] 

 144暁:暁出版 情報A: 
 
 154オーム:オーム社 新教科情報だより 
 
 183第一:第一学習社 情報: 新学習指導要領Q&A 教育情報誌エデュカーレWEB版 No.1-3 
 
 186東学:東京学習出版 
 
神奈川県教科書販売株式会社 045-242-7220 神奈川県横浜市中区日ノ出町2丁目113 
 教科書発行会社一覧 
 


   20020410【メモ】高校新科目「情報」 
来年の平成15年4月より高校に「情報」などの新科目が加わり、教科書検定で合格した十三社三十一点の新教科書が公表された。
  情報A:実習を重視
  情報B:コンピュータの仕組みの理解
  情報C:情報化社会のモラル
3科目のうち1科目が必修。
実習例:「修学旅行の計画」「自分の街をPR」などのテーマでパソコンを使って情報収集し、プレゼンテーションソフトで発表する「課題解決型」の学習が多い。
 
新教科「情報」関連リンク集 「情報」試作教科書などへのリンク
 
◇検索エンジンの基本(3) 慣れれば簡単「ブーリアン」 情報A、B、Cを例題に
 
「情報A 情報B 情報C 高校 教科書」で「Google」を検索 
 

20021111【資料】お薦めの新刊 図書館の評価を高める  
図書館の評価を高める:顧客満足とサービス品質 Peter Hernon, John R. Whitman著; 永田治樹訳. 丸善, 2002 Nii
 
「医学図書館」49(4) 2002.12 へ投稿した書評の最終原稿です。

 社会では、バブル経済の崩壊による経済の構造改革や、IT革命などが進行している。冬の時代といわれて久しい私立大学では、少子化による全入時代に向かいつつあり、すでに定員割れも起こっている。国立大学では、独立行政法人化や、統合・再編への対応がはじまっている。

 図書館は、従来の紙媒体に電子資料をサービス対象に加えたハイブリッド図書館へ移行しつつある。情報サービスの場面では、インターネット上の無料の情報資源を検索するサーチエンジン、インターネット書店、商用ドキュメント・デリバリー・サービスなどとの競合も生じている。

 設置母体の要請、学生・教職員からの多様な要求に応えるためには、図書館の機能は、単なる資料提供から、学習・教育・研究支援へと対象範囲を広げなければならない。コレクション不足、予算不足、人員不足などの制約のなかで、満たさなければならない期待項目の数は拡大していくばかりである。

 われわれは、サービス品質を向上させ顧客満足を高めるための図書館経営を、早急に実現しなければならない。そのような状況で、本書は絶妙のタイミングで出版された。本書では、図書館の評価を高めるためのすべての手順が示されている。

  第1章 顧客サービスの理解
  第2章 サービス品質の理解
  第3章 顧客満足の理解
  第4章 サービス品質と顧客満足の改善
  第5章 サービス・プランの策定と実行
  第6章 満足のアセスメントと評価
  第7章 調査実施とコンピュータ技術
  第8章 調査結果の分析
  第9章 成功するための課題 

 最初の3章では、図書館における顧客サービス、サービス品質、顧客満足について解説される。2章で示される図書館顧客調査の雛型を使って、サービス品質の測定をおこなえば、顧客の期待と現実のギャップを埋めることができる。

 4章では、5章の準備として、図書館の使命を明文化したミッションステートメント、評価のための尺度などが解説される。ミッションステートメントは、サービスの優先順位の設定や、サービスの達成度の検証に不可欠である。これから図書館のミッションステートメントを明文化しようとする者にとっては、例示されている実際のミッションステートメントは大変に有用である。

 5章と6章では、サービスプランの策定と、プランをどのように実行するかが語られる。6章の顧客満足質問表はそのまま使用できる。当館でも年度当初に、十数年ぶりに図書館利用アンケートをおこなったが、8章の自由回答分析は最終まとめに有用なヒントを与えてくれた。

 最終章では、これまでのまとめと、図書館の評価を高めるプランを成功させるポイントが解説されている。本書の構成は、至れり尽せりである。

 図書館の危機をチャンスに変える一冊として推薦したい。

参考資料

 1. 6 図書館のマ-ケテイング 平成14年度大学図書館職員長期研修 永田治樹 

 図書館のマーケティング 要旨 情報の科学と技術 49(2)1999.2 永田治樹

 効果的サービスを創出するための図書館経営戦略の考察要旨 作野誠(名古屋市立大学大学院 修士課程)

 図書館サービスの測定と評価 / 森耕一編. 日本図書館協会. 1985.

 図書館サービスの評価 / ランカスター著 ; 中村倫子, 三輪眞木子共訳. -- 丸善 ,1991. Nii

 図書館サービスの利用と評価 : 自治体の223の住民意識調査を中心に / 大串夏身著. -- 青弓社, 1989.

 これからの図書館 : 21世紀・知恵創造の基盤組織 / 大串夏身著 -- 青弓社 , 2002 , 196p. Nii 

大学を考えるキーワードでのGoogle検索結果 
 国立大学の独立行政法人化 5,160件
 国立大学の統合・再編 210件
 私立大学の破綻 7件
 私立大学の生き残り 16件
 私立大学の経営破綻 2件
 大学氷河期 13件
 大学改革 22,700件
 大学サバイバル 253件
 大学の経営危機 17件
 私立大学 定員割れ 学力低下 168件
 私立大学 定員割れ 
 大学崩壊 290件
 私立大学 少子化 2,980件
 大学 冬の時代 2,930件
 大学 経営危機 4,170件


20021013【メモ】大学・大学院生、勉強は授業含め1日3時間  
大学生、勉強時間は小学生以下=01年社会生活基本調査−総務省

塾を含め小学生が一日平均4時間41分勉強しているのに対し、大学生・大学院生は2時間59分と2時間近く短いことが、総務省が30日発表した2001年社会生活基本調査の結果で分かった。「小学生より勉強しない」と言われる、わが国の学生の実態が改めて数字で裏付けられた格好だ。(時事通信9月30日)

総務省 平成13年社会生活基本調査 主要統計表 生活時間 
第5表 男女,教育,行動の種類別総平均時間(週全体)−在学者 [約40KB]
 

読書に関しては、「実際、大学生活協同組合連合会では1997年10月に実施された「第33回学生の消費生活に関する実態調査報告書」(1998年9月発行)以降、読書時間の調査をやめてしまった。・・・これらの統計が示していることは、書籍には関してはすでに平均読書冊数や平均読書時間など出してみても意味をなざず、読む人と読まない人がはっきり2極分解し、若者にとっては読書が明らかに少数者のものになりつつあるという実態」[デジタル時代の出版メディア・考●第15回若者・ケータイ・読書]がある。
 
読書に関しては、「声を出して本を読んだ後には、記憶力が一から二割アップする。・・・本を読むと『前頭前野』という脳の前部が強く活性化される。ここは注意力やコミュニケーションなどを担う部位で、鍛えれば注意力が増し、情緒豊かになる」[読書していますか(3) (読売新聞 2002.10.13)]という効用もある。

勉強時間も、読書時間も減っているが、学校や図書館は、何とかその進行を食い止めようと努力している。食い止めるというより、勉強や読書が教育サービスの根幹と密接に結びついていることが再認識さつつあるといえる。今後は、教育サービスに「勉強する」ということを以下に演出するかが求められる。
 
 Google 「学生 読書」 「大学生 読書時間」
 
 朝の読書ホームページ 

 「朝の読書」総合情報室 

 大学教員による読書案内 ACADEMIC RESOURCE GUIDE (1998)[リンク切れ多し]
 
 さまざまな読書案内 ICU Press 期成会 (1998)
 
 20代に読みたい名作 林真理子 2002.10 若い女性に読んでほしい54作品を紹介

 晴耕雨読の出典は、『学生と読書』(河合栄治郎編,1938年)であるらしい。
 「晴耕雨読といふも,雨ふれば四囲おのづから静かで読書に適する環境と心境とになり易いからであらう」
  http://lib.kochi-ct.ac.jp/h13tosho/atogaki.htm


20021004【メモ】図書館WebOPACの公開  
大学図書館OPACの動向(上田修一氏による1997-2002経年変化)
 2002年3月15日現在 国立:97(98.0%)、公立:44(59.5%)、私立:274(55.1%)、合計:415(61.9%)

公共図書館Webサイトのサービス(日本図書館協会による1997-2002経年変化)
2000年4月 都道府県立 市区立 町村立 市区町村立
自治体数
47
694
2,558
3,252
設置自治体数
47(100%)
675(97%)
951(37%)
1,626(50%)
2002.10 
設置自治体のOPAC公開
40(85%)
512(31%)
 自治体数、設置自治体数:日本図書館協会→日本の図書館統計2000 より
   (文部科学省各種統計情報→社会教育→図書館:分館数も含めた図書館数のみ)


20021003【メモ】21世紀COEプログラムで50大学113件選定選定  

平成14年度「21世紀COEプログラム」の研究教育拠点の選定について
平成14年度「21世紀COEプログラム」審査結果について [審査結果の概要]
採択状況一覧 [申請件数:採択件数]
分野別採択状況 [拠点プログラム名 機関名 主たる専攻等名 職名 拠点リーダー名]
11 東京、京都
7 名古屋、大阪
5 東北、慶應義塾早稲田
4 北海道、東京工業、九州
3 筑波、立命館
2 東京農工、東京外国語、横浜国立、豊橋技術科学、奈良先端科学技術大学院、広島
1 帯広畜産、秋田、群馬、お茶の水女子、長岡技術科学、信州、名古屋工業、岐阜、金沢、神戸、鳥取、愛媛、佐賀、長崎、熊本、宮崎医科、静岡県立、大阪府立、大阪市立、愛媛工業、青山学院、北里、国学院、上智、玉川中央、東海、日本、法政、愛知、名城、近畿
世界最高水準の研究教育拠点に50大学113件選定 Yomiuri On-Line(10月3日00:59) 
重点助成の「21世紀COE」に50校、国立大が7割 asahi.com(10月2日23:42) 
世界的研究拠点に東大など50大学選定 毎日Interactive(2002.10.02) 
 国公私立163大学の464件の申請から、50大学、113件:
 「生命科学」     28件
 「化学・材料科学」  21件
 「情報・電気・電子」 20件
 「人文科学」     20件
 「学際・複合・新領域」24件
 

20021001【メモ】”知”は誰のものか〜揺れる知的所有権〜  

NHKスペシャル 変革の世紀 第3回 7/14(日)21:00〜
”知”は誰のものか〜揺れる知的所有権〜
http://www.nhk.or.jp/henkaku/closeup/03/ 

ここで紹介されるエリック・エルドレッドさんの主催する電子図書館:Eldritch Press
http://www.eldritchpress.org/ は、「著作権 ⇔ パブリックドメイン」の実例である。

しかし、アメリカのメディア産業(エンターテインメント業界と出版業界)の主張する著作権期間の延長が認められた。
「米国西海岸時間2002年2月19日 著作権独裁者の勝利」
http://www.asahi.com/english/svn/gillmor/K2002022300721.html 
 


20020712【資料】山岸駿介さんの「大学改革の現場へ」   

山岸駿介. 大学改革の現場へ 高等教育シリーズ〈111〉
ISBN:4472302616
玉川大学出版部 (2001-12-15出版)

大学・メディア・施策への提言・苦言!「平成の大学改革」は、何をしてきたのか。
1章 大学改革の最前線―2001年夏の衝撃
2章 大学報道を考える
3章 大学人の志
4章 大学入試への提言
5章 政策というシナリオ
6章 国立大学の独立行政法人化
7章 離陸する大学改革

「選抜の働かない大学(ノン・セレクティブ、フリー・アドミッション)に流れ込む学生について、'97 中教審答申は応えていない。高校での学習意欲を刺激する大学入試という存在がなくなる。高校生活の緊張がなくなる。さらに、大学入学後の学習意欲も衰退する。」(p.110)



この本は、文部科学省の政策的な面からの分析、メディアによる高等教育の取り上げ方の皮相的な点の指摘、大学人の危機感の欠如など、内部の人間とは異なった客観的な観点から大学改革を捉えている。中央教育審議会、臨時教育審議会、大学審議会の関係など、知らないことも大変多く書かれていて、不勉強を再認識させられる。

これから継続して山岸さんの発信している情報を追いかけてみたい。とりあえず、以下のコラムなどからはじめるつもりである。(インターネットによって、積極的に情報発信している人の発言はとても追いかけやすくなっている)



早稲田大学広報誌『月刊 Campus Now』 山岸さんのコラム
 CAMPUS NOW 2002/4号 TREND EYE-視点- 図書館と誇り [pdf 20KB]
 CAMPUS NOW 2002/5号 TREND EYE-視点- 大学改革の足元 [pdf 398KB]
           「未完の大学改革」(中公叢書 2002-04)に少し触れている。


この「図書館と誇り」(2002/4)では「勉強に休日はない」として、日曜・祝祭日の開館をはじめた旧帝大の一つである国立大学図書館が紹介されている。図書館長の発案に図書館員は反対したが、大学の事務局長が文部省の図書館担当課長を経験していて、大学における図書館の重要性を知っていたので実現したらしい。

(この図書館長[U先生]の名前を図書館員ならば知っていてもらいたいものであるが・・・)
 
このU先生には、日曜・祝祭日開館のその後の「波及」をきちんと調べた後、教育と大学に図書館がどのように絡んでいけるのかについての講演を頼みたいと打診してあるが、果たせないでいる。最近の図書館サービスと今後の方向に自信がもてないせいである。

一生懸命勉強してる学生が、閲覧席がうるさすぎるとカウンターに怒鳴り込んでくる。こういった声に支えられて仕事をしているが、図書館を学習・研究という厳粛な雰囲気に変えることができないでいる。図書館のいろいろな使い方があってもいいのかと思う反面、伝統的な図書館のイメージこそ少子化時代・IT時代の今後の方向であるという気もする。

また、資料収集と開館時間の延長、そしてカウンターでの良質な対面サービスを実現できれば、後は利用者まかせでよいのではないかとも考える。そのためには図書館員はどう動けばよいのか。現在の人員・予算・施設でそれが可能なのか。不足しているならばどのように補っていくのか。強力な指導力をもったリーダーが必要なのか。

もうU先生は図書館に期待していないのか・・・。



『大学研究』第22号 (2001年3月発行)
第1回短期集中公開研究会報告 「大学経営人材の養成をめざして」
 大学経営人材の養成をめざして 山本眞一(筑波大学)
 大学経営人材の養成をめざして 諸星 裕(桜美林大学)
 大学経営人材の養成をめざして 喜多村和之(私学高等教育研究所)
 大学経営人材の養成をめざして 村上義紀(早稲田大学)
 大学経営人材の養成をめざして  孫福 弘(慶応義塾大学)
第2回短期集中公開研究会報告 「大学職員の役割とその在り方」
 大学職員の役割とその在り方 山本眞一(筑波大学)
 国立大学の現状と将来への期待 久賀重雄(一橋大学)
 私立大学職員の役割と可能性 山岸駿介(多摩大学)
 私学財政と予算制度 坂本 一(名城大学)
 今後の国立大学の職員像 村田義則(文部省)
 大学職員の役割とその在り方 村上義紀(早稲田大学)
論文
 高等教育と大学運営-大学経営人材養成の観点から- 山本眞一(筑波大学)
 大学経営研究の基礎概念 両角亜希子(東京大学大学院)

『大学研究』第20号(2000年3月発行)
 大学満足度調査から見た大学教育の今後の課題 足立 寛


20020616【メモ】コピーレフトのマークとロゴを提案  

藤田節子さんの「デジタル時代の著作権−−最近の図書館を巡るわが国の動向と問題点」(2002.6.15 鶴見大学図書館)をきいた。「参考」にあげた話題もすべて網羅された非常に整理された講演だった。普段は、著作権のグレーな部分や、審議中の部分を考えることなく日常業務に流されているので、改めて著作権について考えるよい機会になった。

さて、その場での「ホームページ上の情報は図書館所蔵資料でないので31条コピーはできない」と「ホームページは公開の時点からコピーフリーを前提としているのではないか」という質疑から、コピーレフトについて改めて考えた。

  • コピーレフト(Copyleft)とは、1983年にリチャード・ストゥールマン(Richard Stallman)がGNUプロジェクトをはじめたときに提起したコピーライトと対をなす権利概念で、著作者の同定や著作物に対する基本的な権利を認めつつ、当該作品を再頒布するだけでなく、作品に変更を加えて改良することを広く認めた権利概念。
コピーレフトマークコピーレフトロゴ(CL)(すでにこのようなマークが存在しているのかもしれないが、とにかく作ってみた)

「コピーレフトの表示されたホームページは、変更を加えない再頒布は自由」という運動の推進は考えられないだろうか。コピーレフトはコンピュータソフトが改良されることによって機能を高めていくという流れで変更も自由になっているが、論文などは、改変を加えられるとオリジナルとの区別がつかなくなるので、変更は不可としたほうがよいだろう。
 
情報の社会的蓄積・提供装置としての図書館は、著作権のさまざまな議論と並行して、パブリックドメインやコピーレフトの運動を積極的に推進することにより図書館機能の社会的認知を高めるべきである。

参考:
【横浜市の著作権関連の話題】
新文化 2001.2.15号
横浜市立図書館18館でセルフコピーサービスを
導入 著作権法31条に抵触か
問題提起 松本功(ひつじ書房代表取締役)
http://www.hituzi.co.jp/library/yokohama-sinbuka.html

【多摩市の話題】
複写サービスができる「著作物の一部分」とはどの範囲のことをいうのでしょうか。
http://www.cric.or.jp/qa/cs03/cs03_4_qa.html

【著作権処理に関する情報ページ】
学術資料に関する国内の著作権処理の最新動向
http://www.sunmedia.co.jp/ccs.html

【Tasini vs The New York Times】
2002年05月19日 朝刊 読書4  014 00560文字
怒れる米国の作家たち 秦隆司(海外事情@New York) 

2001年06月26日 夕刊 2社会  018 00339文字
電子情報で再利用「著者の承諾必要」 新聞記事などで米連邦最高裁 

Tasini v The New York Times
http://www.nwu.org/tvt/tvthome.htm

【著作権の具体例の資料2点】
大学図書館における著作権問題Q&A
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/Kdtk/copyrightQA.pdf

ISBN:4820400118
図書館活動と著作権Q&A / 日本図書館協会著作権問題委員会編著
東京 : 日本図書館協会 , 2000.6, 64p ; 21cm 
015/N 11538174 

【著作権関連サイト】
著作権全般 社団法人著作権情報センター  
 http://www.cric.or.jp/

日本の著作権処理3機関:著作物の複写 (コピー) に関する権利の集中処理を行う3つの機関  

 社団法人日本複写権センター:JRRC 「R」マーク 
  http://www.jrrc.or.jp/

 学術著作権協会:JAACC 略称「学著協」
 (学協会著作権協議会が1999年4月1日に改称)
 (株)学術著作権処理システム:ACCS  
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaacc/

 (株)日本著作出版権管理システム:JCLS 「JCLS」マーク 
  http://www.jcls.co.jp/



20020604-4【メモ】「21世紀COEプログラム」審査要項について  
世界最高水準の研究教育拠点形成を目指し大学に資金を重点配分する文部科
学省の「21世紀COEプログラム」は呼称に問題があるとして不評であっ
た「トップ30」を改称したものである。
 
10分野に区分された学問分野にそれぞれトップ30をランク付けし、平成14年
度は5分野について申請を受けつけ、審査が行なわれる。1件当たり年間1-5
億円程度で、支援期間は原則5年間。

●生命科学: バイオサイエンス、生物学、医用工学、生体工学、農学、薬学等
○医学系: 医学、歯学、看護学、保健学等
●化学、材料科学: 化学、材料科学、金属工学、繊維工学、プロセス工学等
○数学、物理学、地球科学: 数学、物理学、地球科学、応用物理学等
●情報、電気、電子: 情報科学、電気通信工学等
○機械、土木、建築、その他工学: 機械工学、システム工学、土木工学、建築工学等
●人文科学: 文学、史学、哲学、心理学、教育学、演劇、言語学、芸術等
○社会科学: 法学、政治学、経済学、経営学、社会学、総合政策等
●学際、複合、新領域: 環境科学、生活科学、エネルギー科学、地域研究、国際関係等
○学際、複合、新領域
※ ●印は初年度(平成14年度)、○印は次年度の募集・選定を示す。
 
国立大学は独立行政法人化に向けて、校舎の増改築が進行している。また、
学術情報の流通基盤の充実について(審議のまとめ)2002/03/12答申」でも
電子ジャーナル等の体系的な収集のため、電子ジャーナル導入経費の拡充が
求められ、平成14年度から予算が措置されている。
 
私立大学は、手厚い保護をうけて競争的環境に踏み出す国立大学の状況を把握
して、さらに、20020604-3で述べた私立大学の「欠員率」をしっかりと受け止
めて、今後の進むべき道を誤りなく決定する必要がある。

Top30より「学生支援」こそが、これからの多くの私学が進むべき方向である。


20020604-3【メモ】私立大学「欠員率」 全国四九三校の「極秘データ」[2002.11.3 追加]  
選択」(2002.6)によって、2001年度入試における私立大学493校の「欠
員率」の「極秘データ」が公開されている。定員、志願者数、入学者数、
充足率をワースト順で個別大学名でリストしている。これは以下の動向ま
とめの個別データである。

平成12年度私立大学・私立短期大学の入学志願動向(II). 月報私学. No.33, p.10-11 (2000.9)
平成13年度私立大学・私立短期大学の入学志願動向(II). 月報私学. No.45, p.10-11 (2001.9)
平成14年度私立大学・私立短期大学の入学志願動向(II). 月報私学. No.59, p.6-7 (2002.11)

中央教育審議会大学分科会 平成14年9月12日 参考資料1 基礎データ 大学・短期大学の規模等の推移(グラフ) 
18歳人口は、H.12:151万人、H.13:151万人、H.14:150万人、H.15:146万人と3年間は横ばいで、H.15から減少に転じる。
 
定員が半分に満たない大学もカットされるべき補助金が特別措置により交
付されている点が非難されている。国立大学が独法化で揺れたとしても、
それは経営危機の私学とは異なる次元の話である。
 
私学の進むべき方向は学生の父母までをも取り込んだ総合的なサービスの
提供であろう。IT化というより、ヒューマンなコミュニケーションが重要
になってくる。図書館員にとってさらに難しい時代がやってくる。


20020604-2【メモ】「本コロ」のUSA版!『理想なき出版』  

理想なき出版 Bk1でのキャッチコピー:「本コロ」のUSA版!
アンドレ・シフレン著 勝貴子訳 柏書房 2002.5

柏書房から先日配本されたアンドレ・シフレンの『理想なき出版』という本です
この本はユダヤ系亡命ロシア人の出版者の息子が おもいがけずもかつて父のか
かわった出版社で仕事をすることになってから現在に至るまでの経緯をおもに書
いたものですが いってみれば現代アメリカの書籍出版の一断面をしっかりえが
いています
六〇年代から七〇年代へかけての華やかなとき メディアコングロマリット傘下
での困難なとき 親会社のランダムハウスの変容 米国の書籍出版の動向をある
視点(民主主義を基盤とした左翼的なもの 日本とは別種の)から見透し そし
て独自にノンプロフィットの出版社を立ち上げる過程と現在を報告しています
原稿整理や索引 訳注の作成をしながら 日本とまったく異なる事情の出版の世
界を見たおもいがします(逆に共通している部分もあったりもします) 流通の
違い 書籍と雑誌はまったく別であること(たとえば索引には雑誌編集者は一人
も収録されていません) 財団からの基金による運営 日本の大手出版社と米国
のそれとの違い などなどそしてにこだわる著者の行き方には ジェイソン・
エプスタインのたどった道とは異なりますが アメリカの出版者というか編集者
の誇りのようなものを感じました
登場する著者 書名をみるだけでも興味深いとおもいます 出てくる著者をほん
の少し紹介します
マルグリット・デュラス グンナー・ミュルダール ヤン・ミュルダール ペー
ル・ヴァールー マイ・シューヴァル スタッズ・ターケル ジョン・ダワー 
ノーム・チョムスキー [以上、U氏の紹介文]

出版、わが天職モダニズムからオンデマンド時代へ
J.エプスタイン著 堀江 洪訳 新曜社 2001.12


20020604-1【メモ】公立図書館における電子図書館のサービスと課題に関する実態調査報告書  
公共図書館の上記報告書が公開されました。

公共図書館でのDBの利用状況がわかります。県立図書館でさえオ
ンラインDBを利用しているのは47館中の17館、利用者に提供
しているDBは朝日新聞DNAの4館などです。

固定料金のDNAや日外の雑誌記事索引などはすべての市町村図書
館で提供してもらいたいものですが、お寒い状況です。

全国公共図書館協議会 
2001年度 公立図書館における電子図書館のサービスと課題に関する実態調査報告書
2002年3月発行
 [PDFファイルのp.43-46]
  V 電子資料の利用について
  (1) 商用オンライン検索システム
  (2) 主要オンライン検索システムの利用状況


20020601【ツール】英語のホームページを読むときの強力な支援ツール  
ホームページを丸ごと翻訳するWEB翻訳はサーチエンジンのExcite社によって提供されている。自分の管理する日本語ホームページの英語による提供もこの機能を使って実現できます。

単語ベースでは、以前使っていたBabylonが有料化されたので、現在は英和辞書の「英辞郎」(100万語収録)を「PDIC」で使っています。「英辞郎」の辞書ファイルのダウンロードにはNIFTY英会話フォーラムへのアクセスが必要です。NIFTYのID/PWがない場合は、(1800円)を買うとよいでしょう。Web版はアルク社による「英辞郎 on the Web」で提供されています。


20020526-2【資料】本と教育の再生  
佐野真一. だれが「本」を殺すのか 延長戦 ISBN:4833417383 プレジデント社 (2002-05-03出版)
     第1部 講演・対談・インタビュー
     第2部 書評:『本コロ』は、だれに、どう読まれたか
だれが「本」を殺すのか」の行間が、公演、対談で明らかになる。

古由紀子. 大学サバイバル―再生への選択ISBN:4087201228 集英社新書 (2001-12-19出版)
     第1章 学生が集まらない!
     第2章 「学力低下」を考える
     第3章 変わる学生気質
     第4章 揺らぐ「基盤」
     第5章 国立大学は変われるか
     第6章 合従連衡の時代
     第7章 岐路に立つ短大・女子大
     第8章 多様化する学びの形
     第9章 早慶戦・番外編
     第10章 サバイバルに向けて
著者は読売新聞社会部記者。
「少子化に伴い二〇〇九年には、大学・短大「全入時代」がやって
 くる。今や定員割れは当たり前。大学の倒産も現実味をおびつつ
ある。さらに企業など社会が大学に向ける目も厳しくなっており、
若者のモラトリアムとしての大学は消滅し、中身の充実が求められ
ている。大学間競争の激化、統合再編など「生き残り」をかけた動
きも急だ。国立大学の「法人化」も間近に迫る。いままでの常識で
は考えられなかった状況に、大学はさらされている。大学はどこへ
行こうとしているのか。変貌する大学の姿を、現場の新聞記者が多
面的に解説する。」

山崎正和(劇作家・東亜大学長[山口県下関市]).
私立大学混沌の現場から:名もない大学に赴任して私の教育観は変わった. 文藝春秋 2002.6


20020526【メモ】世界のマガジン2,000タイトルのe-コマースサイト  
あるMLで、世界のマガジン2,000タイトルのe-コマースサイトの存
在を知りました。Amazon.comのマガジン版で、2001年3月頃に営業
を開始したようです。図書館向けというより個人向けサービスです
が、どこかで紹介されているのでしょうか。

http://www.variety.ne.jp/
サービス概要:
『VARIETY』は、世界各国の洋雑誌をオンラインで販売するEコマー
ス・サービスで、米国ニューヨークに本拠地を置く、VARIETY USA,
Inc. により企画・運営されています。『VARIETY』は、世界の活き
た情報メディアである数々の優れた洋雑誌を、質の高いサービスと
ともに提供していくことで、これまでの問題点を一掃し、日本の洋
雑誌流通事情を変えていきます。

『VARIETY』の紹介記事です。
Akira Nakamura, Variety USA
The goal: Sell US mags to Japanese readers -- at US prices.
DATE: March 2001 issue
http://www.japaninc.net/mag/comp/2001/03/mar01_alley3.html


20020510-2【メモ】2005年度までに全教室の高速インターネット接続:「e-Japan」改定案  

「2005年度までに、すべての公立小中高等学校等の各学級の授業においてコンピュータを活用できる環境の整備」など317項目が期限を決めて進められていく。全国の公立学校(約四万校)のインターネット接続が達成され、次の段階として、2005年までに全教室(約四十五万教室)が高速インターネットで常時接続される予定。

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部) の 「e-Japan重点計画」に掲げられた施策の推進状況の調査報告(2002年春) によれば、文部科学省関連では以下の項目があがっている。公共図書館と学校ではIT環境が整って、インターネット利用が活発になり、大学では2006年以降の入学者は一定程度のITスキルを身につけていることになる。 

 2001年度中
  ・IT基礎技能講習の実施にあわせ、全国の公民館、図書館等にパソコン等の整備
  ・大学の組織編制の柔軟化のための制度の改正
 2002年度から
  ・小学校で、「総合的な学習の時間」や各教科でのIT活用 
  ・中学校で、「総合的な学習の時間」や各教科でのIT活用、技術家庭科「情報とコンピュータ」を必修化 
 2003年まで
  ・学部の学科の設置認可について検討、結論
 2003年度の入学者から  
  ・高等学校で、「総合的な学習の時間」や各教科でのIT活用、普通教科「情報」新設
 2005年度まで
  ・各教科用コンテンツ、博物館、図書館等の学習資源をデジタル・アーカイブ化したコンテンツ等を作成し、
   インターネット提供
 
気になるのは、「情報」や「総合学習」で図書館がどのように取り上げられるのかである。「情報」の教科書では図書館という文字さえ出てこない可能性が高い。「総合学習」では個々の先生の取り組みにかかっている。2006年からの新入生はインターネットで調べても、本では調べないという調査方法を身につけているに違いない。それだけに、紙の本の有効性を図書館がどれだけ伝えることができるのかが、IT時代の図書館の大きな役割になってくる。

だれが「本」を殺すのか 延長戦』では、本と図書館について以下のような指摘がある。
  本は遅効性のメディアである (p.24)
  いい本は解答がなくて問いがある (p.34)
  図書館の利用者が図書館の正しい使い方をみんな知らないので、これからは図書館教育が重要である (p.110)
  本は人と人との関係を学ぶ基本的な練習道具である (p.57)
  本は「考えるヒント」を提供し知恵を授けてくれる (p.306)
 
簡単に解答を出してくれるインターネットは便利な道具ではあるが、本の楽しさとセットにしないまま使い方を誤ると大学の教育サービスの質を低下させるおそれが大きい。このあたりを図書館員は認識しなければならない。


20020510-1【メモ】大学全入時代、2002年度私立大学志願状況   
 旺文社 大学進学Information 
  どうなるこれからの大学入試: 全入は平成21年度より早くやってくる
  15年入試戦線 志願者はこう動く: 2002年度私立大学入試の志願状況は前年度比6%増

 河合塾教育情報部の私大志願状況調査:集計校の志願者数は6.5%増
  2年連続で志願者数が増加した要因を以下のように分析している。
    ・昨年同様18歳人口に変化がない
    ・現役志願率の上昇や女子の四年制大学志向の更なる強まり
    ・浪人の受験者数が増加
    ・大学入試センター試験の難化による国公立大から私大への流れ 
  内外教育(2002.4.2, p.12)には志願者数Best20が掲載 参考「内外教育」目次集 

 代々木ゼミナール 駿台予備学校 城南予備校 

 学校が変わる時(京都新聞)
  二〇〇九年には「大学全入時代」: 学校法人間で短大を移転する「設置者変更」 など
   <2009年問題> 日本の18歳人口は、1992年の205万人をピークに年々減り続けている。99年から2002年にかけては、150万人台で推移する「階段の踊り場現象」が起きているが、03年以降、少子化が一気に加速する。09年には121万人となり、統計上、大学短大の総入学定員と受験生数がほぼ同数の「大学全入時代」がやってくると予想されている。

 Inter-edu[教育ポータル]
  新指導要領を考える 大学全入時代は本当にくるのか? 


20020508【メモ】ポット出版の「ず・ぼん」の記事全文公開    
電子ジャーナルのことを調べていたら「ず・ぼん」の全文記事が公開されていました。著作権者の了解がとれた記事と最新号を除いたバックナンバーの無料公開です。「アメリカの医学データベース「メドライン」の無料公開/岡部一明」も読むことができます。
 
情報発信者・個々の出版者の一つ一つの積み重ねから、新しい形の情報流通ができあがっていくのだと思います。大学図書館も情報や電子ジャーナルを消費するだけの発想を転換して、消費者から、せめて情報発信の支援者に脱皮する必要があります。
 
さらに「デジタル時代の出版メディア」の続編として、同書の著者である湯浅俊彦さんが「デジタル時代の出版メディア・考」を週一回連載されています。必読です!! 
 
さらに、紀伊國屋POSデータの自社分の公開も行われています。紀伊國屋のサーバーにリンクされているので、他の出版者でも同じ試みがなされているのでしょうか。

と、そこで、紀伊國屋書店のホームページをみたら、リニューアル(4月1日から)していました。以前のデザインより見やすくなっています。個々のページの構成も、渋い色使いと構成ですっきりしています。こうしたリニューアルの後も、以前のホームページのトップページだけでもアーカイブとして残しておくと面白いのですが・・・。ホームページのデザインの歴史を調査しようとしても不可能な状態になっています。


20020429【メモ】学術情報の流通基盤の充実について 平成14年3月12日  
学術情報の流通基盤の充実について 平成14年3月12日
 文部科学省 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会
 情報科学技術委員会 デジタル研究情報基盤ワーキング・グループ
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/toushin/020401.htm

 1.学術情報の流通基盤に関する現状
 2.学術情報の流通基盤に関する基本的方策
 3.学術情報の円滑な流通を図るための当面の具体的方策

 参考資料
 1.学術分野における出版の現状と電子化の推移
 2.学術雑誌収集の現状
 3.大学からの学術情報発信
 4.学協会からの学術情報発信
 5.電子的な学術情報の流通の全体像(イメージ)
 6.体系的な電子ジャーナル導入のための関係機関の連携(イメージ)
 7.大学からの情報発信(イメージ)
 8.学術コンテンツポータルシステム(イメージ)

電子ジャーナルの収集と電子ジャーナルによる情報発信の充実について提言している。電子ジャーナルを収集するための財政基盤の整備、メタデータによる所在情報の整備、情報発信の強化策としてのJ-STAGE国立情報学研究所(NII)による電子ジャーナルの流通支援、NDLのアーカイブ機能、などの推進が具体的な方策としてあげられている。

この審議のまとめで電子ジャーナルの現状と整備方針がはっきりして、電子ジャーナルも実用段階に入ったといえる。後は、個々の図書館が、どのように収集を行い、どのように提供していくのかを決めていかなければならない。

電子ジャーナルの動向把握のためには、尾城さんの電子ジャーナルに関する日本語文
献リストと、土屋先生の講演録がよい。


20020420【メモ】国際ブックフェア、著作権、大学ランキング、教育貿易  
4/20(土)は「東京国際ブックフェア」と著作権に関する講演会の参加者を見物してから、新宿の工学院大学で、FMICS月例会「大学ランキング」に参加してきました。

「東京国際ブックフェア」は、書店向け商談会、著作権取引、図書館・学校関係者への販売促進、専門家・一般読者への直接販売など、世界25カ国より550社の出版社が一堂に出展するアジア最大規模の本の見本市です。前回の東京国際ブックフェア2001には、過去最高の42,369名が来場したそうです。子供連れも多く、職種・年齢層は商店街の人混みと同じです。

今年は図書館関連では以下の講演会が開催されたようです。午後からの講演会には参加したかったのですが、大学人としては別件の「大学ランキング」をきくことにしました。

  4月20日(土) 10:30−12:00 出版の今、図書館の今、を語る
      フリーライター 永江朗
      (株)文化通信社 編集部 星野 渉
      浦安市立中央図書館 本多 光明

  激変する出版業界の状況とその本質は何か。その中で図書館との関係をどう発展させていくか。個性的で魅力ある出版、図書館の未来を語る。出版の今、図書館の今、を語る。

  4月20日(土) 13:00−15:30 
   図書館における著作物などの利用をめぐる最近の動向
      千葉大学附属図書館長、
      文化審議会著作権分科会図書館ワーキング・グループ委員 土屋俊
   デジタル時代の著作権:図書館における電子出版物の利用と提供
      国立国会図書館逐次刊行物部複写課 南 亮一

  デジタル時代の図書館における資料提供は、著作権との関係でどうあるべきか。文化審議会著作権分科会における最近の審議動向と、電子出版物の適切な利用と提供のために、著作者の権利やその権利を制限する規定とがどう関わるかを講義する。 

著作権では、国公私立大学図書館協力委員会から以下の原案が作られて公開されている。
  大学図書館における著作権問題Q&A   
  (国公私立大学図書館協力委員会著作権問題拡大ワーキンググループ)
 

「FMICS:高等教育問題研究会」では、「大学ランキング」編集者の話を聞いた。「ランキング」は、受験生のために偏差値だけでない大学選択を支援し、全国の大学にとっては自分たちが一番になる指標を提供している。自分たちで一番になるものを考え出すことが肝心というのが結論の一つでした。

大学ランキングはこれまでに3つ発行されているが、河合塾のものは中断している。

 大学ランキング
  / 朝日新聞社, 1995年度版-2003年度版(2002.5)【継続中】
 
 大学図鑑! : 有名大学のすべてがわかる!
  / ダイヤモンド社, 2000年度版-2003年度版【継続中】
 
 日本の大学
  / 河合塾, 東洋経済[新報社]共同編集 1993年度版-2001年度版【中断】
 
 わかる!学問の最先端 : 大学ランキング
  / 河合塾編・著 ; 理科系編. -- 宝島社, 2001. -- (別冊宝島 ; 577)
 学問の鉄人 : 大学教授ランキング
  / 河合塾編著 ; 文科系編. -- 宝島社, 1997. -- (別冊宝島 ; 322)
 生き残る大学 : 大学ランキング18分野TOP30.
  -- 宝島社, 2002. -- (別冊宝島Real ; 030)
 
 アメリカ大学ランキング―米国50州1500大学 ISBN:4896848152

大学ランキングについては、編集者自らの解説が以下にある。図書館はかなり注目されているので、もっと自らの潜在能力を発揮しなければならないだろう。 
 
 進学の広場(朝日新聞社)
 シミケン(清水建宇 タテオ)の「大学幕の内」(November 08, 2001 で終了) バックナンバー 

  January 06, 2000 「大学ランキング」とはなにか?
  「入試の偏差値」という唯一のモノサシで測られてきた大学を、200以上のモノサシで多角的に測り直すという試みである。キラっと光る個性的な大学は、どれかの指標でランクインするわけだから、大学にとってプラスの側面もあるはずだ。

  May 18, 2000 大学図書館は知力の源泉 前編
  古代から、図書館は学問研究の母胎であり、ゆりかごだったわけだ。・・・図書館こそは大学の根源、建物にたとえるなら大黒柱といってもいいだろう。

  May 25, 2000 大学図書館は知力の源泉 後編
  蔵書数・年間受け入れ冊数・受け入れ雑
  誌種数・年間図書館経費・学生への貸し出し数を学生数で割って総合化した「学生一人あたり図書館指標」のランキングである。・・・私立大学でランクインした国際基督教大学、天理大学、鶴見大学はここ数年、ベスト10の常連校だ。図書館に力を入れようという大学の姿勢がはっきり表れている。

  June 01, 2000 大学図書館は知力の源泉 付録
  「学生1人当たり図書館費用」ランキングを紹介したい。このランキングは、大学がどれほど図書館を重視しているか、もっと言えば、その存在意義である「知」をどれほど愛しているかを計るバロメーターになると考えるからである(末尾の数字は学生1人当たり図書館費用=単位は円)。

  June 22, 2000 「大学図書館」篇に論議沸騰
  図書館でがんばっている大学、外国人教員や留学生に門戸を開いている大学、障害者に優しい大学……それぞれに違うモノサシを当てて、偏差値の陰に隠れている大学の個性に光を当てようという試みなのです。 ・・・ 図書館による大学評価は学部学生、または大学の学部学生に対する姿勢の評価であって、研究レベルの評価には向きません。私も、学部学生の勉学意欲・大学の支援度のモノサシとして記述しています。
 

5月のFMICSは、米国からの教育サービスの輸出についてである。教育をサービスとしてとらえ、WTOによる規制緩和にどのように対応するかが討論されるはずである。しかし、5/18は大学の職員旅行を優先するので、大変に、大変に残念なのだけれども、FMICSには不参加です。発表者は以下の記事を書いた記者なのですが・・・。

  特報 知られざる“日米教育摩擦”を追う
  「大学」輸出もくろむアメリカに、うろたえる文科省
  YOMIURI WEEKLY 2002年3月17日号


20020204【メモ】規制改革の推進に関する第1次答申  
規制改革の推進に関する第1次答申
 第1章 重点6分野について
 3.教育
   工業(場)等制限法の在り方についての抜本的見直し、都市部への大学進出が可能になる
 
20020202【メモ】新しい大学のカタチを考える:キャリアカウンセラー・地域人財を活かす  

潮木研究室のホームページ<http://www.musashino-wu.ac.jp/ushiogi/index.html>
 →最近書いたもの<http://www.musashino-wu.ac.jp/ushiogi/recentpub/98appub.html>
 →「体験学習を通じた一年次教育ーー武蔵野女子大学現代社会学部の事例」 
 →「学校も変らなければ− 地域社会の人材をキャリア・カウンセラーとして登用する試み
    「企業と人材」Vol.34,No.774(2001年7月20日)、25−27頁。
 →「キャリア開発セミナーの導入」(武蔵野女子大学「教学運営ニュース」)
20011112【メモ】大学の破綻処理[2002.11.2追加]  
大学の破綻と再生処理が公然と議論されるようになった。

全国の有力私立大学121校が加盟する日本私立大学連盟では、私立大学の「破綻処理策」を固めた。内容は、定員割れなどで赤字が続き、経営内容の悪い私立大学には、他大学との「合併」などを勧告する。経営が改善する見込みがない場合には、廃校をも促す。少子化の影響で私大の半数近くが赤字に陥っており、同連盟は危機管理体制の強化を急ぐとしている。『大学に破綻処理策』朝日新聞 2001.6.10(日)
 
大阪国際大学(大阪府枚方市)と大阪国際女子大学(同・守口市)の統合が、2002年4月に予定されている。両校は学校法人・大阪国際学園が経営する同一法人であるが、女子大の人間科学部を国際大学に新設する形で一つになる。また、2000年4月に短大から4年制に転換したばかりの新設大学である広島安芸女子大学(広島県・坂町)は、福島県の専門学校経営者を新理事長に迎え入れ、この経営者の資金支援で再建を目指すと発表した。定員195人に対し、入学者は初年度32人、今春も38人で赤字経営に陥っていた。『大学再編始動・私立大学−破綻回避へ経営者交代へ−』日本経済新聞 2001.9.23 
 
◆リクルート社の発行する大学・短期大学・専修学校のための「カレッジマネジメント」No.111(2001年11・12月号)で「大学の再生と破綻」を特集した。
 ◆法的検討会:経営危機回避への備え 藤田幸男、佐藤英善、霧島甲一、松本香
  カレッジマネジメント. 19(6) (通号 111) p.4-18 (2001.11/12)

ゴーイングコンサーン(継続企業)の前提が危うい
 定員割れが急速に増加
 借金返済と手元資金のバランスをとる
 外からわかりにくい経営実態
 申請時チェックと規制緩和の兼ね合い

私大連盟も危機回避について検討を始めた
 増えるだけで淘汰のメカニズムがない
 予防策から破綻処理までの3段階
 どこがどこまでやるか、役割分担が重要

公認会計士協会でも会計上の問題を検討
 問題の洗い出しから帳簿上の処理へ

分利・分割に対する基本的スタンス
 学部を切り離して譲渡することはできるのか
 合併で再生できればベスト

合併はどんなケースがうまくいくのか
 理事の交代が一番波風のたたない方法
 マッチングの成否は学内の納得感
 
基本金の扱いをどうするか
 簿価なのか、時価なのか
 人的資源会計や「のれん」も適用されるか
 
「清算」に関する法的な手順と考え方
 最後の手段として頭の中に入れておくこと
 統廃合という角度から整理してみる
 手法は3つに分類できる
 統廃合の前提は債権の縮減
 では債権者とは誰か 

付随して生じるさまざまな留意点
 労働者の権利は劣後扱い
 手続き発生の場所と人的スタッフの問題

最大の問題点は在学生の処遇
 修学契約の維持をまず確保するには
 
民事再生法は本当のところ使えるか
 学生の地位がここでも中心問題となる
 5月申請、年内解決しか道はない

予防策はディスクロージャーと経営評価
 早めの見極めと決断が経営者の責任
 第三者による経営評価も有効

資料1 私学経営の現状
 <1> 定員割れの現状 
 <2> 主要な財務分析比率の推移と分布(大学法人) 
 <3> 主要な財務分析比率の推移と分布(短大法人) 

資料2 学校全体の収容定員充足率と帰属収入差額比率の分布

資料3 学校法人の経営困難の基本的なシナリオ
    経営困難をチェックするための判定指標の例
 
資料4 国公立大学の統合計画 
 
 平成14年10月
 
 筑波大学 + 図書館情報大学
 山梨大学 + 山梨医科大学
 
 平成15年中
 
 東京商船大学 + 東京水産大学
 福井大学 + 福井医科大学
 神戸大学 + 神戸商船大学
 神戸商科大学 + 姫路工業大学 + 兵庫県立看護大学
 島根大学 + 島根医科大学
 香川大学 + 香川医科大学
 高知大学 + 高知医科大学
 九州大学 + 九州芸術工科大学
 宮崎大学 + 宮崎医科大学

 未定
 
 東京都立大学 +東京都立科学技術大学
   + 東京都立保健科学大学 + 東京都立短期大学
 富山大学 + 富山医科薬科大学 + 高岡短期大学
 大阪府立大学 + 大阪女子大学 + 大阪府立看護大学
 滋賀大学 + 滋賀医科大学
 佐賀大学 + 佐賀医科大学
 大分大学 + 大分医科大学

 計画なし
 
 旭川医科大学 
 浜松医科大学
 
 
 

 

国立大学の統合状況 (出典:毎日新聞2002年9月16日東京朝刊)

【02年10月統合】 
           筑波大・図書館情報大 
           山梨大・山梨医科大 
【03年度の統合に合意】 
           東京商船大・東京水産大 
           福井大・福井医科大
           神戸大・神戸商船大 
           島根大・島根医科大 
           香川大・香川医科大 
           高知大・高知医科大 
           九州大・九州芸術工科大 
           佐賀大・佐賀医科大 
           大分大・大分医科大 
           宮崎大・宮崎医科大 
【協議中】 
           群馬大・埼玉大 
           静岡大・浜松医科大
           富山大・富山医科薬科大・高岡短期大 
           滋賀大・滋賀医科大・京都教育大・京都工芸繊維大 

 ◆事例:650学校法人の『経営実態調査から 秘策などない。増収が見込めない中での地道な努力.
  カレッジマネジメント. 19(6) (通号 111) p.26-30 (2001.11/12)

外部委託業務 98.6%(大学426法人)
警備業務
清掃業務
学生食堂関係
建物管理業務(電気設備・空気調和設備管理等)
コンピュータシステムの運用、プログラムの開発・管理等
運転手業務(公用車・スクールバス等)
給与・賞与計算業務
受付業務
電話交換業務
その他
入学試験関係業務
図書館業務(司書等)
学生募集関係業務
総務庶務関係業務
経理業務 

92.5 
92.0 
87.3 
67.6
50.2 
37.3 
21.8 
17.1
17.1
16.7 
11.3 
10.6
 8.7 
 4.7 
 3.1 

*********
*********
********
******
*****
***
**
*
*
*
*
*

 

大学職員になりたい人の、そして大学職員のためのページ<http://www5a.biglobe.ne.jp/~mochikin/>→「教育時事」へ

東京大学全学職員連絡会議(東大職連)ホームページ<http://www.jca.ax.apc.org/toudai-shokuren/index.html>
→「最近のできごとと話題」:「国立大学の統合・再編へ向けた取り組み状況(文部科学省調べ、9月21日現在)」「私立大、破綻回避へ経営者交代」等の記事がある。

日経 大学・専門学校ガイド<http://campus.nikkei.co.jp/>
→「ウィークリーニュース」<http://campus.nikkei.co.jp/news/news.html>

私学高等教育研究所<http://www3.ocn.ne.jp/~riihe/>
アルカディア学報(教育学術新聞掲載コラム)、公開研究会の内容を本にした高等教育研究所シリーズの案内もある。No.5の「学生募集と私学経営」(2001.6)のデータが先の「カレッジマネジメント」で使われている。11月5日には第8回公開講演会「大学評価の国際的展望と日本の私学評価のあり方」がアルカディア市ヶ谷で開かれていたが、その隣では当館の新図書館システムである伊藤忠テクノロジー NeoCILIUS のユーザー会が開催されており、それに参加していた。

全私学新聞 <http://www.zenshigaku-np.co.jp/>

学校法人経営の充実・強化等に関する調査報告書 2001/10/30 <http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/10/011031.htm>

キーワード:私立大学連盟 大学 破綻処理 大学の破綻 


20011105【メモ】e-Japan計画と自治体ホームページと図書館の機能  
総務庁の調査によれば、今年四月現在で83.5%の自治体がホームページを開設している。前年比25.5%増で、数にして2,751になった。都道府県、政令市では全てが開設している。職員へのパソコン配備台数は、都道府県では1.1人に1台、市区町村では1.6人に一台で、開きがある。[読売新聞 2001.11.5 夕刊 p.19]
 
国のIT政策<http://www.kantei.go.jp/jp/it/>であるe-Japan計画により、自治体のIT化が急速に進んでいる。図書館のない自治体はあっても、ホームページを持たない自治体はない、という状況が来年、再来年にはやってくるに違いない。自治体自身による情報提供と図書館の情報提供は自ずと異なったものとなるが、住民サービスという使命では同じである。自治体はホームページ、図書館はデータベースというように機能分担はできないのだろうか。自治体が提供できない(しない)住民向けの情報サービスという隙間サービスが図書館の機能になるのだろうか。
20011002【反省】DL講習会のアンケート結果と反省点  

デジタル・ライブラリアン講習会(2001.10.1)で行った講習「インターネットの可能性」のアンケート結果(17名)を5点満点で集計しました。4.0を今度は目指すために、アンケートの自由記述からの反省点は、を書き出しました。
  講義内容   4.2 
  テキスト分量 3.5 
  テキスト内容 3.7 
  演習      3.6 
  討議内容   3.7 
  討議時間   3.5 
  質疑時間   3.6 
  −−−−−−−−−−
  平均     3.7 
  • 資料はインターネット上だけでなく、プリントでも用意する。(用意するのをうっかりしていました。受講生のみなさん、どうもすみませんでした)
  • 事例紹介から一つの方向性を明確に示す。
  • 質疑と討論の時間では公共図書館の役所的事情を聞くことができて、個人的に今後のために役立った。
  • インターネットが職員の意識改革の道具としても使えることを強く再認識できた。
  • 公共図書館員の情報リテラシーは大学図書館員と変わらないレベルである。

20010929【メモ】ADSL常時接続に切り替え  
2001年9月29日、やっと自宅からのADSL常時接続に切り替えました。大変に快適です。Yahoo!BB 参入によるブロードバンド低価格化の結果、プロバイダも変更せず、月額費用も同額で実現しました。
 
ADSLによって常時接続(定額料金で24時間接続)とブロードバンド(下り 1.5M、上り 0.5M)が実現しますが、特に大きな画像を見ることが少ないのでブロードバンドはADSLの主目的ではありません。もちろん早いに越したことはありません。
 
ADSLにした大きな理由は常時接続にあります。ホームページをメンテナンスする場合は、あちこちのホームページを参照しながらコンテンツを作っていくので、電話による接続ではづっと接続し続けるわけには活きません。また、その都度に接続するのは結構煩雑です。最近のホームページのメンテナンスが滞っていた大きな理由がこの点にありました。
 
ただ、すぐに常時接続に移行できなかったのは経費にあります。Yahoo!BBによる低価格傾向になるまでは、常時接続には月額4千円から6千円が必要で、さらに現在のこのホームページを維持するために、BIGLOBEとの契約を継続しなければならず、あわせて6千円/月から8千円/月の経費が必要になります。
 
従来の電話による接続では、プロバイダであるBIGLOBEに2千円/月、NTTに電話料として約2千円/月の合計4千円/月がかかっており、せめてこの金額の範囲で常時接続を実現しなければなりません。
 
今回、BIGLOBEeAccessの組み合わせで、常時接続で今までのホームページを維持して月額4千円が実現しました。インターネットの世界は「安い」「旨い」「早い」は当たり前なのです。このあたりを図書館も大学も見習わなければなりません。
 

20010701【メモ】『図書館の学校』が面白い  
NPO「図書館の学校」で編集し、(株)図書館流通センターが発行している『図書館の学校』が、業界の核心をついた指摘をしている記事を掲載しているので、よく読むようになった。文芸春秋にのったニューヨーク公共図書館の記事を書いた、あの菅谷さんもその続編を書いている。

菅谷明子. アメリカ公共図書館最前線. Vol.3 幼児から高齢者まで地域密着のサービス〜ブルックリン公共図書館.
図書館の学校. No.18, p.24-31 (2001.6)
 
ここでは、「日本にこそ必要なブルックリン的サービス」として、最後にまとめが述べられている。
 
「就職・進学情報、地域住民の出会いの場の演出、社会のサポート、行き詰まる学校教育を活性化させるための情報や自発的な学習の場の提供、そして情報テクノロジーのアクセスの保証とコンピュータ教育。ここに取り上げたものはブルックリンの主だったサービスをランダムに取り上げただけだが、実はこうしたサービスこそ今の日本に最も必要とされているのではないだろうか。図書館は地域社会の拠点として、もっともっといろいろなことができるはずだ。ブルックリン公共図書館の多様なサービスは、図書館の限りない可能性を物語っているのではないだろうか。」

自分の周りだけでなく広い範囲の顧客の要望にアンテナを張り、考え方や立場の異なる人の意見をよくきき、理想を議論することよりも実現可能なことから片づけて、周りに図書館をPRしていくことが、大学や自治体における緊縮予算の状況では必要である。
 

ネット書店であるbk1のコラム『三田徹・本屋の息子の独り言』は、単なる図書館批判ではない。社会にはいろいろな考え方を持った人たちがいるので、サービスを提供する側には、バランス感覚とターゲットを絞った戦術が必要であるし、提供する側も、普通の顧客の立場から普通に考え、普通に議論することが必要である。 

第25回 「出版不況は図書館のせい?(1)」(2001年6月18日UP)
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3b352d7cb6ecb01043b0?aid=&tpl=dir/01/01100000_0015_0000000034.tpl

「住民としてみたら、冗談じゃない、他に削るべきものがあるだろう、と文句も言いたくなる、はずなのだが、図書費削減の告知がされて数か月経つものの、一揆が起こったなどとは聞かない。
この図書館は、休日など朝から閲覧席が埋まってしまう盛況ぶりである。受験勉強に使っている学生もいるから、皆が図書を借りる訳ではないにしろ、なかなかの利用率と思われる。にもかかわらず、5割も一気に減らされて、デモのひとつも起こせないようでは、税金の無駄遣いも止められる筈もない。他の自治体も、減らしても大丈夫だと、右に倣えにならなければいいのだが。
もちろん、図書館自体が税の無駄遣いという考えもある。全く利用しない住民にとっては、無駄としか言いようがない代物だ。」

第25回 「出版不況は図書館のせい?(2)」(2001年6月19日UP)
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3b352d7cb6ecb01043b0?aid=&tpl=dir/01/01100000_0015_0000000033.tpl

「何だか不況に喘ぐ出版界から総スカンを喰らっているかのような図書館だが、一利用者の立場からは、ただでさえ少ない小遣いをこれ以上減らせるか、税金払ってるんだから、誰が読むのか分からないような本を置くより、話題の本をそろえてくれ、となるだろう。」

 
菅谷さんの「メディア・リテラシー」(岩波新書)は、まだ読んでいないが、大学図書館における現職者教育と利用者教育の参考になりそうな本である。
 
  
同じ号に掲載されている次の講演録も必読である。公共図書館のIT化も推進しそうな気配があり、大学図書館もさらなる次のステップが必要である。デジタルレファレンス、電子ジャーナル、研究教育支援のためのハイブリッド図書館、学生募集を意識した図書館ホームページ、地域単位の大学連携や異館種連携、図書館員のメディアリテラシー強化(様々なメディアを使いこなす力)などである。 

糸賀雅児. わが国の図書館政策の最新動向(21世紀第1回図書館セミナー講演より).
図書館の学校. No.18, p.7-22 (2001.6)
 
  目次  
 
  1 図書館政策の新たな課題
  2 平成十年度図書館専門委員会報告
  3 著作物等の教育利用に関する協力者会議報告
  4 平成十二年度生涯学習審議会答申
  5 「望ましい基準」と「地域電子図書館」
  6 図書館政策のキーワード
  7 「望ましい基準」の特徴
  8 図書館政策としての著作権問題
  9 複製をめぐる最近の論争
  10 これからの図書館政策のあり方

関連URL 

生涯学習審議会社会教育分科審議会計画部会図書館専門委員会
 
 図書館の情報化の必要性とその推進方策について −地域の情報化推進拠点として−(報告) [local]
 平成10年10月27日
  <http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/shougai/toushin/981001.htm>

コンピュータ,インターネット等を活用した著作物等の教育利用に関する調査研究協力者会議 文部省学術情報課
 
 コンピュータ,インターネット等を活用した著作物等の教育利用について(報告) [local]
 平成12年9月
  <http://www.manabinet.jp/report.pdf>
    マルチメディア小委員会著作物等の教育目的の利用に関するワーキング・グループ(議事要旨) [local]
    <http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chosaku/gijiroku/013/001101.htm>
    マルチメディア小委員会図書館等における著作物等の利用に関するワーキング・グループ(議事要旨) [local]
    <http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chosaku/gijiroku/014/001001.htm>

生涯学習審議会
 
 「新しい情報通信技術を活用した生涯学習の推進方策について〜情報化で広がる生涯学習の展望〜」答申 [local]
 平成12年11月28日
  <http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/shougai/toushin/001213.htm>
 
 「新しい情報通信技術を活用した生涯学習の推進方策について」(中間まとめ) [local]
  平成12年6月1日
  <http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/shougai/toushin/000601.htm>


生涯学習審議会社会教育分科審議会施設部会図書館専門委員会
 
 公共図書館の設置及び運営に関する基準について(報告) [local]
 平成4年5月21日
  <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/kijun.htm>
 
 公立図書館設置及び運営上の望ましい基準について(報告) [local]
 平成12年12月
  <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/kijunhokoku.html>
 
 公立図書館設置及び運営上の望ましい基準(文部科学省告示第132号)
 平成13年7月18日
  図書館雑誌. 95(8) p.596-599 (2001.8)
  <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/kijun.html>

地域電子図書館構想検討協力者会議
 
 2005年の図書館像 〜地域電子図書館の実現に向けて〜 表紙画像[local] 本文(+挿絵)[local]
 平成12年12月
  <http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/12/12/001260.htm>

日本図書館協会町村図書館活動推進委員会 [local]
 
 21世紀の町村図書館振興をめざす政策提言  Lプラン21 「図書館による町村ルネサンス」 [local]
 2000年10月26日
  <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/choson/>
 
 図書館による町村ルネサンス  21世紀の町村図書館振興に向けた政策提言(Lプラン21)中間まとめ [local]
 1999年10月28日
  <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/choson/chukan.html>
 
 図書館による町村ルネサンスLプラン21:21世紀の町村図書館振興をめざす政策提言 / 日本図書館協会町村図書館活動推進委員会著. 日本図書館協会 , 2001.7 62p  http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4820401173

 


20010620【メモ】2000年の7大ニュース  
2000年の夏以降は、ホームページの更新が思うようにできなかった。昨年の出来事を7つにまとめてみた。
 
1.担当業務の膨張
 
 館内異動の影響で担当業務が増え、次期図書館システムの検討にも時間をとられ、休憩時間も業務に忙殺された。休み時間にゆっくり関連サイトのチェックというわけにはいかなくなり、情報収集がおろそかになった。ホームページメンテナンスとサイトチェックについて、より効率的な手順を考える必要がある。
 
2.係内研修の継続

 2001年の年賀状から仕事関連の言葉を拾ってみた。「図書館再構築の芽が出そうな世紀」「クリエイティブな仕事をめざして」「図書館と図書館員が曲がり角に来ている」などがある。より効率的な変化に対応するには職員のスキルアップが必要である。2000年11月下旬に完成した学内LANの利用の拡大により、今後、図書館サービスとしてインターネット関連への対応が増えてくるはずである。利用者や業者とのメールでのやりとり、電子雑誌、利用者インターネット端末のメンテナンスなどである。日本語表現能力と情報リテラシーの研修が必要である。
 
3.講演と原稿の依頼
 
 引き受けた講演と原稿を仕上げるために、これまで蓄えたネタが枯渇してしまった。2001年はあまり原稿を引き受けないようにして、充電の年にしたい。また、自館の仕事に最大限の力をさきたい。
 
4.新居の完成
 
 2000年12月29日に新居に引っ越した。夏以降から引越までは、不動産業者、建築業者、銀行との打ち合わせに土曜と日曜が全部つぶれてしまった。昼間は業者との打ち合わせ、夜は諸々の事項の検討に費やされた。これがホームページの更新のできなかった最大の原因だった。
 
5.携帯を購入
 
 家に関わる連絡のために携帯電話を購入した。あんなものと馬鹿にしていたが、使ってみるとこれほど便利なものはなかった。携帯端末の将来性、いつでもどこでも連絡の取れる利便性と安心感。何事も体験してみないとわからないものである。
 
6.西田書店のネット古書店の公開
 
 「インターネットは貧者の情報資源」であることは認識していたが、これにはびっくりした。一書店でもこれだけのことができるのである。「もっと頑張りなさい」というインターネットからのメッセージである。
 
7.FMICSとの「目から鱗の落ちる」出会い 
 
 2000年の一番の収穫は、元気とアイディアを与えてくれる会であるFMICSと出会えたことである。これにより、図書館を大学教育から広くとらえる視点が身につきはじめた。長いつきあいになりそうな「うれしい予感」がしている。
 


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